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栽培管理|ハナモモの育て方

監修 園芸研究家 倉重祐二

ハナモモの栽培管理と収穫の方法について紹介します。

ハナモモ写真

サクラの花の咲く時期に前後して、ハナモモも開花の最盛期を迎え、艶やかな花が春の庭を彩ります。  モモが含まれるサクラ属は、北半球の温帯を中心に430種が分布します。本属にはサクラやウメ、アーモンド、アンズ、常緑性のセイヨウバクチノキなど重要な花木や果樹が含まれます。  モモの渡来は古く、弥生時代といわれています。古来中国では災いを除き、福を招くとされてきました。古事記にもイザナギが黄泉

管理

水やり

 

 活着すれば、夏の高温で乾燥が続く場合を除いて、水やりの必要はありません。夏の水やりは、朝か夕方にたっぷりと与えます。

肥料

 2~3月の落葉期に、寒肥として緩効性化成肥料の粒状肥料「マイガーデン植物全般用」を1m²当たり150g、株の周りの土の上にばらまいて施します。また、苗木の場合は花芽ができた後の9月にもう1回、同様の肥料を同量施します。

剪定

 樹形を整え、花を数多く咲かせるため、また木を大きくしない場合には、剪定が必要です。春の剪定は花後なるべく早い時期、新梢が伸び始める前の3月中に行ないます。花の咲いた枝の基部の2~3芽を残して剪定し、複数の新梢を伸ばすようにします。4月以降の剪定は、新梢の生育が遅れ、花芽のつかない原因となります。

 8月ごろには花芽ができているので、落葉期の剪定は、枯れ枝や重なった枝を切り除くだけにします。ひこばえや幹から直接出る枝は見つけ次第、切り除きます。

ふやし方

 園芸品種は主に接ぎ木でふやされていますが、台木を用意しなければならないため、一般家庭ではさし木でふやします。

 5~6月の新梢が硬くなりかける時期に、枝を長さ10cmほどで切り取ります。先端の葉2~3枚を残して、30分間水揚げをしてから、切り口に植物成長調整剤「ルートン」を薄くまぶし、鹿沼土やさし木用土に葉が触れる程度の間隔でさします。たっぷりと水やりして、風の当たらない日陰に置き、乾かさないように管理します。発根しにくい種類もあるので、発根促進剤を使用するとよいでしょう。

監修:園芸研究家 倉重祐二

園芸研究家。千葉大学大学院園芸学研究科修了。赤城自然園(群馬県)を経て、現在は新潟県立植物園に勤務する。日本植物園協会 植物多様性保全委員、新潟県野生生物保護対策委員、魚沼市自然環境保全調査委員会副委員、NHK趣味の園芸講師などをつとめ、園芸の普及に幅広く活躍する。専門はツツジ属の栽培保全や系統進化、花卉園芸文化史。
「日本の植物園における生物多様性保全」(日本植物園協会)、「よくわかる栽培12か月 シャクナゲ」(NHK出版)、「原色日本産ツツジ・シャクナゲ大図譜」(誠文堂新光社)等、論文や執筆も数多くある。

ハナモモの育て方のページです。
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