植物栽培ナビこまつな【地植え】の育て方
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植えつけから収穫までの期間 | |
開花から収穫までの期間 |
日本の食卓になじみが深いコマツナは、名前の通り、東京都江戸川区の小松川地区の特産品として、江戸時代からつくられてきました。今では全国で生産されている、カロテン、ビタミンC、ミネラル分を豊富に含む栄養価の高い野菜です。
生育適温は20℃前後で冷涼な気候を好みます。しかし、暑さにも寒さにも比較的強いため、ほぼ周年栽培することができます。また、半日ほどしか日光が当たらない場所でも十分栽培ができるため、幅広い場所に適応します。
春・秋まきではタネまきから30~40日後、夏まきでは25~30日後と、収穫までの期間が短いため、家庭菜園向きです。7~10日おきに少しずつタネをまくプランを立てれば、使う分だけいつでも収穫することもできます。
作型や品種の特徴:交配種の「べんり菜」「ちょうほう菜」も食味がよく、近年注目されています。つくり方はコマツナと同様です。
[周年]「楽天」「おそめ」 など。
[春まき]「楽天」など。
[夏まき]「笑天」「極楽天」など。
[秋・冬栽培]「夏楽天」など。
カレンダーは拡大してご覧ください。
準備
使用するもの
・タネ
・クワ、またはスコップ
・苦土石灰
・完熟牛ふん堆肥
・肥料(粒状肥料「マイガーデン粒状肥料」、「マイガーデンベジフル」などの元肥)
・移植ゴテ
・ベタがけシート
・ジョウロ
アブラナ科野菜を連作し、根こぶ病が多発している畑では、堆肥を多めに施し、土壌殺菌剤を処理することをおすすめします。
植えつけ方
タネまき適期:関東地方以西 3〜10月
①タネまきの2週間前に、1㎡当たり苦土石灰を100〜150gまいて耕しておきます。
②タネまきの1週間前に、幅60cmの畝を立て、1m2当たり堆肥2kg、適量の粒状肥料をまいて耕しましょう。
③畝の表面はレーキで平らに整えて、20~30cm間隔に深さ1cmほどのまき溝をつけます。
④まき溝にタネを1cm間隔でまいたら覆土し、たっぷり水やりをします。
早春や晩秋は気温が低いので、タネまき後の畝をベタがけシートで覆うと発芽が早まります。
管理
使用するもの
・ジョウロ
・園芸用ハサミ
・手グワ
・追肥用肥料(液体肥料「マイガーデン液体肥料」、「ベジフル液肥」など)
夏の高温期に栽培するなら、本葉3~4枚のころに2回目の間引きをし、株間を5~6cmあけて育てると、1株1株ががっちり育ちます。
置き場所
日当たり、通気性、水はけのよい場所を選んでタネをまきます。
水やり
発芽するまでは,乾かさないように注意して水やりをしましょう。発芽後は、土が乾いたらたっぷりと水を与えます。水やり回数の目安は以下です。3〜5月 2〜3日1回、6月〜10月中旬 1〜3日1〜2回、10月下旬〜12月 2〜3日1回
肥料
間引いたら、土寄せをし、規定倍率に希釈した液体肥料「マイガーデン液体肥料」、「ベジフル液肥」を水やり代わりに施します。その後、週に1~2回、同様に追肥します。
間引き・土寄せ
3~4日で発芽します。混んだ部分を間引き、本葉1~2枚の頃には、3~4cm間隔に1株にします。間引いたら、根元に軽く土寄せをしておきます。
3~4日で発芽するので、混んだ部分を間引く。
間引き菜は、サラダや味噌汁の具などに利用できます。
収穫
草丈20~25cm程度になった頃が収穫適期です。
油断していると大きく育ち過ぎ、品質が落ちてしまいます。適切な草丈のときに収穫しましょう。なお、秋冬のコマツナをそのまま畑に残しておくと、3月中旬ころからとう立ちするので、ナバナとしてゆでて食べると、早春の味が楽しめます。最初の蕾を折り取ると次々とわき芽が出て、しばらくの間少しずつ収穫できます。コマツナのほかにもチンゲンサイなど、アブラナ科の野菜で試してみましょう。
女子栄養大学、横浜国立大学非常勤講師。
NHK趣味の園芸・やさいの時間講師、NHKラジオ夏休み子供科学電話相談回答者(植物)、日本テレビ世界一受けたい授業講師(野菜)。
著書は、「野菜づくり大図鑑」(講談社)、「キュウリのとげはなぜ消えたのか」(学研新書)、「ベランダ畑」(家の光協会) など多数あり。
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