製品開発センター
家庭園芸のあしたを育てる、業界最大規模の研究開発基地
家庭園芸用の薬剤は、希釈などの手間を省いた手軽で安全なものが求められています。家庭園芸において、お客様のニーズに合わせた独自の薬剤や肥料などを研究・開発するため、1993年に誕生しました。親会社である住友化学とのシナジーを活かした製品開発を行い、業界のリーディングカンパニーとして、家庭園芸のあしたを育てる製品を生み出しています。
製品開発センター〒431-2103
静岡県浜松市浜名区新都田1-2-1
数多くの試作と、厳しい試験を繰り返す。
住友化学園芸の製品開発は、お客様の声や市場ニーズを把握して製品化計画を立案することから始まります。製品化計画に合わせて多種多様な薬剤試作品をつくり、製品化研究において効能や薬害のチェック、実用試験や安全性の試験を行い、最終仕様を決定します。その後、工場での厳正な品質管理体制のもと、製造した製品をお客様のもとへお届けします。
たゆみない研究開発から、ヒット商品が生まれる。
1993年の竣工から、つねに新たな商品を生み出してきた製品開発センター。お客様の「殺虫と殺菌を同時にできる薬剤が欲しい」というニーズを実現した「ベニカXシリーズ」は、多くの方に愛用されています。
1993年 | 製品開発センター竣工 |
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1997年 | 殺虫剤「スミチオンスプレー」や「ベニカエーススプレー」など、使いやすさと便利さを実現した「スプレーシリーズ」を発売。 |
2002年 | 大ヒット商品の殺虫殺菌剤「ベニカXスプレー」発売。 |
2006年 | 住友化学グループのシナジーを活かした肥料「マイガーデン」発売。 |
2009年 | 創立40周年を迎え、製品開発センターに製剤研究棟を新設。 野菜用の殺虫剤「ベニカグリーンVスプレー」発売。 |
2010年 | 世界初、殺菌成分メパニピリム配合のスプレータイプ、殺虫殺菌剤「ベニカXファインスプレー」発売。 |
2013年 | 製品開発センターに品質検査棟と生物棟を新設。 |
2019年 | 創立50周年を記念して世界初5種混合殺虫殺菌スプレー「ベニカXネクストスプレー」を発売。 |
2020年 | 創立50周年記念第二弾商品として家庭園芸初の殺虫殺菌粒剤「ベニカXガード粒剤」を発売。 |
2023年 | 創立55周年を記念して化学有効成分不使用の殺虫殺菌スプレー「ベニカナチュラルスプレー」を発売。 |
2024年 | 創立55周年記念第二弾商品として有機質100%肥料「マイローズばらの天然有機肥料」を発売。 |
「サステナブルな製品作りへの取り組み」
当社製品開発センターでは天然成分や食品由来の有効成分を積極的に研究し、サステナブルな製品開発に努めています。
例えば、花壇や菜園で使用される殺虫・殺菌スプレーではアブラムシ、ハダニ等の気門を封鎖して退治する環境負荷の少ない気門封鎖剤を積極的に採用しています。また、チョウ目害虫に対して特異的に効果を示す微生物農薬BT剤(Bacills Thuringiensis)を採用し、気門封鎖剤、BT剤の両剤を有効成分とするスプレー剤「ベニカナチュラルスプレー」の開発に成功しました。また、BT剤の植物に対する抵抗性誘導と考えられる殺菌効果に着目したユニークな殺虫殺菌粒剤「ベニカXガード粒剤」の製品化にも成功しました。
5,500坪の広大な敷地に、多様な研究施設を配置。
製剤を調整し試作品をつくる「製剤研究棟」や薬剤を実際の病害虫で試験する「生物棟」、植物や生物による試験を行う「温室」や「畑試験地」、「芝生試験地」など、各種研究施設が集約され、製品開発センターすべてのフィールドで総合的な研究開発が行われています。
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事務所棟
事務所や会議室等を含む当センターの中枢施設です。
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温室
温室では、多品種の野菜・草花・花木で薬剤や肥料の生物試験を行っています。
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芝生試験地
芝生用の薬剤や肥料を使用し、効果の比較や薬剤試験を行います。
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実験棟
温度や日数の設定を変えて、薬剤試作品の保存安定性の試験や、噴霧特性試験などを行っています。
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製剤研究棟
目的の効果を発揮するため、薬剤の様々な剤型を設計・調合し、多種類の試作品をつくります。また、試作品ごとの成分分析等のデータをもとに製品化する候補を選定します。
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生物棟
薬剤を実際の病害虫で試験し、効果のチェックを行います。結果は製剤研究棟にフィードバックされ、製剤試験と生物試験を繰り返します。
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品質検査棟
安定した品質を維持するために、検査を行います。
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畑試験地
区分けされた農場の植物に薬剤や肥料を使用し、効果の比較や薬害を試験しています。
製品開発センターのページです。
住友化学園芸では、家庭園芸用殺虫剤・殺菌剤・除草剤・肥料のほか、くらしに関連するさまざまな商品を扱っています。
商品の使用に際しては必ず商品の説明をよく読んで、記載内容に従ってお使いください。