植物栽培ナビミニトマト【鉢植え】の育て方
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収穫期 | |
植えつけから収穫までの期間 | |
開花から収穫までの期間 |
漢字表記では、蕃茄と書きます。
トマト全般については南アメリカ原産の野菜です。ただし、アンデス地方高地のため、高温多湿が苦手。日本の梅雨や長雨で傷むことがあります。特に、果実がついてから雨に当たると割れてしまうことがあるので、軒下など、プランターは雨の当たらない場所に置きましょう。
原産地、南アメリカの野生種のなかから、ミニトマトに近いタイプから栽培化され、メキシコを経て後に食用として品種改良が進み、ヨーロッパをはじめとする世界へ広まりました。日本へ渡来したのは江戸時代で、当初は観賞用として栽培されていました。ミニトマトが一般へ広まったのは1980年代に入ってからという、比較的ニューフェイスの野菜です。
おすすめの品種:[ミニトマト]スイートミニレッド、ぺぺなど。[中玉トマト]フルティカ、シンディースイートなど。
注意:中玉トマト(直径3cm以上)を育ている場合の害虫・病気対策は、「トマト」で登録のある薬剤をお使いください。「ミニトマト」とは対象病害虫と薬剤が異なります。
【トマト】の害虫・病気対策
タネから育てる場合:ミニトマト&中玉トマトは、苗を購入して育てるのが一般的ですが、タネからも育てられます。2~3月なら、加温器にセットしやすいセルトレイを利用します。セルトレイに培養土を敷き込み、タネを1粒ずつまき、本葉2~3枚のころに3号(直径9cm)のポリポットに植え替えて育苗します。
4~5月なら、3号のポリポットに2~3粒ずつまいて育苗します。発芽したら間引いて、1株にして育てましょう。
なお、トマトのタネは発芽適温は20 ~ 30℃ です。平均気温が20℃の場所で管理した場合、発芽まで7~10日要します。タネまき適期の時期は外気温が低いので、ポリポットはよく日の当たる暖かい窓辺に置きましょう。温度をキープするのに、ホットマットや加温器などを利用してもよいでしょう。
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準備
使用するもの
・苗(第1花房が開花しているもの。もしくは開花直前のもの)
・大型プランター
・市販の「野菜の土」
・鉢底石
・鉢底ネット(プランターに付属の鉢底ネットがない場合)
・移植ゴテ、または土入れ
・支柱(仮支柱用30〜60cm)
・麻ひも、またはビニールタイ
・肥料(粒状肥料「マイガーデン粒状肥料」、「マイガーデンベジフル」などの元肥)
・ジョウロ
第1花房が開花している、もしくは開花直前の苗を選ぶとその後の成長がスムーズです。また、接木苗を選べば、耐病性に期待できます。
植えつけ方
植えつけ適期:関東地方以西 4月下旬〜6月上旬
①プランターの6分目ほどまで、適量の肥料を混ぜた用土を入れ、水をたっぷり注ぎます。次に、縁から3〜4cm下の位置まで、適量の肥料を混ぜた用土を入れ、また水を注ぎます。
②①の中心に、苗のポリポットがすっぽりはまる大きさの穴を移植ごてで掘ります。
③ポリポットを外した苗を②の穴に据え、すき間に土を寄せて植えつけます。
④仮支柱を立てて麻ひもなどで結び留め、再びプランターの底穴から流れ出てくるまで、たっぷり水やりをします。
植えつけたとき、根鉢の上面が鉢土の表面より高くなったり、低くなったりしないように注意します。
管理
使用するもの
・ジョウロ
・園芸用ハサミ
・タワー支柱、またはオベリスク(本支柱用。タワー支柱なら直径30cm、高さ210cmぐらいのもの)
・追肥用肥料(液体肥料「マイガーデン液体肥料」、「ベジフル液肥」など)
・フォーク(食事用のものを専用に)
・麻ひも、またはビニールタイ
タワー支柱やオベリスクを用いたループ仕立てにすると、花房数をかせげます。2本仕立ての場合は、合計15花房を目指しましょう。うまく育てれば、25〜30花房も可能です。
置き場所
風通しのよい日なたで、できれば軒下などに置きましょう。
水やり
土の表面が乾いたら、底穴から流れ出てくるまで、ジョウロでたっぷり株元へ水やりします。水やり回数の目安は以下です。5月〜6月 1日1回、7月〜9月中旬 1日1〜2回
肥料
植えつけから1カ月後、第3花房が咲き始めたら、適量の追肥を定期的に行ないます。
間引き・土寄せ
成長がよいと、株元に根が出てくるので、ときどき土寄せしておきます。さらに、株周りの土の表面を、フォークなどで軽くほぐしておくとよいでしょう。
支柱立て
植えつけから20日ほど経ったらタワー支柱を立て、茎(主枝)を斜め上方向に誘引して麻ひもなどで結び留めます。仮支柱は外しましょう。
- 茎の先端の方をもち、無理のないしなる方向へ、ややねじるようにして巻くとよい。
わき芽摘み
第1花房のすぐ下の葉のつけ根から伸びるわき芽は取らずに伸ばし、主枝と同様に巻きつけて2本仕立てにします。それ以外のわき芽は、すべて小さなうちに手で摘み取ります。
整枝と誘引
茎が伸びたら、約30cm間隔ごとに、茎をひもで支柱に結び留めます。
摘心
茎が支柱の上部まで伸びたら、茎の先端を摘み取ると、果実が充実します。
第1花房を結実させないと、茎葉ばかりが茂ってしまいます。花のつけ根を軽く叩いて、人工授粉させましょう。また、花に規定倍率に希釈した植物成長調整剤「日産トマトトーン」を散布すると、果実がつきやすくなります。
収穫
収穫 果実が色づいたら房ごと、もしくは1果ずつハサミで切って収穫します。
鳥に果実をつつかれたりしないように、キッチンの排水口ネットなどをかぶせておきます。収穫した果実の柄(果梗)は、短く切り直しておくと、ほかの果実を傷つけません。
34歳まで民間企業に勤め、社会経験を積んだのち、家業の農業を継ぐ。
平成17年度に練馬区農業体験「百匁(ひゃくめ)の里」を開園。
一般市民に野菜作りのノウハウを教えると同時に、野菜の美味しい食べ方も伝えている。
NHK趣味の園芸 やさいの時間 ミニコーナー「達人に学ぶ今月の管理作業」を担当。
著書に「加藤流 絶品野菜づくり」(万来舎)などがある。
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