【カルシウムの吸収は低濃度で持続的に】
養分はすべてイオンの形で植物体に吸収されていますが、カルシウムは陽イオン、三大栄養素のチッ素は陽イオン(アンモニア態)と陰イオン(硝酸態)、リンは陰イオン、カリは陽イオンの形で吸収されます。植物体が養分を吸収する際には、さまざまな椅子取りゲームにも似た吸収を競争する拮抗作用があり、カリ、マグネシウム、カルシウムは、定量のキャパシティをめぐって争います。例えばカリの吸収が多すぎるとカルシウムは負けて吸収されにくくなります。さらに、三大栄養素のチッ素、リン酸、カリは植物体にとって「ぜいたく吸収」が可能で、人にたとえれば「喰いだめ」が効き、しかも肥料の供給が不足したときには、植物体内を移動して不足している部分を補うこともできます。一方、カルシウムは一気に吸収することができない「喰いだめ」が効かない肥料成分であるうえに植物体内での移動が少ないため、持続的にたえず根から吸収できる状態でないと不足してしまう成分なのです。
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