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準備と植え付け|ツバキの育て方

監修 園芸研究家 倉重祐二

ツバキを育てるための準備と植えつけの方法をご紹介します。

ツバキ写真

 いち早く春を告げるツバキは、最も花の少ない冬に咲く花が愛でられるだけではなく、冬にも落ちることのない葉を持つことから、上代には不老長寿や邪気をはらう力があると信じられていました。安土桃山時代に茶道、華道などの発達とともに観賞に供されるようになり、江戸時代中期には栽培が大流行して、数多くの品種が作出されました。  ツバキ属は中国を中心に約200種が分布する常緑の低木または高木で、日本にはヤブツバ

植えつけ方

植えつけ、植え替え

 庭植えの場合、植えつける場所は、水はけがよく西日の当たらない半日陰が適しています。根鉢の直径の1.5倍ほどの穴を掘り、元肥として腐葉土や堆肥、粒状肥料「マイガーデン植物全般用」を1m²当たり150gを底土と良く混ぜ合わせます。根鉢を1/3ほどくずして、根を切り詰め、深植えしないように植えつけます。たっぷりと水を注ぎながら、根の間に土が入り込むように棒などで突きます。

 鉢植えでは、2~3年に1回を目安にひと回り大きな鉢に植え替えます。鉢植え用土には、極めて水はけのよい用土が使われますが、赤玉土と桐生砂か日向砂を1:1に混合した用土の方が夏場に乾燥しにくいので一般家庭向きです。根鉢を1/3ほどくずし、根をはさみで切り詰めます。鉢底にゴロ土を敷き、少量の用土を入れて根鉢を据えて、用土を満たします。根鉢と用土が良くなじむように棒などで突き、たっぷりと水をやります。

 植え替え、植えつけともに、真夏や真冬、新梢の生育期を除く、開花後の3~4月、梅雨の時期、秋の彼岸過ぎが適期となります。

監修:園芸研究家 倉重祐二

園芸研究家。千葉大学大学院園芸学研究科修了。赤城自然園(群馬県)を経て、現在は新潟県立植物園に勤務する。日本植物園協会 植物多様性保全委員、新潟県野生生物保護対策委員、魚沼市自然環境保全調査委員会副委員、NHK趣味の園芸講師などをつとめ、園芸の普及に幅広く活躍する。専門はツツジ属の栽培保全や系統進化、花卉園芸文化史。
「日本の植物園における生物多様性保全」(日本植物園協会)、「よくわかる栽培12か月 シャクナゲ」(NHK出版)、「原色日本産ツツジ・シャクナゲ大図譜」(誠文堂新光社)等、論文や執筆も数多くある。

ツバキの育て方のページです。
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