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栽培管理|ミニカボチャ【地植え】の育て方
監修:広島市植物公園 島田有紀子
ミニカボチャ【地植え】の栽培管理と収穫の方法について紹介します。
カボチャは、中央アメリカ原産のつる性の1年草です。大きいカボチャは、広い面積の畑につるを這わせて栽培しますが、ミニカボチャは果実が小さく軽いので、狭い場所でも支柱を立てて、空中栽培することができます。空中栽培にすると風通しがよくなるので、カボチャの大敵であるうどんこ病の発生を軽減できるメリットがあります。 また、ミニカボチャは電子レンジで調理できる手軽さも長所です。ミニカボチャの代表品種
管理
置き場所
日当たりと風通しのよい場所で育てます。葉が大きいので水分の蒸散が激しく、真夏に強い西日が当たると葉がしおれることがあります。夕方に水やりをすれば回復するので心配ありません。
水やり
表土が乾いたらたっぷりと水やりします。過湿にならないように注意します。
肥料
植えつけ時に、元肥として粒状肥料「マイガーデンベジフル」を1m²当たり200gを土に混ぜておきます。チッ素分が多過ぎると、「つるボケ」といって実つきが悪くなるので、バランスのよい肥料を施します。
果実が肥大し始めた頃粒状肥料「マイガーデンベジフル」を1株あたり30g、株の周りにばらまき土寄せをします。プランターでは用土1ℓあたり6gの割合で土表面にばらまきます。
管理のポイント
親づる(主茎)と2本の子づる(わき芽)を伸ばし、ほかのわき芽は取り除いて整枝します。また、1週間に1回、伸びたつるを支柱に誘引しましょう。
花が咲いたら、午前中に人工受粉を行うと、確実に着果します。カボチャは雄花と雌花が別々に咲くので、雄花の葯(やく)をちぎり、雌花の柱頭が黄色くなるぐらい、しっかりと花粉をつけます。受粉から35~40日後に、果実のつけ根のへた部分がコルク化したら、果実を収穫することができます。
ふやし方
食した後のタネを洗って冷暗所で乾燥保存し、来年用に供します。ただし、同じ形質のものは得られません。
広島市植物公園にて、ベゴニアやゼラニウムをはじめ、種々の草花と鉢花を扱う。大阪府立大学大学院農学生命科学研究科修了。農学博士。科学的な根拠をもとに植物の魅力を最大限に発揮させることを心がける。著書に、「よくわかる栽培12か月木立ち性ベゴニア」(NHK出版)、「ナチュラルガーデンをつくる~宿根草~」(共著・NHK出版)、「園芸入門」(共著・NHK出版)、「球根の開花調節」(共著・農文協)、「農業技術体系」(共著・農文協)など多数。
ミニカボチャ【地植え】の育て方のページです。
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