植物栽培ナビチンゲンサイ【地植え】の育て方

監修  恵泉女学園大学教授 藤田智
基本情報
基本情報
科名属名
原産地
分類
栽培のスタート
日照条件
生育適温
水やり
特徴
樹高
種まき期
植えつけ期
開花期
収穫期
植えつけから収穫までの期間
開花から収穫までの期間
豆知識

コンテナで育てるときは

 タネまきの適期は、春は3月下旬~5月、秋は9~10月です。暑さに強いので、品種を選び、風通しのよい場所で涼しく過ごさせれば、厳寒期を除いて1年中栽培が可能です。上記のおすすめ品種とタネまき時を参考に、その時期に最適な品種を選びましょう。

 培養土が12ℓ程度入る、標準型(20×65×20cm程度)のプランターを利用します。まず、プランターの底が見えなくなるぐらい鉢底石や軽石を敷き、次いでウォータースペースを1~2cmとって用土1ℓ当たり粒状肥料「マイガーデンベジフル」を7gを混ぜた培養土を入れ、土の表面を平らにします。平らにした表土に、10~15cm間隔、深さ1cm程度のまき溝を2条つくり、タネを1cm間隔でまきます。タネまき後は、溝が埋まる程度に覆土し、土の表面を軽く押さえて、たっぷりと水やりします。

 タネが発芽するまでは、土の表面が乾かない程度に水やりし、発芽後は、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりします。水のやりすぎに注意しましょう。

 発芽したら、畑や菜園と同様に間引きます。同じく2回目の間引き時に、液体肥料「マイガーデン液体肥料」や「花工場原液」や「ベジフル液肥」を1000倍に薄めて、水やりがわりに与えます。その後も同様に、週に1回与えます。

 ミニチンゲンサイは、株間5~6cmをとったら、間引きは終了です。一般的な品種は、草丈8~10cmのときにもう1回間引きして株間を10~20cmにし、同様に追肥します。

 収穫は、春や秋ではタネまきから40~50日後、夏季では30日後が目安です。草丈が15~20cm程度になり、株元の腰の張りが出てきたら収穫適期です。また、3回目の間引きから、順に大きな株から連続して収穫してもよいでしょう。

栽培カレンダー

カレンダーは拡大してご覧ください。

準備と植えつけ

準備

作型や品種の特徴

 作りやすいのは‘青帝'、‘敦煌'、‘長陽'などの品種や、ミニチンゲンサイの‘シャオパオ'などです。また、チンゲンサイとほぼ同様の方法で育てられる中国野菜には、葉柄の色が異なる(株姿はほぼ同じ)「パクチョイ」があります。

育て方のコツ

 アブラナ科の連作を避け、苦土石灰を多めに施しましょう。また尻(腰)が張る独特の株姿に育てるために、株間をしっかりあけることが重要です。また、早春まきはとう立ちしやすいので、トンネル栽培で温度管理に注意します。

タネまき

 以前にアブラナ科の植物を植えた場所は避けましょう。タネまきの2週間前に、1m²当たり100~150gの苦土石灰を散布してよく耕します。1週間前、1m²当たり堆肥2kgと粒状肥料「マイガーデンベジフル」を1m²当たり200gを散布し、さらによく耕します。幅60cm、高さ10cmの平畝をつくり、条間30cmの間隔をあけて、2条のまき溝をつくります。まき溝は、支柱などを土の表面に深さ1cmほど押しつけてつくりましょう。タネをまき溝に1cm間隔にまき、溝の両脇をつまむようにして覆土します。その後、手で軽く押さえて落ち着かせ、たっぷり水やりします。発芽するまでは乾かさないようにしましょう。

 

栽培管理

管理

水やり

 乾燥が激しい場合、たっぷりと水やりします。

間引き1

 タネまきの7~10日後に発芽し、双葉が展開したら、株間3~4cm間隔に1本となるように間引きましょう。株元へ軽く土寄せをします。

間引き2

 タネまきから20日後ぐらいに、本葉が3~4枚になったら、株間5~6cmになるように間引きます。

追肥・土寄せ

 間引き2と同時に、中耕を兼ねて、株元へ軽く土寄せしましょう。さらに、液体肥料「マイガーデン液体肥料」や「花工場原液」か「ベジフル液肥」を500倍に薄めて、水やりがわりに与えます。その後も同様に、週に1回与えます。

間引き3

 草丈が8~10cm程度に育ってきとき、株間を10~20cm程度にします。間引き後、株元へ軽く土寄せしましょう。同時に液体肥料「マイガーデン液体肥料」や「花工場原液」か「ベジフル液肥」を500倍に薄めて、水やりがわりに与えます。その後も同様に、週に1回与えます。

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収穫

収穫

 タネまきから40~45日後が、収穫の適期です。草丈15~20cmになった株から、順次、地際をハサミなどで切り取って収穫します。なお、ミニチンゲンサイは、タネまきから20~30日後ぐらい、草丈10~15cmほどで収穫します。

監修  恵泉女学園大学教授 藤田智
1959年、秋田県生まれ。岩手大学農学部、岩手大学大学院終了。恵泉女学園短期大学助教授を経て、現在、恵泉女学園大学人間社会学部人間環境学科教授(専門は、野菜園芸学、農業教育学)。
女子栄養大学、横浜国立大学非常勤講師。
NHK趣味の園芸・やさいの時間講師、NHKラジオ夏休み子供科学電話相談回答者(植物)、日本テレビ世界一受けたい授業講師(野菜)。
著書は、「野菜づくり大図鑑」(講談社)、「キュウリのとげはなぜ消えたのか」(学研新書)、「ベランダ畑」(家の光協会)  など多数あり。

害虫・病気対策

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害虫

病気

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