植物栽培ナビアケビとムベ【地植え】の育て方

監修  園芸研究家 倉重祐二
基本情報
基本情報
科名属名
原産地
分類
栽培のスタート
日照条件
生育適温
水やり
特徴
樹高
種まき期
植えつけ期
開花期
収穫期
植えつけから収穫までの期間
開花から収穫までの期間
豆知識

品種紹介

アケビ

落葉性で小葉は5枚。果実は食用にできる。

ミツバアケビ

落葉性で小葉は3枚。果実は食用にできる。

ムベ

トキワアケビとも呼ばれる。常緑性で、果実は食用にできるが、割れない。

栽培カレンダー

カレンダーは拡大してご覧ください。

準備と植えつけ

準備

育て方のコツ

果実をつけさせるためには、別の株が必要なので、数本をまとめて植えます。

 

植えつけ方

植えつけ

花を咲かせるためには、少なくとも午前中は日が当たる日なたに植えつけます。土壌は特に選びませんが、粘土質など極端に水はけの悪い場合は、土壌改良が必要です。

アケビの植えつけは、10月下旬〜3月の落葉期に行ないます。ムベは寒さに多少弱いでの、3〜4月、または10月下旬〜12月まで、厳冬期を除いた休眠期に行ないます。

生け垣をつくるためには、苗を50cm間隔で植えつけます。植えつける前にひもを張り、曲がらないように線に沿って杭を2m間隔で打ち、杭から25cm、75cmと4本の苗を植えつけます。杭には横方向に竹を2〜3本渡して固定します。竹の外側(道路側)に苗を配置して、根鉢より一回り大きな植え穴を掘り、腐葉土、もしくは元肥として粒状肥料「マイガーデン粒状肥料」、「マイガーデン元肥用」を1m²当たり240g施して植えつけます。根鉢の周りに十分に水を注ぎ、棒などでつついて根と植え土をなじませます。秋の植えつけ時には、伸びすぎた枝を切ってから植えるとよいでしょう。

 

栽培管理

管理

水やり

真夏の高温乾燥が続くとき以外、水やりは必要ありません。水やりする場合は、朝か夕方に、土に水がしみ込むまで、十分に与えます。

肥料

寒肥として2月、また成長期の4〜5月に粒状肥料「マイガーデン植物全般用」を1m²当たり150g施します。

剪定

アケビやムベは放置したままだと、つるが伸びすぎて姿が乱れてしまいます。生け垣の形を保っていくためには、最低年2回の剪定が必要です。

1回目は、花後のなるべく早い時期、5月下旬〜6月中に何回か剪定します。まず、混みすぎたり、重なった不要なつるを基部から切り除きます。こうすることで、株の中まで日が当たるようになり、花芽がつきやすくなります。

次に春に伸びた枝のうち、伸びすぎたものを適当な長さに切り詰めます。剪定後には切ったつるを、生け垣にひもで固定します。

アケビの花芽は丸みを帯びており、秋には確認できます。花芽はその年に伸びたつるの基部につくので、11月以降につるの基部に3〜4個の花芽を残し、切り詰めます。

ふやし方

アケビやムベはタネでふやします。秋に熟した果実を食べたときにタネを残しておき、果肉を水洗いして完全に取り除きます。タネは赤玉土小粒を入れた平鉢にまきましょう。なお、タネは乾かし過ぎると発芽しないので、とったらすぐにまきましょう。

春に発芽したら、本葉3〜4枚のころに2 .5〜3 号( 直径7 .5〜9cm )鉢に1本ずつ植え替えます。開花するまでは5年以上かかります。

 

監修  園芸研究家 倉重祐二
園芸研究家。千葉大学大学院園芸学研究科修了。赤城自然園(群馬県)を経て、現在は新潟県立植物園に勤務する。日本植物園協会 植物多様性保全委員、新潟県野生生物保護対策委員、魚沼市自然環境保全調査委員会副委員、NHK趣味の園芸講師などをつとめ、園芸の普及に幅広く活躍する。専門はツツジ属の栽培保全や系統進化、花卉園芸文化史。
「日本の植物園における生物多様性保全」(日本植物園協会)、「よくわかる栽培12か月 シャクナゲ」(NHK出版)、「原色日本産ツツジ・シャクナゲ大図譜」(誠文堂新光社)等、論文や執筆も数多くある。

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害虫

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