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モモ

モモの実つきが悪い・花は咲くが実がならない・花つきが悪い・実が大きくならない原因としてどのようなことが考えられるか記載しています。併せて、その対策方法もご紹介しています。

実つきが悪い(花は咲くが実がならない)

授粉の不完全が原因!

 モモの品種のほとんどは1つの花の中におしべとめしべがある完全花ですが、白桃という品種系統の多くは、おしべの退化したものや、花粉を出さない不完全花を持つものがあります。これは1本植えでは実をつけません。白鳳など完全花を持つ品種を近くに置くか、開花した枝をそばに置くことが必要です。

樹勢が弱いもしくは肥料不足が原因!

 木の栄養不足、または与える肥料が足りないなどが原因である場合は、冬の凍害でめしべが機能を果たさなくなることがあります。肥料は2月下旬の元肥と9月下旬のお礼肥えを忘れずに与えるようにします。堆肥や腐葉土などの有機物も与え土を肥えさせることも大切です。

    

花つきが悪い

日照不足が原因!

 他の果樹でもそうですが、日当たりの悪いところに植えたり、鉢を置くと花芽ができにくくなります。庭植えであれば日当たりのよい場所に植えてください。モモの木は果樹の中でも日照不足に敏感で、剪定も行わず放任しておくと、枝葉が込み合って日陰が多くなり、花芽がつきにくくなるばかりか、樹幹内部の枝が枯れこんでしまいます。冬と夏の剪定は必ず行うようにします。夏の剪定は新梢(1年枝)の発育の悪いものや徒長枝などを切り返して樹冠内部まで日光が入るようにします。

病害虫が原因!

 コスカシバの被害で樹勢が弱り、花つきの悪くなることがあります。コスカシバは樹皮の内側に入って食い荒らすので、2~3月ごろフンの出ているところを見つけ木づちでたたいて圧死させたり、小刀で削って捕殺します。薬剤での防除は幼虫の発生の最も多い8月下旬~9月下旬に「スミチオン乳剤」を太い枝に2,3回散布します。

実が大きくならない

病害虫が原因!

 4月ごろ風当たりの強いところに鉢を置いていたりすると、せん孔細菌病が発病しやすく、ハモグリガの被害も多くなります。落葉が多いと実の肥大が止まったり、ひどいときには落果してしまします。鉢植えでは置き場に注意し、庭植えでは植え付けの場所を選ぶか、防風ネットなどを備えます。

摘果をしてないか、摘果の時期が遅れたことが原因!

 摘果の程度は、葉15枚に果実1個が目安です。さらに枝(結果枝)の長さに応じて60cmの枝で2~3果。30cmで1果、10cm以下では3本に1果くらいを残します。摘果の時期は、5月上中旬が標準ですが、開花後3週間ごろに、実らせる数の倍の果実を残す予備摘果を行い、その2週間後に上記の基準に従った本摘果を行います。

モモの実がならない原因について解説します。
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