クルクマの育て方
|
監修 園芸研究家 矢澤秀成 |
![]() クルクマは、熱帯アジア原産のショウガ科の球根植物です。切り花としての需要が高い植物ですが、最近では、鉢花や花壇用としても栽培されるようになりました。初夏から夏にピンク色や白を中心とした花を咲かせます。花弁に見える部分は苞(ほう)で、1カ月以上も美しい色を持続します。しかし実際の花は、苞の下の方につき、開花から1週間ほどで咲き終わります。 クルクマの球根は、実にユニークな形をしています。その形は火星人、あるいは宇宙船のよう。丸い球根の下に、4〜6本ほどの細い根のようなものが吊り下がり、その先端に、丸い球根がつきます。実は、このぶら下がっている丸い球根の様なものは、ミルクタンク(水球)と呼ばれるもので、球根が生育するための養分をたくさん蓄えています。店頭でクルクマの球根を選ぶときは、このミルクタンクができるだけ多くついている球根を選ぶとよいでしょう。 ![]() |
植えつけ
クルクマの球根は、春に販売されます。植えつけの時期は、ヤエザクラが咲き終わった頃。寒い時期に植えつけると、球根が凍って腐ったり、休眠してしまったりします。水はけと保水力のバランスのよい土を好みます。庭植えでは庭土に、鉢植えにする場合は培養土に、適量の粒状肥料「マイガーデン植物全般用」を混ぜ込んでから、球根を植えつけます。
管理
水やり
土の表面が乾いたらたっぷりと水やりします。できる限り、根元に水をかけるように心掛けましょう。葉に水がかかると、葉のつけ根部分に水か溜まり、そこから病気になることがあります。特に、悪天候が続くときは注意しましょう。
肥料

生育初期は、球根の力だけで開花まで成長します。2番花、3番花まで花を楽しみたい場合は、追肥をしないと花が小さかったり、花茎があまり伸びなくなります。1番花の開花後に、適量の粒状肥料「マイガーデン植物全般用」を根元の土にばらまくか、液体肥料「花工場原液」の1,000倍液を、週に2回ほど、水やり代わりに根元に施しましょう。
置き場所
クルクマは熱帯アジアの植物で、日なたを好みます。寒さは苦手なので、冬は球根を掘り上げて保存します。
球根の掘り上げ
イチョウの葉が色づく頃、クルクマの葉は枯れ始めます。霜が降る前に、球根を掘り上げましょう。旺盛に生育していれば、1球分を植えつけた株が3〜4球根にふえています。掘り上げた球根は、最低でも5℃以上を維持できる場所で保存します。ときどき、球根にカビがついていないか、チェックしながら保存しましょう。
病害虫
旺盛に生育する夏の高温期に、ハダニが発生することがあります。殺虫殺菌剤「バロックフロアブル」、天然由来成分の殺虫殺菌剤「アーリーセーフ」、デンプンが有効成分の殺虫剤「粘着くん液剤」を散布して、早期に対処します。
新芽や蕾にアブラムシ
の発生が見られたら、殺虫殺菌剤「ベニカ]ファインスプレー」、「ベニカグリーンVスプレー」、「ベニカ]スプレー」を散布して、小範囲のうちに退治します。球根の植えつけ時、植え穴に殺虫剤「オルトランDX粒剤」を散布しておくと、アブラムシ
の発生を抑える効果が持続します。
アブラムシ
が媒介虫となって、葉や花が奇形になるウイルス症状が見られることもあります。治療法はないので、奇形の株を見つけたら、すぐに球根や根とともに株ごと抜いて破棄します。予防法は、アブラムシ
の発生を早めに抑えることにつきます。
ムービー紹介
ビデオは、害虫の生態や寄生植物を広くご紹介するものです。ビデオの中の害虫、寄生植物は、必ずしも植物栽培ナビの害虫、植物とは一致しませんので、ご了承ください。
|
アブラムシの産子(2分35秒 WMV形式/8.6MB) アブラムシの雌の尾部から幼虫が産まれてくる様子を拡大顕微鏡で撮影しています。 |
|
アブラムシの二次被害(5分26秒 WMV形式/9.1MB) アブラムシの二次被害として、尾部から出る排泄物がアリを誘引したり、すす病を誘発し、ウイルス病を媒介することを紹介しています。さらに、葉を萎縮させたり、湾曲させ、種類によっては葉に虫こぶ(虫えい)を作るアブラムシもいます。 |
|
アブラムシの天敵(2分46秒 WMV形式/9.2MB) ナナホシテントウの成虫や幼虫、クサカゲロウの幼虫がアブラムシを捕食する様子を拡大顕微鏡で撮影しています。 |





















