植物栽培ナビノゲイトウの育て方

監修  園芸研究家 矢澤秀成
基本情報
基本情報
科名属名
原産地
分類
栽培のスタート
日照条件
生育適温
水やり
特徴
樹高
種まき期
植えつけ期
開花期
収穫期
植えつけから収穫までの期間
開花から収穫までの期間
栽培カレンダー

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準備と植えつけ

植えつけ方

植えつけ

 水はけのよい土を好みます。庭植えでは、苗の根鉢がすっぽり入る大きさ、深さの植え穴を掘って、根鉢を崩さず植えつけます。

 鉢植えでは、水はけと水もちのバランスがよい培養土を用いて植えつけましょう。

 なお、ノゲイトウは品種により草丈が異なるので、草丈にあった間隔で苗を植えつけましょう。

 

栽培管理

管理

水やり

 土の表面が乾いたら、たっぷりと水をやります。乾かし気味にすると生育が緩慢になるので、特に夏は乾かし過ぎないように注意しましょう。

肥料

 植えつけ時の元肥として、緩効性化成肥料を適量施します。リン酸分に富んだ肥料がよいでしょう。庭植えでは、粒状肥料「マイガーデン花・野菜用」、「マイガーデン植物全般用」を1m²当たり100g、鉢植えでは用土1ℓ当たり3gを土に混ぜて株を植えつけます。

 追肥は、生育状態をみながら、施し過ぎないように注意します。ケイトウの仲間は、肥料が多過ぎると巨大化することがあり、花が目立たなくなってしまうので注意します。

置き場所

 日当たりのよい場所に植えつけます。日当たりが悪い場所では、生育が悪くなって徒長します。また、花色が悪くなったり、花数が少なくなることもあるので、注意しましょう。

ふやし方

 タネまきでふやすことができます。タネまきは、ヤエザクラが散るころが適期です。発芽適温が高いので、ソメイヨシノが咲くころではまだ寒く、難しくなるので注意しましょう。育苗箱などに市販のタネまき用土を入れて、そこにタネをまきます。土を乾かさないように水やりして管理しましょう。本葉が見えてきたら、1株ずつ3号(直径9cm)ポットに植え替えて育てます。ポットの真上から見て、土が葉で隠れて見えにくくなったら、花壇やプランターへ植え替えます。

タネの採取

 秋になったら、ノゲイトウのタネ取りができます。花穂の色が徐々に薄くなるころが、タネ取り時期の目安になります。

 まず、花穂ごと切り取り、紙袋に花穂ごと入れて乾燥させます。このときビニール袋は、使いません。蒸れてカビが発生してしまいます。乾燥したら、袋を叩くと、袋の下に黒いタネがたくさん落ちます。このタネを集めて、冷蔵庫の野菜室など10℃程度の場所で保存します。

 

監修  園芸研究家 矢澤秀成
種苗会社にて16年間、野菜と花の研究をしたのち独立。植物園や肥料会社、造園会社などの顧問を歴任。またNHKテレビ「趣味の園芸」、「あさイチ(グリーンスタイル)」などの講師をつとめ、家庭園芸の普及に幅広く活躍する。

「趣味の園芸」(NHK出版)、「園芸入門」(同)、「プリムラの育て方」(同)、農業技術大系等、執筆も数多くある。

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