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薬剤の作用性

病害虫に直接散布するなどして、薬剤に接触させて退治する薬剤が多いですが、中には植物体内に薬剤の成分が浸透して、葉の中に侵入した病原菌や、葉を食べたり汁を吸った害虫を退治する薬剤(浸透移行性剤)もあります。病気と害虫が一度に退治できるように殺菌剤と殺虫剤を混合した殺虫殺菌剤や、退治の難しい害虫や特定の害虫に効果がある専門薬もあります。

薬剤の分類

殺虫剤

害虫を退治する薬剤です。化学的な成分を使ったものが一般的ですが、除虫菊など天然の殺虫成分や、水あめなど食品由来の成分で物理的に(包み込んで窒息させる)退治するものもあります。

接触剤

害虫に薬剤を直接散布、または散布した茎葉部と接触させて退治する薬剤。

浸透移行性剤

薬剤の成分が葉や根から吸収されて、植物体内を移行することで、その植物を加害した害虫を退治する薬剤。

誘引殺虫剤

殺虫成分を練り込んだ害虫の餌を主にペレット状に固めたもの。害虫の発生場所にばらまいておくことで、誘い出して食べさせて退治する薬剤。

代表的な薬剤

物理的防除剤

害虫を物理的な膜(水あめ、ヤシ油など)で覆うことで、害虫の呼吸をする穴(気門)を塞ぎ、窒息させて退治する薬剤。葉の表面で繁殖する病気(うどんこ病、灰色かび病など)も同様に、膜で覆うことで菌糸の生育を阻害することもできます。

殺菌剤

病気を予防したり治療する薬剤です。化学的な成分を使ったものが一般的ですが、天然にある銅や、水あめなど食品由来の成分で物理的に(包み込んで菌糸が伸びないように抑え込む)防除するものもあります。

保護殺菌剤

あらかじめ薬剤を散布して、植物の傷口や気孔から病原菌が侵入するのを予防する薬剤。予防薬という場合もあります。

浸透性殺菌剤

植物体内に薬剤が浸透移行し、茎葉の中に侵入した病原菌の生育を阻害する薬剤。散布した際に茎葉の表面にある病原菌を侵入前に殺菌する(予防)効果もあるので、予防・治療薬という場合もあります。

殺虫殺菌剤

殺虫成分と殺菌成分をあらかじめ混ぜた薬剤や、一つの成分で害虫と病気に効果をあらわすものなどがあります。

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