植物栽培ナビそらまめ【地植え】の育て方

監修  恵泉女学園大学教授 藤田智
基本情報
基本情報
科名属名
原産地
分類
栽培のスタート
日照条件
生育適温
水やり
特徴
樹高
種まき期
植えつけ期
開花期
収穫期
植えつけから収穫までの期間
開花から収穫までの期間
豆知識

コンテナで育てるときは

 大型プランターで栽培するのがおすすめです。タネは、10月中旬~11月上旬にまきます。大型のプランターを用意し、プランターの底が見えなくなるぐらい鉢底石や軽石を敷きます。次いでウォータースペースを1~2cmとって用土1ℓ当たり粒状肥料「マイガーデンベジフル」を4gを混ぜた培養土を入れ、土の表面を平らにします。平らにした表土に、25cm間隔でタネを2~3粒ずつ、黒い部分を下向きにして、土にさすように埋めます。たっぷりと水やりし、風当たりの弱い軒下などにプランターを置いて、寒さに当てないようにします。

 タネが発芽するまでは、土の表面が乾かない程度に水やりし、発芽後は、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりします。水のやりすぎに注意します。また、乾燥予防に、表土に敷きワラをするとよいでしょう。

 発芽し、本葉2~3枚のころに、よい苗を2株残して根元で切って間引きます。

 冬の間は寒さで傷まないように、不織布や寒冷紗で覆って防寒します。

 蕾が見え始めたら、用土1ℓ当たり粒状肥料「マイガーデンベジフル」を4gを目安に追肥します。さらに、週に1回、液体肥料「マイガーデン液体肥料」か、液体肥料「花工場原液」か、液体肥料「ベジフル液肥」を500倍に薄めて、水代わりに与えて肥料切れを防ぎます。

 収穫は、畑や菜園と同様で、サヤが下向きになったころを見計らい、ハサミで切って収穫しましょう。

栽培カレンダー

カレンダーは拡大してご覧ください。

準備と植えつけ

準備

作型や品種の特徴

 おもな品種には、大粒系の‘お多福'、‘河内一寸'、長サヤ系の‘讃岐長莢'、早生品種では、‘房州早生'などがあります。

育て方のコツ

 マメ科のため連作を嫌い、4~5年の休作が必要です。さらに、酸性土壌に弱いので、植え場所には、事前に石灰散布による酸度調整が必須です。

 また、ソラマメは、「おいしいのは3日だけ」といわれるぐらい鮮度が落ちるのが早いので、適期に収穫し、フレッシュなおいしさを味わいましょう。こうした意味でもソラマメは、ぜひとも家庭菜園でつくりたい作物のひとつといえます。

タネまき

 ソラマメはのタネまき時期は、エンドウ同様、10月中旬から11月上旬です。連作に気をつけて植え場所を選び、苦土石灰を1m²当たり150g散布し、よく耕します。次いで1週間後に1m²当たり堆肥2kgと粒状肥料「マイガーデンベジフル」を1m²当たり120gを施して土に混ぜ込みます。40cm間隔に、1カ所2粒ずつのタネを土にさすようにして埋めます。このとき、タネの黒い部分(おはぐろ)を下向きにして、タネをさすのがポイントです。発芽するころに鳥害を受けやすいので、べたがけ等で覆っておくとよいでしょう。

 また、ポリポットにタネをまいて、苗を育ててから植えつける方法もあります。その場合は、9cmポットにタネを2粒まき、本葉2~3枚で、底穴から根が少しのぞくぐらい根鉢が回ったら、株間を40cmとって植えつけます。

 

栽培管理

管理

水やり

 乾燥が激しい場合、たっぷりと水やりします。

間引き

 発芽したら、生育のよいものを1株残し、ほかは間引きます。ただし、2本立ちでも可能です。草丈20cmになったら、株元に軽く土寄せし、敷きワラをすると乾燥防止と防寒対策になります。

防寒と支柱立て

 12月下旬から2月にかけて、寒さが一番厳しくなります。霜除けのために、畝の北側か西側にササ竹を立て、防寒しましょう。2月ごろから茎が伸び出します。支柱を立て、株を支えます。

追肥

 3月、粒状肥料「マイガーデンベジフル」を1m²当たり120gを株元にばらまいて追肥し、土寄せします。

整枝

 3~4月、分枝し始めたら、茎6~7本を残して間引き、株元に土入れします。

摘心

 サヤができてきたら、草丈70~80cmで摘心します。

 

収穫

収穫

 ソラマメの収穫期はタネまきの翌年の5月中旬~6月中旬で、開花後35~40日ごろです。ソラマメのサヤは、若いときは空を見上げ、熟してくると下にさがり、収穫適期の目印になります。取り遅れると固いマメになってしまいます。

監修  恵泉女学園大学教授 藤田智
1959年、秋田県生まれ。岩手大学農学部、岩手大学大学院終了。恵泉女学園短期大学助教授を経て、現在、恵泉女学園大学人間社会学部人間環境学科教授(専門は、野菜園芸学、農業教育学)。
女子栄養大学、横浜国立大学非常勤講師。
NHK趣味の園芸・やさいの時間講師、NHKラジオ夏休み子供科学電話相談回答者(植物)、日本テレビ世界一受けたい授業講師(野菜)。
著書は、「野菜づくり大図鑑」(講談社)、「キュウリのとげはなぜ消えたのか」(学研新書)、「ベランダ畑」(家の光協会)  など多数あり。

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