植物栽培ナビゴーヤー【地植え】の育て方

監修  広島市植物公園 島田有紀子
基本情報
基本情報
科名属名
原産地
分類
栽培のスタート
日照条件
生育適温
水やり
特徴
樹高
種まき期
植えつけ期
開花期
収穫期
植えつけから収穫までの期間
開花から収穫までの期間
栽培カレンダー

カレンダーは拡大してご覧ください。

準備と植えつけ

準備

育て方

タネまきと植えつけ

 タネをまいて育てるか、あるいはポット苗を購入します。タネは種皮が硬い硬実種子(こうじつしゅし)なので、ヤスリなどで種皮を削るか、一晩水に浸してからまきます。まきどきは4月中旬~6月頃で、早まきは禁物です。1~2cmの覆土を行います。

 定植適期は5月に入ってからで、ポットで育苗した場合は、本葉が4~5枚程度展開した頃に行います。生育がおう盛なので地植えが望ましいですが、できない場合は、土がたっぷり入る大型のプランターなどに植えつけます。植えつけ2週間ほど前に苦土石灰1m² 当たり100g混ぜ込んでおき、植えつけ時に、完熟牛ふん堆肥2kg、粒状肥料「マイガーデンベジフル」150gをまいて耕します。プランターには市販の肥料入り野菜用培養土を利用します。培養土が肥料入りではない場合は、粒状肥料「マイガーデンベジフル」を用土1ℓ当たり5g混ぜ込んで、苗を植えつけます。苗の株間は50~60cm、大型プランターであれば1~2株が目安です。

 なお、本葉が5枚ぐらい展開した頃から、つるを週に1回誘引し、親づると子づる2~3本を伸ばして育てます。あるいは、本葉が6から7枚程度のときにつる先を摘心し、子づるだけを3本のばして仕立ててもよいでしょう。つるが支柱の先端に届いたら、摘心します。

 

仕立て方

カーテン例

 定植時に、つるもの用ネットと支柱を準備します。つるは4m以上伸びるので、2階建ての家であれば、2階のベランダまで伸ばしてみましょう。よく繁茂して重くなってたるむので、つるもの用ネットの両端に、丈夫な支柱や金属製パイプを通し、しっかり固定しておきます。

アーチ例

 アーチ支柱と垂直にまっすぐの支柱を渡して、しっかり固定します。アーチ支柱同士の頂上部もまっすぐな支柱でつなぎ、ぐらつかないようにします。さらに、つるもの用ネットを張っておくと安心です。

 つるは上へ上へと伸びていきますが、下るのは苦手です。必ずアーチ支柱の両側に苗を植えつけ、頂部で両側の株のつるが出会うように仕立てます。

 

栽培管理

管理

置き場所

 日当たりのよい場所で育てます。真夏に強い西日が当たると葉がしおれることがありますが、夕方に水やりをすれば回復します。

水やり

 表土が乾き始めたら、たっぷりと水やりをします。

肥料

 植えつけ2週間後から、1週間に1回、1,000倍に薄めた液体肥料「マイガーデン液体肥料」や「花工場原液」や「ベジフル液肥」を水やり代わりに施します。夏の間も追肥を行うと、長期間、収穫できます。

 植えつけから3ヶ月後に、1m²当たり粒状肥料「マイガーデンベジフル」150gを株の周りにばらまきます。

 プランターでは用土1ℓ当たり5gの割合で土表面にばらまきます。

 

管理のポイント

生育おう盛のため、目標の高さを越えてしまうことがあります。その場合は、つる先を摘心してわき芽を伸ばし、つるが寂しくなってきた部分に誘引します。

 夏には、果実が次々に実り、収穫が間に合わなくなるときがあります。放っておくと、果実が割れて頭上から落ちてくるので注意し、黄色くなり始めたら、食べなくても収穫しましょう。

 

ふやし方

タネでふやすことができます。果実を黄色くなるまで放置すると、完熟して果実が割れ、赤いゼリーに包まれたタネが現れます。この赤いゼリーの部分は甘く、生で食べられます。ゼリー部分を取り除き、タネを洗って冷暗所で乾燥保存し、来年のまき時に利用します。

 

監修  広島市植物公園 島田有紀子
広島市植物公園にて、ベゴニアやゼラニウムをはじめ、種々の草花と鉢花を扱う。大阪府立大学大学院農学生命科学研究科修了。農学博士。科学的な根拠をもとに植物の魅力を最大限に発揮させることを心がける。著書に、「よくわかる栽培12か月木立ち性ベゴニア」(NHK出版)、「ナチュラルガーデンをつくる~宿根草~」(共著・NHK出版)、「園芸入門」(共著・NHK出版)、「球根の開花調節」(共著・農文協)、「農業技術体系」(共著・農文協)など多数。

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