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長ネギの育て方

監修 恵泉女学園大学教授
藤田智

プロフィール

 長ネギは、中央アジア原産のユリ科の多年草です。古くから薬味として利用される、非常に身近な野菜です。

 ネギの栽培には、主に葉身を利用する葉ネギ栽培 と、白く軟白した葉鞘を利用する長ネギ(根深ネギ)栽培があります。ここでは、主に後者の長ネギの栽培を紹介しましょう。

 長ネギの白い部分にはビタミンCが、地上部の緑色の部分には、カロテン、ビタミンC、ミネラル等が含まれています。また、強烈な個性をもつネギの香りは、アリシンという成分。アリシンには、ビタミンB1の吸収を促すほか、血行促進や疲労回復の効果があるといわれています。

 野菜の育て方の栽培暦は以下の地域区分で紹介しています。

中間地  新潟を除く関東甲信越、中部、東海、近畿、
 中国地方、石川県と富山県を除く北陸地方
寒冷地  北海道、東北地方、新潟県、富山県、
 石川県と高冷地
暖 地  四国、九州、沖縄県

 上記の地域区分は目安です。それぞれの地域でも標高や地形、年次変動によって気候条件は変わります。住んでいる地域の気候条件に合わせて栽培して下さい。



作型や品種の特徴

 ‘ホワイトスター'、‘一文字黒昇り'、‘石倉一本太'、‘雷帝下仁田'などの品種があります。

 苗の植えつけは春(3月中旬~4月下旬)か夏(7月上旬~8月上旬)。初心者には夏越しがラクな、夏植えがおすすめです。

育て方のコツ

 深植えにするので、土壌の性質が著しく生育、収穫量に影響します。軟白部をより長くおいしく育てるには、通気性、水はけ、保水性がよく、土寄せしたときに土崩れしにくい土壌であることが大切です。

 連作障害は少ないですが、できれば1~2年、あけた方が生育がよくなります。

タネまき

 タネまきは、3月下旬~4月上旬(春まき)か9月上旬~10月下旬(秋まき)にします。

 苗床として、幅50~60cmの平畝をつくるために、植えつけの2週間前までに、苦土石灰を1m2当たり200gを畑全体に散布して、よく耕します。植えつけの1週間前、1m2当たり堆肥2kgと粒状肥料「マイガーデンベジフル」を1m2当たり200g施します。その1週間後に畝を立て、10cm間隔に深さ1cmほどのまき溝をつくり、1cm間隔にタネをまいて覆土します。

 発芽したら3cm間隔に間引きます。草丈が10cmほどになったら土寄せを行い、液体肥料「花工場原液」か、液体肥料「花工場有機液肥100」を500倍に薄めて、1週間間隔で2~3回追肥します。さらに草丈が30cmほどになったら、同様に追肥と土寄せしましょう。

 草丈が40~50cmになったら、苗の植えつけ適期です。

苗の植えつけ

 植えつけは、春(3月中旬~4月下旬/秋まきのもの)か夏(7月上旬~8月上旬/春まきのもの)購入した苗、あるいはタネから育てた苗を用意します。畑や菜園は、植えつけ用の深い溝をつくるために、耕しません。

 幅90~100cmの区画をとり、中央に幅15cm、深さ20~30cmの溝を掘ります。ネギの軟白部の長さは、この溝の深さが勝負になります。

 次に、溝の壁に、苗を5cm間隔でまっすぐに立て、根の部分を土で軽く押さえます。根元にワラを、先端が互い違いになるようにしてたっぷりとかぶせ、苗を安定させます。苗の植えつけ後、水やりは不要です。

管理

水やり

 葉がぐったりとしおれない限り、水やりは不要です。

追肥・土寄せ

 植えつけの2~3週間後から収穫の1カ月前まで、4回程度に分けて土寄せします。1回目の植えつけ後2~3週間後、苗が根づいたら、苗の植えつけ時にかぶせたワラの上に、粒状肥料「マイガーデンベジフル」を1m2当たり200g、パラパラと均一にまきます。さらに苗の分かれ目ぐらいまで、土をかぶせます。

 以降、月1回に同様に土寄せします。最後の土寄せは、5月頃(秋まき、翌春植えの場合)、10月頃(春まき、夏植えの場合)です。収穫はその1カ月後が目安です。

収穫

 軟白部が40~50cmになったら収穫できます。埋めた溝の部分を掘り起こし、反対側からも同様に掘って、長ネギを引き抜きます。

病害虫

 アブラムシが発生したら、食品成分を使用した殺虫殺菌剤「ベニカマイルドスプレー」、天然のヤシ油を使用した殺虫殺菌剤「アーリーセーフ」で退治します。


 ネギアザミウマの防除には、殺虫剤「モスピラン粒剤」、「ベストガード粒剤」を植えつけ時に土に混ぜて苗を植えます。発生したら、「ベニカベジフルスプレー」、「家庭園芸用スミチオン乳剤 」を散布して退治しましょう。


 ネギハモグリバエの防除には、「ベストガード粒剤」を植えつけ時に土に混ぜるか、収穫7日前までに株元に散布して退治します。発生したら、殺虫剤「ベニカ水溶剤」、「家庭園芸用マラソン乳剤」を散布して退治します。


 べと病黒斑病の防除には、殺菌剤「STダコニール1000」を散布しておきます。


 オレンジ色の楕円形で、やや膨らんだ小さな斑点ができるさび病には、殺菌剤「STサプロール乳剤」や、有機農産物栽培に使える殺菌剤「カリグリーン」を散布しましょう。

コンテナで育てるときは

 コンテナで栽培するには、葉ネギ が向きます。

ムービー紹介

ビデオは、害虫の生態や寄生植物を広くご紹介するものです。ビデオの中の害虫、寄生植物は、必ずしも植物栽培ナビの害虫、植物とは一致しませんので、ご了承ください。

アブラムシの産子
アブラムシの産子

(2分35秒 WMV形式/8.6MB)

アブラムシの雌の尾部から幼虫が産まれてくる様子を拡大顕微鏡で撮影しています。

アブラムシの二次被害
アブラムシの二次被害

(5分26秒 WMV形式/9.1MB)

アブラムシの二次被害として、尾部から出る排泄物がアリを誘引したり、すす病を誘発し、ウイルス病を媒介することを紹介しています。さらに、葉を萎縮させたり、湾曲させ、種類によっては葉に虫こぶ(虫えい)を作るアブラムシもいます。

アブラムシの天敵
アブラムシの天敵

(2分46秒 WMV形式/9.2MB)

ナナホシテントウの成虫や幼虫、クサカゲロウの幼虫がアブラムシを捕食する様子を拡大顕微鏡で撮影しています。

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