植物栽培ナビコチョウランの育て方

監修  園芸研究家 矢澤秀成
基本情報
基本情報
科名属名
原産地
分類
栽培のスタート
日照条件
生育適温
水やり
特徴
樹高
種まき期
植えつけ期
開花期
収穫期
植えつけから収穫までの期間
開花から収穫までの期間
栽培カレンダー

カレンダーは拡大してご覧ください。

準備と植えつけ

植えつけ方

植えつけ、植え替え

 購入した開花株は、そのまま管理します。花後にしっかり管理すれば、翌年も花を咲かせることができるので、5月になったら植え替えましょう。

 コチョウランの多くは、数株が化粧鉢に寄せ植えされ、表面をバークや水ゴケなどで覆って売られています。このような状態では、水やりのタイミングを図りにくいので、寄せ植えの株をまとめて鉢に植え替えることをおすすめします。ポリポットから根ごと抜きとり、古根や古い水ゴケを取り除いた後に、たっぷり吸水させた新しい水ゴケを用いて、根を広げるように巻き込みます。さらに同様の水ゴケで巻き込んでから、素焼き鉢に植え込みます。植え替え後は、明るい日陰で管理します。

 

栽培管理

管理

水やり

 水ゴケの表面が乾いたら、たっぷりと水やりします。水をやり過ぎると根を傷めることがあるので、開花中を除いて、やや乾かし気味に管理するとよいでしょう。コチョウランは、10℃以下になると生育が停止するので、特に水のやり過ぎに気をつけましょう。

肥料

 2週間に1回、バケツに液体肥料「マイガーデン液体肥料」、「花工場原液」の1,000倍液を入れ、コチョウランを鉢ごと1晩浸して肥料を施します。

置き場所

 コチョウランは、木の幹などに着生して育つので、日当たりのよい場所は好みません。直射日光の当たらない、明るい日陰などで育てましょう。

 熱帯地方の植物なので、冬の置き場所の室温は、10℃以上が理想です。また、冬の夜の窓の近くは冷え込むので、夜間は部屋の中央などに置くか、ダンボールや発砲スチロールなどの箱に入れて過ごさせます。夏は、直射日光を避け、風通しのよい場所で管理しましょう。

花茎切り

 晩秋になると、花茎が伸びてきます。支柱を添えて、花茎が上向きになるように伸ばしましょう。全ての花が開花した後、花茎を切り取ります。

 2番花を楽しむことも可能です。花が終わって残った花茎を、1/3程度に切り詰めます。3~4カ月後に新しい花茎が伸びて、開花することがあります。ただし、2番花を無理に咲かせると、翌年の花数が減ったり、花がつかないこともあります。できれば2番花は楽しまず、花茎を株元近くで切り取る勇気も必要です。

ふやし方

 コチョウランは、タネなどでふやすことができますが、難しく、一般的ではありません。

 

監修  園芸研究家 矢澤秀成
種苗会社にて16年間、野菜と花の研究をしたのち独立。植物園や肥料会社、造園会社などの顧問を歴任。またNHKテレビ「趣味の園芸」、「あさイチ(グリーンスタイル)」などの講師をつとめ、家庭園芸の普及に幅広く活躍する。

「趣味の園芸」(NHK出版)、「園芸入門」(同)、「プリムラの育て方」(同)、農業技術大系等、執筆も数多くある。

害虫・病気対策

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コチョウランで適用のある害虫・病気と対処薬剤

害虫

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