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準備と植え付け|じゃがいも(ばれいしょ)【地植え】の育て方

監修:恵泉女学園大学教授 藤田智

じゃがいも(ばれいしょ)【地植え】を育てるための準備と植えつけの方法をご紹介します。

じゃがいも(ばれいしょ)【地植え】写真

ナス科ナス属 イモ類のなかでは比較的短期間で収穫できるという特徴があります。

準備

作型や品種の特徴

かつては「ダンシャク」と「メークイン」が2大品種でしたが、最近では品種が増え、品種選びの楽しみがあります。

ビタミンCが豊富な「キタアカリ」、収穫量が多い「シンシア」、皮が赤い「アンデス赤」「レッドムーン」、栗のような味わいの黄色い「インカのめざめ」などがあります。

秋作には、「デジマ」「ニシユタカ」などの品種を用います。

育て方のコツ

スーパーや青果店で売っている食用として出回るイモや、自家栽培したイモは、「ウイルス病」にかかっている危険があります。園芸店や種苗店で、専用のタネイモを購入して植えつけましょう。

また、芽かきをわすれると、イモが大きくそだちません。タイミングを逃さず芽かきをすることで、イモ1つ1つを大きくそだてましょう。

植えつけ方

植えつけ

春作では2月下旬~3月、秋作では8月下旬~9月中旬が植えつけ適期です。タネイモは園芸店や種苗店で、「ウイルス病」に感染していない清潔なイモを購入しましょう。タネイモは、植えつけの3~4日前に、1片30~40gに切り分けます。この時、各片に2~4個の芽をつけて切るようにします。風通しのよい日陰に置き、切り口を乾かしておきましょう。

ジャガイモは、pH5.0~6.0の土を好みます。土壌酸度測定液「アースチェック液」で土の酸度を測定し、pH5.0以下の場合は苦土石灰を1m²当たり100gまき、pH5.0~6.0の場合は、微量要素の補給のために苦土石灰を1m²当たり50gまきます。pH6.0以上の場合は、苦土石灰をまく必要はありません。

植えつけの2週間前に、必要量の苦土石灰をまき、よく耕します。植えつけ時に粒状肥料「マイガーデンベジフル」を1m²当たり120g施して、土によく混ぜ込んでおきましょう。次に、植えつけのために、60~70cm間隔に深さ15cmの溝を掘ります。そこに、30cmに1個の割合で、タネイモを置きます。タネイモとタネイモの間に、完熟牛ふん堆肥を移植ゴテ1杯を置き、7~8cmの深さに覆土します。

なお、ジャガイモを連作し、そうか病が多発している畑では、堆肥を多めに施し、同時に「石原フロンサイド粉剤」などの土壌殺菌剤を処理することをおすすめします。

監修 恵泉女学園大学教授 藤田智

1959年、秋田県生まれ。岩手大学農学部、岩手大学大学院終了。恵泉女学園短期大学助教授を経て、現在、恵泉女学園大学人間社会学部人間環境学科教授(専門は、野菜園芸学、農業教育学)。
女子栄養大学、横浜国立大学非常勤講師。
NHK趣味の園芸・やさいの時間講師、NHKラジオ夏休み子供科学電話相談回答者(植物)、日本テレビ世界一受けたい授業講師(野菜)。
著書は、「野菜づくり大図鑑」(講談社)、「キュウリのとげはなぜ消えたのか」(学研新書)、「ベランダ畑」(家の光協会)  など多数あり。

じゃがいも(ばれいしょ)【地植え】の育て方のページです。
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