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葉ネギの育て方

監修 恵泉女学園大学教授
藤田智

プロフィール

 ネギ類は薬味を筆頭に、冬の鍋物やすき焼きに欠かせない野菜で、日本の各地で栽培されています。野菜として栽培されるネギ類は、長ネギ(根深ネギ)とワケギ・葉ネギに大別されます。長ネギは、株元へ土を寄せて、葉鞘部を白く長く育て(軟白栽培)収穫します。それに対してワケギ・葉ネギは、主に葉身部を収穫します。土寄せの必要がないので、割と簡単にできます。葉ネギを利用する文化は、関西以西の地域が多いといえます。

 ベジタブルガーデンでネギ類の直立した葉は、ほかの野菜に見られない特徴となり、レタス類などの株間に植えつけると立体感が出ます。また、縁取りなどでも、その魅力を発揮します。


 葉ネギの香りの成分は、含硫化合物です。鴨とネギが相性がいいといわれているのは、硫化アリルがビタミンB1の吸収を高め、食欲を増進するからです。ネギにはビタミンB1、B2、C、E、やカルシウム、カリウムなどのミネラルが含まれますが、とくに葉の青い部分には、カロチンが豊富に含まれます。

 野菜の育て方の栽培暦は以下の地域区分で紹介しています。

中間地  新潟を除く関東甲信越、中部、東海、近畿、
 中国地方、石川県と富山県を除く北陸地方
寒冷地  北海道、東北地方、新潟県、富山県、
 石川県と高冷地
暖 地  四国、九州、沖縄県

 上記の地域区分は目安です。それぞれの地域でも標高や地形、年次変動によって気候条件は変わります。住んでいる地域の気候条件に合わせて栽培して下さい。



作型や品種の特徴

 京都府の北区、左京区で栽培されている、草丈が長くて太い九条ネギが有名です。また、商品名が「万能ネギ」も、葉ネギの仲間です。

 葉ネギは7月にタネまきし、10月から収穫しますが、旬は12月末頃で、おいしく歯切れがよいといわれるほか、寒冷期の2月頃がおいしいとも言われています。

育て方のコツ

 酸性の土を嫌うので、タネまきや植えつけ前にしっかり苦土石灰を散布し、土のpHを6.2~7.0 に調整します。タネをまいたら、発芽まで乾かさないことがポイント。タネまき後、発芽するまでは不織布をかけて、毎日水やりをし、乾かさないように管理します。

タネまき

タネまきの2週間前に、1m2当たり100gの苦土石灰を散布し、よく耕しておきます。1週間前、1m2当たり堆肥2kgと粒状肥料「マイガーデンベジフル」を1m2当たり200gを散布し、よく土に混ぜ込みます。幅40cmの畝を立ててすじまきします。覆土し、表面を手で軽く土を押さえ、不織布をかけてたっぷりと水を与えましょう。

苗の植えつけ

 購入した苗を植えつけるときは、植えつけの2週間前に、1m2当たり100gの苦土石灰を散布し、よく耕しておきます。1週間前、1m2当たり堆肥2kgと粒状肥料「マイガーデンベジフル」を1m2当たり200g散布し、よく土に混ぜ込みます。幅40cmの畝を立てて、深さ5~10cmの植え溝をつくり、15cm間隔に苗3本ずつをまとめて植えます。

管理

間引き・土寄せ

 発芽したら、2回ほど間引いて、株間を3cm程度とします。

追肥・土寄せ

 追肥は週1回、液体肥料「花工場原液」や「花工場有機液肥100」を水で500倍に薄めて与えます。追肥をするたびに、株元に軽く土寄せしておきましょう。

水やり

 発芽するまでは、土が乾かないように水やりをします。発芽後は極端に乾燥するとき以外、水やりは不要です。

収穫

 株が大きくなって草丈が30~40cmになったら、順次抜き取って収穫します。あるいは株元を3cmほど残して切り取って収穫します。

病害虫

 ネギアザミウマ を予防するために、タネ播き時に土に殺虫剤「ベストガード粒剤」、「モスピラン粒剤」を混ぜます。発生したら、殺虫剤「スミチオン乳剤」を散布して退治しましょう。殺虫剤「ベストガード粒剤」はまた、ネギハモグリバエの発生も予防します。

 ネギハモグリバエが発生したら、殺虫剤「マラソン乳剤」を散布して防除します。

 

 葉ネギの新芽には、アブラムシが発生することがあります。食品成分を使用した殺虫殺菌剤「ベニカマイルドスプレー」や、天然のヤシ油を使用した殺虫殺菌剤「アーリーセーフ」、殺虫剤「スミチオン乳剤」を散布し、増える前に退治します。

 葉が白黄色に退色し、灰白色のかびがつくのはべと病です。殺菌剤「STダコニール1000」を散布して、早期に防除しましょう。 

 葉にオレンジ色の斑点ができるのが、よく見られる病気、さび病です。「STサプロール乳剤」や、有機農産物栽培にも使用できる、炭酸水素カリウムが主成分の殺菌剤「カリグリーン」を散布します。

プランターで育てるときは

 標準サイズ(650型、20×20×65cm、12ℓ)から大型(25ℓ以上)のプランターを使用します。2cmほどウォータースペースをとって市販の野菜用培養土を入れ、用土1ℓ当たり粒状肥料「マイガーデンベジフル 」を7gよく混ぜ込んでから、20cm間隔ですじまきにします。発芽まで土が乾燥しないように、表土に不織布をかけておくとよいでしょう。

ムービー紹介

ビデオは、害虫の生態や寄生植物を広くご紹介するものです。ビデオの中の害虫、寄生植物は、必ずしも植物栽培ナビの害虫、植物とは一致しませんので、ご了承ください。

アブラムシの産子
アブラムシの産子

(2分35秒 WMV形式/8.6MB)

アブラムシの雌の尾部から幼虫が産まれてくる様子を拡大顕微鏡で撮影しています。

アブラムシの二次被害
アブラムシの二次被害

(5分26秒 WMV形式/9.1MB)

アブラムシの二次被害として、尾部から出る排泄物がアリを誘引したり、すす病を誘発し、ウイルス病を媒介することを紹介しています。さらに、葉を萎縮させたり、湾曲させ、種類によっては葉に虫こぶ(虫えい)を作るアブラムシもいます。

アブラムシの天敵
アブラムシの天敵

(2分46秒 WMV形式/9.2MB)

ナナホシテントウの成虫や幼虫、クサカゲロウの幼虫がアブラムシを捕食する様子を拡大顕微鏡で撮影しています。

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