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ブドウ

ブドウの実つきが悪い・実が大きくならない・色つきが悪い・すっぱい原因としてどのようなことが考えられるか記載しています。併せて、その対策方法もご紹介しています。

実つきが悪い

花ぶるいが原因!

 ブドウの実のつき方は、次のようです。前年枝(結果母枝)のわき芽が、3~4月に動き出し新梢(結果枝)が伸びて、花はこの新梢の葉腋に花房となってつきます。巨峰など大果系の品種は結果枝1本当たり2花房ぐらい、デラウエアなどは4花房までつけます。

窒素肥料の与えすぎや、樹勢が強いとき、また短く切り詰める強い剪定をした場合若木の場合など、花が咲いても実止まりが悪いことがあります。特に巨峰など大果系の品種にこの傾向は強く現れます。いずれの場合も樹勢が強いため新梢がよく伸び、そのために養分が新梢の生育にのみ奪われて、実の肥大にまで行き届かないためです。この現象を「花ぶるい」といって、開花後2週間ぐらいでほとんど落花し、実つきがばらついてしまいます。

「花ぶるい」を防ぐには施肥量、特に窒素肥料を控えめにします。また短く切り詰めるような強い剪定をしないようにし、同時に徒長枝を出さないように気をつけます。徒長した枝は開花3~5日前に、新梢先端を軽く摘心します。摘房(花房の間引き)も効果があります。庭植えの場合で残す花房は、デラウエアなど小果系で1枝当たり2~3花房、巨峰やネオマスカットなど大果系では1~2花房が目安です。その際、残すのは新梢の中間部~基部に近い花房にします。鉢植えでは小果系で7,8号鉢なら5,6花房、大果系では3,4花房を残します。

剪定方法で気をつけることは、大果系の巨峰やピオーネで新梢(1年枝)を切り戻すときは、基部より7,8芽を残して切る長梢剪定にすることです。逆に樹勢のやや弱いデラウエアやキャンベルアーリー、マスカットベリーでは基部より1,2芽残して切る短梢剪定にしたほうが良い実がつきます。

実が大きくならない、色つきが悪い、すっぱい

剪定不十分で日照不足が原因!

 この場合も上記のように適切な切り戻し剪定と、細くて弱い枝の間引き剪定を行い、枝葉が込み合って、日が当たりにくくならないようにします。

ブドウの実がならない原因について解説します。
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