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アブラムシ[吸汁性害虫]
 
シャリンバイ:ナシアブラムシ
バラ:イバラヒゲナガアブラムシ
フヨウ:ワタアブラムシ
有効な薬剤
発生時期

3〜10月(4〜6月、9〜10月に多く発生)

寄生植物

草花、野菜、花木、庭木、果樹などほとんどの植物

被害症状
【アブラムシの被害】
アキニレ:オカボノクロアブラムシ(虫えい)
モモ:コブアブラムシ(葉が巻いている)
リンゴ:リンゴコブアブラムシ(生育不良)

直接被害と間接被害があります。直接被害は新芽や葉裏などに寄生して植物の汁液を吸って加害することです。一匹ではたいしたことがなくても、群棲して加害するため被害も無視できず、生育が著しく悪くなります。また、葉を巻いたり(ウメなど)、コブ(虫えい)を作る(サクラ、ウメ、モモ、ケヤキなど)種類もおり、美観も損なわれます。 間接被害はウイルス病を媒介することです。ウイルス病に感染した植物の汁液を吸った有翅のアブラムシが次に健全な植物に移動して汁液を吸う時にウイルスが侵入して感染します。また、排泄物の上にすす病が繁殖して黒くなることもあります。

生 態
【子どもを産むアブラムシ】
ソラマメヒゲナガアブラムシ
タイワンヒゲナガアブラムシ

一口にアブラムシといっても種類は多く、日本では名前の付いている種類だけでも700種以上います。特定の植物にしか寄生しない種類、多くの植物に寄生する種類などがおり、どの植物にも数種類のアブラムシが寄生します。体長は2〜4mm程度の種類が多く、体色は濃緑、淡緑、赤、黒、茶、黄色など様々です。春から秋までは雌だけで繁殖(単為生殖)して世代を繰り返します。一匹の寄生では見すごしがちで、群棲した状態で目につきます。アブラムシは非常に繁殖力の旺盛な虫で、成虫は条件が良いと毎日数匹から十数匹の雌の子供を産み(胎生)、子供は10日前後で親になって雌だけで(単為生殖)子供を産み続けるからです。春と秋に目立ち、夏にはあまり見かけないのは暑さに弱いためで、初夏頃に翅のあるアブラムシが生まれて移動するからです。秋になると戻ってきて繁殖を繰り返しますが、雄が生まれて交尾をして卵の状態で越冬します。

防除方法

多くの薬剤が効きますが、繁殖が旺盛なため長期間効果が続く浸透移行性剤が便利です。アブラムシ以外の害虫まで退治したい場合はオルトラン類が効果的です。また、アブラムシ中心の防除の場合は約1〜2カ月程度効果が続くベストガード粒剤やモスピラン粒剤の他、病気の予防と治療が一度にできる便利な殺虫殺菌剤ベニカXシリーズがおすすめです。収穫間際の野菜類には天然の除虫菊を使用したパイベニカ・パイベニカ乳剤や石けん殺虫剤のオレート液剤で防除します。その他、ベニカエース類もよく効きます。

豆 知 識
【共生】
ミカン:ユキヤナギアブラムシとアリ
イチゴ:イチゴネアブラムシ(被害外観)

その1:【共生】アリとアブラムシは共生関係にあります。植物の汁液を吸っているアブラムシの排泄物は甘い液体で、アリの好物です。つまりアリが植物を登っていく先にはアブラムシなどの吸汁性害虫が寄生するということになります。アリは甘い汁を貰う代わりにアブラムシを天敵から守ってあげます。また、イチゴの新芽にアブラムシ(イチゴネアブラムシ)が寄生すると、新芽を土で覆ってあたかも巣の中で飼育しているように見られる場合もあります。

【天敵】
ダイコンアブラムシを補食するヒラタアブ幼虫
ウメコブアブラムシを補食するナミテントウ幼虫

その2:【天敵】アブラムシの天敵にはテントウムシ、カゲロウ、ヒラタアブ、その他オンシツツヤコバチのような寄生バチなど多くの種類がいます。寄生バチはアブラムシの体内に卵を産み付けます。産み付けられた卵からかえった幼虫は、アブラムシの体内を食べてしまいます。かわいいテントウムシ(ナナホシテントウなど)は成幼虫とも大食家でアブラムシをよく食べるので大切にしたいものです。ただし、星の数が28個あるニジュウヤホシテントウ(テントウムシダマシ)だけは成幼虫共にナス科植物の葉を食べる害虫なので注意してください。

有効な薬剤
注意:以下に記載のある薬剤について、作物ごとに使える薬剤が異なります。各薬剤の解説ページにある「対象作物」に目的の作物が含まれていることをご確認ください。また、使用に際しては必ず商品の説明をよく読んで、記載内容に従ってお使いください。
商品名 剤 型 商品の特長
ベニカX
害虫と病気にダブル効果!「二重構造容器」の採用で環境、植物、人にやさしい「エアスプレー」。
ベニカXスプレー
害虫と病気にダブル効果!展着性と安定性を高めたことで確かな効果が期待できます。手軽なスプレータイプです。
ベニカX乳剤
害虫と病気にダブル効果!展着性と安定性を高めたことで確かな効果が期待できます。経済的な薄めて使うタイプです。
ベニカXファインスプレー
花や緑の虫&病気に! すばやく、長く効く(アブラムシで約1ヵ月効果)。葉裏まで浸透し、病気を防除。
ベニカDX エアゾール剤 害虫と病気にダブル効果!防除の難しいカイガラムシにも効果的
ベニカグリーンVスプレー
アオムシ、ケムシやハダニも退治する速効性の野菜&花用殺虫殺菌スプレー。
ベニカマイルドスプレー
食品成分で病害虫を物理的防除する自然派志向のハンドスプレー。
モスピラン・トップジンMスプレー
野菜(トマト、きゅうり)・花の虫と病気はおまかせください。
オルトランC
便利なエアゾールタイプの殺虫殺菌剤。家庭園芸の常備薬。
オルトランS
スミチオン+オルトランの簡単・便利なケムシ退治用のエアゾール剤。
オルトラン液剤
背の高い庭木や広い面積で使いやすい液体タイプ。
オルトラン水和剤
計量の手間がいらない、便利な分包タイプ。
オルトラン粒剤
株元にばらまくだけで、広範囲の害虫の退治と予防が長期間できる、浸透移行性剤。
オルトランDX粒剤
W(ダブル)の浸透移行性殺虫成分で土にまぜても・ばらまいても効果が続く。葉につく害虫・土の中の害虫を同時に防除。
パイベニカ
家庭菜園の応急処置用としても使えるエアゾール剤。
園芸用キンチョールE
樹幹に食入したカミキリムシの幼虫や、その他いろいろな害虫にも効果的。
ベニカDスプレー
速効性、持続性、浸透移行性のトリプル効果で葉裏に隠れた害虫も退治!
パイベニカスプレー
除虫菊から抽出した速効性(ノックダウン効果)の殺虫成分で害虫をすばやく退治。
スミチオンスプレー
スミチオンを希釈した、手軽にそのまま使えるスプレータイプの殺虫剤。
スミチオン乳剤
各種害虫に効果のある、家庭園芸の代表的な殺虫剤。
スミナイス乳剤
ケムシ類をはじめ、ハダニ類にも効果を発揮する殺虫剤。
スミソン乳剤
スミチオンとマラソンの混合殺虫剤で、安定した効果を発揮。
パイベニカ乳剤
速効性の野菜用殺虫剤。除虫菊生まれの天然成分です。
ベニカエース液剤
アブラムシ類、ケムシ類など広範囲の害虫に効果がある臭いの少ない殺虫剤。
モスピラン液剤
アブラムシをはじめケムシ類まで幅広く退治できる浸透移行性殺虫剤。
モスピラン粒剤
株元に散布し、アブラムシ類、アオムシやコナガの若令幼虫に長期間効く、浸透移行性の殺虫剤。
アクテリック乳剤
オンシツコナジラミ・カイガラムシ退治に効果を発揮。
アーリーセーフ
ハーブ・野菜の虫と病気にヤシ油生まれの天然由来成分。
オレート液剤
カモミールなどのハーブ、野菜のアブラムシなどの害虫のほか、いちごのうどんこ病にも効果。
粘着くん液剤
有効成分に食品であるデンプンを使用した、環境にやさしい殺虫・殺ダニ剤。
マラソン乳剤
野菜から草花まで幅広く使える家庭園芸の代表的な殺虫剤。
ベストガード粒剤
アブラムシ・コナジラミ・アザミウマ(スリップス)などの吸汁性害虫に高い効 果を発揮する、浸透移行性の殺虫剤。

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