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ニンニクの育て方

監修 恵泉女学園大学教授
藤田智

プロフィール

 ニンニクは中央アジア原産で、生育温度は18~20℃と、冷涼な気候を好みます。そのため、暑さにはやや弱く、メジャーな生産地も寒冷地が多いようです。しかし、品種は、暑さが苦手な寒地系と、温暖地でも育つ暖地系に大別されるので、栽培地に合ったものを選ぶことが大切です。

 ニンニク特有のにおいはアリシンと呼ばれ、殺菌・抗菌作用があるといわれています。さらに、ビタミンB1とともに、疲労回復に役立つとされるスタミナ野菜です。

 最近見かける無臭ニンニクとは、これは長ネギと似たヨーロッパの野菜、リーキを1年栽培し、太らせた球根です。ニンニクと同様に利用されますが、ニンニクほど、強烈なにおいはありません。育て方はニンニクと同じで、寒さ、暑さともによく耐えるため、幅広い地域で栽培が可能です。

 野菜の育て方の栽培暦は以下の地域区分で紹介しています。

中間地  新潟を除く関東甲信越、中部、東海、近畿、
 中国地方、石川県と富山県を除く北陸地方
寒冷地  北海道、東北地方、新潟県、富山県、
 石川県と高冷地
暖 地  四国、九州、沖縄県

 上記の地域区分は目安です。それぞれの地域でも標高や地形、年次変動によって気候条件は変わります。住んでいる地域の気候条件に合わせて栽培して下さい。


作型や品種の特徴

 寒地系の品種では、‘ニューホワイト六片'がよく知られています。ニンニクの一大生産地、青森で栽培されるものの選抜種で、暖地でも比較的栽培しやすいとされています。

 暖地系の品種では、九州から関東地方で栽培できる大球の‘平戸'、外皮が紫色で小ぶりな‘紫々丸'(ししまる)、沖縄の在来品種‘島ニンニク'などがあります。

 無臭ニンニクとして出回るものには‘エレファントガーリック'があります。大球で1片でも50gあります。

育て方のコツ

 12~2月の厳寒期、成長停止している場合は、追肥は不要です。成長開始する3~4月に追肥を再開しましょう。なお、マルチをしていない場合は、株元に土寄せし、寒さから守ります。

植えつけ

 植えつけ適期は9月下旬~10月下旬。園芸店などで球根(種球)を購入します。

 植えつけの2週間前までに、1m2当たり100gの苦土石灰を散布してよく耕し、1週間前までに、1m2当たり堆肥2kgと粒状肥料「マイガーデンベジフル」を1m2当たり120gを散布して、よく耕します。幅60cmの畝をつくり、黒マルチを張ります。2条植えなら30cmの間をあけて、株間20cmでマルチに穴をあけ、植え穴を掘ります。植え穴に球根を据え、球根の上に土を2~3cmかけて植えつけましょう。たっぷり水やりをして、発芽を待ちます。

管理

水やり

 乾燥が激しい場合、たっぷりと水やりします。

追肥

 植えつけ1ケ月後、そして2月に、それぞれ1週間間隔で2回、液体肥料「花工場原液」か「花工場有機液肥100」を500倍に薄めて、水代わりに与えます。

 さらに、3月には「マイガーデンベジフル」を、1m2当たり120gを株のまわりにばらまいて追肥しましょう。

除草

 マルチの穴に雑草が生えていたら、除草します。

収穫

 5月下旬~6月下旬、根元を持って引き抜き、収穫しましょう。重ならないように広げて乾かし、その後は風通しのよい明るい日陰に吊るして保管します。

病害虫

 アブラムシがついたら、食品成分を使用した殺虫殺菌剤「ベニカマイルドスプレー」や天然のヤシ油を使用した「アーリーセーフ」、殺虫剤「GFオルトラン水和剤」を散布して退治します。

 殺虫剤「GFオルトラン水和剤」は、葉を食害するネギコガの退治にも効果があります。

 葉が茶変して枯れる葉枯病には、殺菌剤「STダコニール1000」を散布して防除しましょう。

 球根の芽の成長が悪かったり、葉にモザイク状の模様が現れ、被害が多いと株が腐敗したり、枯れたりするのはチューリップサビダニの被害です。球根の植えつけ前に、殺虫剤「STアクテリック乳剤」を1000倍液に薄め、その中に球根を2時間漬けてから植えつけます。

ムービー紹介

ビデオは、害虫の生態や寄生植物を広くご紹介するものです。ビデオの中の害虫、寄生植物は、必ずしも植物栽培ナビの害虫、植物とは一致しませんので、ご了承ください。

アブラムシの産子
アブラムシの産子

(2分35秒 WMV形式/8.6MB)

アブラムシの雌の尾部から幼虫が産まれてくる様子を拡大顕微鏡で撮影しています。

アブラムシの二次被害
アブラムシの二次被害

(5分26秒 WMV形式/9.1MB)

アブラムシの二次被害として、尾部から出る排泄物がアリを誘引したり、すす病を誘発し、ウイルス病を媒介することを紹介しています。さらに、葉を萎縮させたり、湾曲させ、種類によっては葉に虫こぶ(虫えい)を作るアブラムシもいます。

アブラムシの天敵
アブラムシの天敵

(2分46秒 WMV形式/9.2MB)

ナナホシテントウの成虫や幼虫、クサカゲロウの幼虫がアブラムシを捕食する様子を拡大顕微鏡で撮影しています。

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