植物栽培ナビオクラ【地植え】の育て方
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収穫期 | |
植えつけから収穫までの期間 | |
開花から収穫までの期間 |
アオイ科に属する野菜、オクラは、原産地のアフリカから、エジプト、中央アジア、インドなどの亜熱帯地域に広がり、重要な野菜になりました。
日本へは、中国を経て、江戸時代末に伝わったといわれています。しかし、栽培が一般的になったのは、近年になってからです。
暑さに強い一方で寒さには弱く、10℃以下の低温では生育が停止してしまいます。
野菜として利用する部位は、若いさやです。ビタミンやミネラルを多く含む栄養価が高い野菜で、何といってもあの「粘り」が人気のポイントです。
「花オクラ」と呼ばれるものは、同じアオイ科のトロロアオイのことです。オクラと同じレモンイエローの美しい花を咲かせ、花びらを食用にします。花には粘りがあり、サラダや細かく刻んでポン酢などで食べます。
ちなみに、ワタ(綿)も同じアオイ科です。花もそっくりで、ちょっと見ただけでは見分けがつかないほどです。ただし、ワタは熟すと果実がはじけ、綿花が現れます。
作型や品種の特徴:形や色で、五角オクラ、丸オクラ、赤オクラなどに分けられます。
[五角オクラ]「アーリーファイブ」「グリーンソード」「グリーンロケット」「ベターファイブ」など。
[丸オクラ]「まるみちゃん」など。
[赤オクラ]「ベニー」など。
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準備
使用するもの
・タネ
・クワ、またはスコップ
・苦土石灰
・完熟牛ふん堆肥
・肥料(粒状肥料「マイガーデン粒状肥料」、「マイガーデンベジフル」などの元肥)
・移植ゴテ
・ポリマルチ(黒)
・ジョウロ
栽培適温は25~30℃です。遅霜に当たると枯れてしまうので、気温が安定してからタネまきをしましょう。
植えつけ方
タネまき適期:関東地方以西 4月中旬〜5月
①タネまきの2週間前に、1m²当たり苦土石灰を100gまいて耕しておきます。
②タネまきの1週間前には、1m²当たり堆肥2kg、適量の粒状肥料をまいて耕しましょう。
③幅70〜80cmの畝を立て、地温を上昇させるためにポリマルチをかけておきます。株間30~50cmをとってまき穴をあけて、1穴5〜6粒ずつタネをまきます。
④たっぷり水やりをして完了です。
オクラのタネは「硬実種子」といって種皮が硬いため、一昼夜水に浸けてからまくと発芽がよくなります。また、元肥のチッ素分が多いと、実つきが悪くなるので、成分バランスの適した肥料を適量施しましょう。
管理
使用するもの
・ジョウロ
・園芸用ハサミ
・手グワ
・追肥用肥料(粒状肥料「マイガーデン粒状肥料」、「マイガーデンベジフル」など)
発芽までは、乾燥させないように水やりしましょう。
置き場所
日当たり、通気性、水はけのよい場所を選んでタネをまきます。
水やり
発芽までは、乾燥させないように水やりしましょう。植えつけ後は、乾燥が激しい場合のみ、たっぷりと水やりします。水やり回数の目安は以下です。4月中旬〜5月 2〜3日1回、6月〜8月中旬 3〜7日1〜2回
肥料
1回目は、収穫開始時期に、適量の粒状肥料「マイガーデン粒状肥料」、「マイガーデンベジフル」を株元にばらまいて追肥し、軽く土寄せします。以降、1カ月に1回を目安に、同様の肥料を同量、追肥し、土寄せします。
間引き・土寄せ
発芽し、本葉が1~2枚の頃に3本残して間引き、本葉が4枚の時に1本残して育てます。間引く度に、株元に軽く土寄せしておくとよいでしょう。
本葉が1~2枚の頃に3本残し、本葉が4枚の時に1本残して育てる。
摘葉
収穫が始まったら、収穫した節の下の1~2葉を残し、それ以下の葉を取り除いて摘葉します。こうすることで着果が促され、さらに風通しもよくなるので、病害の発生も少なくなります。
収穫した節の下の1~2葉を残し、それ以下の葉を取り除く。
収穫した節の下の1~2葉を残て葉を取り除き、風通しよく管理しましょう。
収穫
開花後7日程度を目安にし、さやの長さが7~10cmになったら収穫します。
若いさやを収穫し、やわらかなうちに味わいましょう。
女子栄養大学、横浜国立大学非常勤講師。
NHK趣味の園芸・やさいの時間講師、NHKラジオ夏休み子供科学電話相談回答者(植物)、日本テレビ世界一受けたい授業講師(野菜)。
著書は、「野菜づくり大図鑑」(講談社)、「キュウリのとげはなぜ消えたのか」(学研新書)、「ベランダ畑」(家の光協会) など多数あり。
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