植物栽培ナビさつまいも(かんしょ)【地植え】の育て方
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植えつけから収穫までの期間 | |
開花から収穫までの期間 |
サツマイモは炭水化物を多く含み、エネルギー源となります。そのほか、カリウム、ビタミンE・C、食物繊維が多く、高血圧、便秘の予防になるといわれています。
なお、炭水化物のなかに、消化・吸収されにくい物質が少量含まれており、これがガスの原因になるともいわれます。また、サツマイモの皮に含まれるミネラルに、糖質の異常発酵を抑える効果があるとされ、バターなどの脂肪分を一緒にとることで、ガスの発生が軽減されるそうです。
サツマイモは、天ぷら、煮物、汁もの、大学イモ、裏ごししてきんとん、チップスなど、幅広く利用できるのも魅力です。焼イモにする場合は、低温(70〜80℃)でゆっくり加熱すると、でんぷんを分解する酵素が活発に働き、甘味が増加します。
作型や品種の特徴:サツマイモにはしっとりなめらかな粘質タイプと、ホクホクした食感の粉質タイプに分けられます。
[粉質タイプ]「高系14号」「ベニアズマ」など。
[粘質タイプ]「べにまさり」種子島産の安納芋の選抜品種など。
[そのほか]皮が白い「コガネセンガン」などは、焼酎や干し芋用に多く見られます。紫色の「パープルスイートロード」や、オレンジ色の「アヤコマチ」など、カラフルな品種もあります。
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準備
使用するもの
・苗(さし穂。もしくはポット苗)
・クワ、またはスコップ
・完熟牛ふん堆肥
・肥料(粒状肥料「マイガーデン粒状肥料」、「マイガーデンベジフル」などの元肥)
・移植ゴテ
・ポリマルチ(黒)
・ジョウロ
連作の害が少ないといわれていますが、長期間に繰り返しつくると地力が低下し、土壌病害虫の発生も多くなる傾向にあるので、できるだけ輪作を心がけましょう。
植えつけ方
植えつけ適期:関東地方以西 5月中旬〜6月中旬
①植えつけの1週間前に、畝幅60cm、高さ30cmの畝をつくり、1㎡当たり完熟牛ふん堆肥を2kgと粒状肥料を畝の中央に施します。
②地温が上がって初期の生育を促され、収量も増加するので、畝にポリマルチを張ると効果的です。
③苗の植え方は、イラストのように「ななめ植え」と「舟底植え」があります。
④苗は、成長点を土に埋めないように注意し、長さの3/4を目安に3~4節を植えましょう。たっぷり水やりをして完了です。
管理
使用するもの
・ジョウロ
・園芸用ハサミ
・手グワ
ポリマルチを張って植えた場合は、穴の部分だけ中耕します。
置き場所
風通しのよい日なたを選んで植えつけます。
水やり
葉がしおれるようなら、たっぷりと水やりします。水やり回数の目安は以下です。5〜6月 5〜10日1回、7月〜8月中旬 3〜7日1〜2回
間引き・土寄せ
植えつけから3週間後、つるがのび始めます。畝の表面の除草と中耕を兼ねて、手グワなどで株元へ土寄せします。
整枝と誘引
植えつけから2カ月後、つるが畝を覆って四方へ広がってきたら、畑や菜園の空いている方へつるを動かしてつる返しします。
チッ素分が多過ぎると、いわゆる「つるぼけ」を起こし、落果の原因になるので多肥にしないよう注意します。
収穫
10月上旬~11月中旬、霜が下りる前に、収穫しましょう。茎や葉が黄色くなり始めたら収穫適期です。‘ベニアズマ'などの早生品種は、早めに収穫できます。
収穫の方法は、まず茎を、地際から15㎝の位置にハサミやカマなどを入れて切り離します。次に、株元から15~20cm離れた所にスコップをさして、イモを掘り上げます。さらに、つるのつけ根を持って、土中から引き抜きます。
また、収穫後は、イモを4~5日間、風通しのよい日陰で干すと、甘味が増します。
サツマイモは低温障害を起こすので、冷蔵は避けましょう。貯蔵の適温は13~15℃で、温度が高いと発芽してしまいます。晴れた日に掘り上げて陰干しし、紙に包んでから発泡スチロールの箱に入れ、10℃以下にならない場所で貯蔵します。
女子栄養大学、横浜国立大学非常勤講師。
NHK趣味の園芸・やさいの時間講師、NHKラジオ夏休み子供科学電話相談回答者(植物)、日本テレビ世界一受けたい授業講師(野菜)。
著書は、「野菜づくり大図鑑」(講談社)、「キュウリのとげはなぜ消えたのか」(学研新書)、「ベランダ畑」(家の光協会) など多数あり。
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