植物栽培ナビカボチャ【地植え】の育て方
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開花から収穫までの期間 |
カボチャは、北アメリカから南アメリカにかけての地域が原産のウリ科の野菜です。日本では主に、①西洋カボチャ ②日本カボチャ ③ペポカボチャの3種類のカボチャが栽培されています。
日本へは1542年、まず日本カボチャが漂着したポルトガル船によってもたらされました。西洋カボチャは1863年にアメリカより伝来し、明治時代に入ってから、多くの品種が導入されるようになりました。
作型や品種の特徴:
日本で栽培されているカボチャの、現在の主流は西洋カボチャです。西洋カボチャは果肉が粉質のため、ホクホクとして甘味が強く「栗カボチャ」とも呼ばれます。
[① 西洋カボチャ]「栗えびす」「ほっこりえびす」「えびす」「ほっこり133」など。ほか、「ほっこり姫」「つるなしやっこ」「利休」などのミニカボチャもあります。「打木早生赤栗」「赤ずきん」はいずれも赤皮品種で、夏に冷涼な地域向きです。
[② 日本カボチャ]「黒皮」「菊座」「鹿ヶ谷」(以上地方品種)など。「はやと」(極早生、小型)など。
[③ ペポカボチャ]キンシウリの「そうめん南瓜」(キンシウリ)「ダイナー」(ズッキーニ)「オーラム」「バターナッツ」など。
タネから育てる場合: カボチャの育苗は比較的簡単です。3月下旬~4月上旬、直径12cmポットに2粒ずつタネをまきます。発芽したら生育がよいものを残して、1本に間引きます。タネまきから30~35日後、本葉4枚程度のころが植えつけ適期。植えつけは、5月上旬に霜の心配がなくなってからが安心です。
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準備
使用するもの
・苗(本葉4枚程度のもの)
・クワ、またはスコップ
・苦土石灰
・完熟牛ふん堆肥
・肥料(粒状肥料「マイガーデン粒状肥料」、「マイガーデンベジフル」などの元肥)
・移植ゴテ
・ポリマルチ(黒)
・棚(棚づくりに仕立てる場合)
・ジョウロ
カボチャは土壌適応性が広く、おう盛に育つため、1株でもかなり広い面積が必要です。垣根に這わせたり、日よけ代わりの棚づくりで楽しんでみるとよいでしょう。
植えつけ方
植えつけ適期:関東地方以西 4月下旬〜5月中旬
①植えつけの2週間前に、苦土石灰を1㎡当たり100〜150gまき、よく耕しておきます。
②1週間前、1㎡当たり完熟牛ふん堆肥を2kgと粒状肥料をまいてよく耕します。1条植えの場合は畝幅60cm、2条植えの場合は畝幅120cmをとって畝を立て、ポリマルチをかけます。
③西洋カボチャでは、畝幅90~100cm、株間は60~100cmとして配置します。移植ゴテをさして穴をあけ、植え穴を掘り、まず水をたっぷりと注ぎます。水が引いたら苗を植えつけましょう。
④棚づくりに仕立てる場合は、棚をしつらえ、支柱に茎を結び留めて誘引します。
植えつけ後にあんどんか、ホットキャップをすると、保温効果と害虫予防効果があり、生育も早まります。
管理
使用するもの
・ジョウロ
・園芸用ハサミ
・追肥用肥料(粒状肥料「マイガーデン粒状肥料」、「マイガーデンベジフル」、液体肥料「マイガーデン液体肥料」、「ベジフル液肥」など)
・手グワ
チッ素分が多過ぎると、いわゆる「つるぼけ」を起こし、落果の原因になるので多肥にしないよう注意します。
置き場所
風通しのよい日なたを選んで植えつけます。
水やり
乾燥が激しい場合のみ、たっぷりと水やりします。水やり回数の目安は以下です。4月〜6月 5〜10日1回、7月〜8月中旬 3〜7日1〜2回
肥料
肥切れさせないように、1週間に1回液体肥料、もしくは粒状肥料を追肥をします。また、果実が握りこぶし大になった追肥します。ただし、つるの伸びがおう盛な時や葉色が濃い場合は、控えましょう。 追肥用肥料は粒状肥料「マイガーデン粒状肥料」、「マイガーデンベジフル」、液体肥料「マイガーデン液体肥料」、「ベジフル液肥」などを使用。
間引き・土寄せ
株周りの土の表面を、手グワなどで軽くほぐしておくとよいでしょう。
支柱立て
棚づくりの場合は、棚をしつらえ、つるを誘引します。
わき芽摘み
伸ばす子づるにする以外のわき芽は、すべて摘み取りましょう。
整枝と誘引
つるがのびてきたら、整枝します。通常は、親づると子づるの生育がよいもの、合計3本をのばします。つるがのびた分だけ、敷きわらや敷き草を施し、雑草の発生を防除するとともに、果実の汚れも防ぎましょう。
子づるは、各つる1~2節をつけて摘心し、主枝1本にだけを伸ばす1本仕立てで育てます。
収穫
西洋カボチャは、開花後40~50日程度で収穫できます。果梗(かこう)のコルク化が、収穫適期の合図です。長期間保存ができるので、収穫後4~5日は、風通しのよい場所で乾燥させたのち、利用するまで貯蔵します。
また、日本カボチャは、開花後30~35日に外皮が品種特有の色になり、果実の表面に粉が吹き出したら収穫適期です。
カボチャは収穫後にデンプンが穏やかに糖に変わっていくので、取り立てよりもしばらく置いた方が甘みが増しておいしくなります。3~4週間ほど保存してから食べましょう。
女子栄養大学、横浜国立大学非常勤講師。
NHK趣味の園芸・やさいの時間講師、NHKラジオ夏休み子供科学電話相談回答者(植物)、日本テレビ世界一受けたい授業講師(野菜)。
著書は、「野菜づくり大図鑑」(講談社)、「キュウリのとげはなぜ消えたのか」(学研新書)、「ベランダ畑」(家の光協会) など多数あり。
害虫・病気対策
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商品の使用に際しては必ず商品の説明をよく読んで、記載内容に従ってお使いください。