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ジャガイモの育て方

監修 恵泉女学園大学教授
藤田智

プロフィール

ジャガイモは、カレーライス、シチュー、肉ジャガ、コロッケなどに用いられ、日本人になじみ深い野菜です。ビタミンCを豊富に含み、良質な食物繊維を有します。成分はデンプンが主体ですが、カロリーは白飯よりも低い健康食材です。

20℃前後の冷涼な気候を好み、春作と秋作ができます。いずれも植えつけから約90日と、イモ類のなかでは比較的短期間で収穫できるのも特徴です。土質も選ばず、管理も簡単で育てやすい野菜の代表です。また、花は淡紫色や白色で、なかなか美しいものです。ただし、ナス科の植物のため、連作は避けましょう。

 野菜の育て方の栽培暦は以下の地域区分で紹介しています。

中間地  新潟を除く関東甲信越、中部、東海、近畿、
 中国地方、石川県と富山県を除く北陸地方
寒冷地  北海道、東北地方、新潟県、富山県、
 石川県と高冷地
暖 地  四国、九州、沖縄県

 上記の地域区分は目安です。それぞれの地域でも標高や地形、年次変動によって気候条件は変わります。住んでいる地域の気候条件に合わせて栽培して下さい。



作型や品種の特徴

かつては、‘ダンシャク'と‘メークイン'が2大品種でしたが、最近では品種が増え、品種選びの楽しみがあります。‘ダンシャク'と‘メークイン'のほか、ビタミンCが豊富な‘キタアカリ'、収穫量が多い‘シンシア'、皮が赤い‘アンデス赤'、‘レッドムーン'、栗のような味わいの黄色い‘インカのめざめ'などがあります。秋作には、‘デジマ'、‘ニシユタカ'などの品種を用います。

育て方のコツ

スーパーや青果店で売っている食用として出回るイモや、自家栽培したイモは、ウイルス病にかかっている危険があります。園芸店や種苗店で、専用のタネイモを購入して植えつけましょう。

また、芽かきをわすれると、イモが大きくそだちません。タイミングを逃さず芽かきをすることで、イモ1つ1つを大きくそだてましょう。

植えつけ

春作では2月下旬~3月、秋作では8月下旬~9月中旬が植えつけ適期です。タネイモは園芸店や種苗店で、ウイルス病 に感染していない清潔なイモを購入しましょう。タネイモは、植えつけの3~4日前に、1片30~40gに切り分けます。この時、各片に2~4個の芽をつけて切るようにします。風通しのよい日陰に置き、切り口を乾かしておきましょう。

ジャガイモは、pH5.0~6.0 の土を好みます。土壌酸度測定液「アースチェック液」で土の酸度を測定し、pH5.0以下の場合は苦土石灰を1m2当たり100gまき、pH5.0~6.0の場合は、微量要素の補給のために苦土石灰を1m2当たり50gまきます。pH6.0以上の場合は、苦土石灰をまく必要はありません。

植えつけの2週間前に、必要量の苦土石灰をまき、よく耕します。植えつけ時に粒状肥料「マイガーデンベジフル」を1m2当たり120g施して、土によく混ぜ込んでおきましょう。次に、植えつけのために、60~70cm間隔に深さ15cmの溝を掘ります。そこに、30cmに1個の割合で、タネイモを置きます。タネイモとタネイモの間に、完熟牛ふん堆肥を移植ゴテ1杯を置き、7~8cmの深さに覆土します。

管理

芽かき

植えつけから20~30日ほどで、芽が3~4本出てきます。芽が10~15cmぐらいのとき、勢いのよいものを1~2本残してかきとっておきます。

追肥・土寄せ(第1回目)

芽かきがすんだら、土を株元に軽く寄せておきます。500倍に薄めた液体肥料「花工場原液 」や「花工場有機液肥100 」を水やり代わりに施します。その後、週に1~2回、同様に追肥しましょう。

追肥・土寄せ(第2回目)

芽かきから2~3週間たったら、再度、同様に追肥し、根元にしっかりと土寄せしておきます。

収穫

葉や茎が黄変し始めたら、収穫時です。春作なら5月下旬頃から、秋作なら11月下旬から少しずつ土を掘り、大きなイモから順に収穫することを「探り掘り」といいます。

イモの掘り上げは、晴天が2~3日続いた時が最適。雨が続いているときに収穫すると、イモが腐りやすくなるので注意しましょう。

ジャガイモの芽や着色部は、ソラニンという有毒アルカロイドを含むので注意が必要です。厚めに皮をむいて加熱して食べれば大丈夫です。ただし、少しでも気分が悪くなった場合は、食べないようにしましょう。

病害虫

葉を食害するテントウムシダマシは、殺虫剤「ベニカベジフルスプレー」、「ベニカ水溶剤」、「スミチオン乳剤」で早期に退治しましょう。「スミチオン乳剤 」の散布は、アブラムシの発生にも効果があります。

ほかにもアブラムシの被害には、殺虫剤「GFオルトラン水和剤」、「ベニカ水溶剤」も効果的です。食品成分を使用した殺虫殺菌剤「ベニカマイルドスプレー」なら、収穫前日まで使用できます。

姿を見つけにくいヨトウムシが、葉を食害することがります。ヨトウムシにも、殺虫剤「GFオルトラン水和剤」の散布が効果的です。

土中に潜み、根を食害するネキリムシを予防するには、タネイモの植えつけ前に、殺虫剤「サンケイダイアジノン粒剤3 」を土に混ぜ込んでおきましょう。

ジャガイモが突然枯死する疫病は、殺菌剤「STダコニール1000」を散布して予防することが大切です。

コンテナで栽培するときは

深さ30cm以上の大型コンテナや、肥料や培養土の袋をつかって栽培できます。コンテナの底に軽石を敷き、粒状肥料「マイガーデンベジフル 」を用土1ℓ当たり4gを混ぜた培養土を、コンテナの半分まで入れます。株間20~25cmをあけてタネイモを植え、土を3~4cmかぶせます。芽が出るまでに2~3週間かかります。土が乾いたら、たっぷりと水やりしましょう。芽が出て、10~15cmほどに伸びたら、太い芽を1本だけ残して取り除いて芽かきをします。芽かき後は、培養土を5cmぐらい足して増し土をしておきましょう。さらに、蕾がついて花が咲くまでに、コンテナの縁から2~3cm下まで、たっぷりと培養土を足しておきましょう。茎葉は黄色くなったら、掘り上げて収穫します。

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