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キキョウの育て方

監修 園芸研究家 矢澤秀成

プロフィール

 キキョウは、昔から日本人にはお馴染みの花。秋の七草のひとつにも挙げられています。日本国内の山野や朝鮮半島などに自生し、初夏から初秋まで、清々しい青色や白色の花を咲かせます。近年は、ピンク色やダブル咲きの花も見られるようになりました。

 キキョウの蕾は、紙風船をふくらませたような形をしています。英名で「バルーンフラワー」と呼ばれているのは、この形に由来しています。

 また、キキョウは民間薬としても昔から親しまれてきました。漢名「桔梗」には、乾燥させた根が硬いという意味です。根にはサポニンという成分が含まれており、鎮痛、鎮咳、解熱などに効果があるといわれています。



植えつけ

 水はけと保水力のバランスのよい、よく肥えた用土に向きます。鉢植えにする場合は、1〜2回り大きい鉢に、適量の粒状肥料「マイガーデン植物全般用」を均等に混ぜ込んだ土に植えつけます。庭植えの場合は、植え場所の土に、同様の肥料を適量混ぜ込んでから、苗を植えます。

管理

水やり

 鉢植えの場合は、土の表面が乾き始めたら、たっぷりと水やりをします。冬は、やや乾燥気味に管理しましょう。花壇植えの場合は、植えつけ時と夏の乾燥期以外は、ほとんど水やりの必要はありません。植えっ放しのできる多年生植物です。

肥料

 鉢植え、花壇植えともに、早春から春に、根元の土の上に粒状肥料「マイガーデン植物全般用」を適量ばらまきます。葉色が薄くなったら、液体肥料「花工場原液」の1,000倍液を施します。その後は、翌春まで肥料は不要です。

置き場所

 キキョウは日なたを好む植物です。ただし、強い西日や酷暑期の日ざしは避けるようにしましょう。葉焼けしたり、生育が衰えて枯死することがあります。寒さにはとても強い植物ですが、地面が凍る地域では、腐葉土やもみがらなどで株元を覆い、凍結を防ぎます。

植え替え・株分け

 花壇栽培の場合、根がしっかり張ったら、その後はほとんど手の掛からない植物です。ただし鉢植えの場合は、数年で鉢の中が根でいっぱいになります。3年に1回、植え替えをおすすめします。花壇植えの場合は、5年に1回、株分けを兼ねて、植え場所を替えるとよいでしょう。

 植え替え、株分けの作業は、モミジの葉が色づく頃か、ソメイヨシノの蕾がふくらむ頃が適期です。古い根や土を取り除き、赤玉土(小粒):腐葉土=7:3 でブレンドした用土に、適量の粒状肥料「マイガーデン植物全般用」を混ぜたものに植え替えます。株分けする場合は、必ず新芽をつけて根茎を切り分けましょう。ただし、株分けをした年は、花数が少なくなる場合があります。

病害虫

 新芽にアブラムシが多数つくことがあります。殺虫殺菌剤「ベニカ]ファインスプレー」、「ベニカグリーンVスプレー」、「ベニカ]スプレー」を散布して退治します。また、殺虫剤「オルトランDX粒剤」を土に混ぜておくと、アブラムシの発生を抑える効果が持続します。

 気温が上がると、ハダニの被害も見られます。殺虫剤「バロックフロアブル」や、天然由来成分が効果を生む殺虫殺菌剤「アーリーセーフ」、デンプンが有効成分の殺虫剤「粘着くん液剤」を散布して退治します。

ムービー紹介

ビデオは、害虫の生態や寄生植物を広くご紹介するものです。ビデオの中の害虫、寄生植物は、必ずしも植物栽培ナビの害虫、植物とは一致しませんので、ご了承ください。

アブラムシの産子
アブラムシの産子

(2分35秒 WMV形式/8.6MB)

アブラムシの雌の尾部から幼虫が産まれてくる様子を拡大顕微鏡で撮影しています。

アブラムシの二次被害
アブラムシの二次被害

(5分26秒 WMV形式/9.1MB)

アブラムシの二次被害として、尾部から出る排泄物がアリを誘引したり、すす病を誘発し、ウイルス病を媒介することを紹介しています。さらに、葉を萎縮させたり、湾曲させ、種類によっては葉に虫こぶ(虫えい)を作るアブラムシもいます。

アブラムシの天敵
アブラムシの天敵

(2分46秒 WMV形式/9.2MB)

ナナホシテントウの成虫や幼虫、クサカゲロウの幼虫がアブラムシを捕食する様子を拡大顕微鏡で撮影しています。