植物栽培ナビまつばぼたんの育て方

監修  園芸研究家 矢澤秀成
基本情報
基本情報
科名属名
原産地
分類
栽培のスタート
日照条件
生育適温
水やり
特徴
樹高
種まき期
植えつけ期
開花期
収穫期
植えつけから収穫までの期間
開花から収穫までの期間
栽培カレンダー

カレンダーは拡大してご覧ください。

準備と植えつけ

植えつけ方

植えつけ

 とても性質が強い植物です。用土はあまり選びませんが、栄養豊富な土よりも、やややせた土の方が株がしまり、マツバボタンらしい草姿になります。

 

栽培管理

管理

水やり

 マツバボタンは多肉質の植物で、乾燥には比較的強いため、一般の植物より乾かし気味に管理します。多肉質の植物に水を与え過ぎると、根腐れを起こすことがよくあります。十分に注意しましょう。

肥料

 一般的な植物より、肥料を控え気味に施します。月1回、液体肥料を適量施しましょう。液体肥料「マイガーデン液体肥料」、「花工場原液」を庭植えの場合は500倍、鉢植えには1000倍に薄めて施しましょう。

置き場所

 暑さにとても強い植物です。夏の強い直射日光に当たっても、元気に生育します。日に当たると花を開く性質があります。日ざしがたくさん降り注ぐような場所で栽培しましょう。

 ただし、寒さには弱く、冬には枯れるので一年草として扱われます。

花がら摘み

 マツバボタンは、初夏から初秋まで美しい花を咲かせます。ひとつの花は一日で終わってしまいます。花が終わったら、花がらをしっかり摘んであげましょう。そのままにしておくとタネがつき、花数が減ったり株が弱ったりすることがあるので、注意しましょう。

摘心

 生育が進むにつれて、株が伸びあがることがあります。7月中~下旬に1回摘心して、コンパクトにまとめます。摘心すると枝数がふえて、花数もふえます。

ふやし方

 タネまきは、遅霜の心配がなくなる時期になってから行ないます。秋のヒガンバナが咲き終わったころを目安にします。タネはとても細かいので、少しの風でも簡単に飛んでしまいます。タネの量の3~4倍程度の、細かい乾いた砂をタネと混ぜると、まきやすくなります。適度に株間が広がり、間引きも楽になります。本葉が3枚ほどになったら、できるだけ根を切らないように注意して、ポットへ移植しましょう。

 タネまき以外にさし木でもふやすことができます。さし木の時期は、初夏から夏です。葉が3~4枚つくように茎を切り、30分ほど水に浸けます。植物成長調整剤「ルートン」を切り口に薄くまぶし、市販のさし木用培養土にさします。3週間ほどで移植が可能になります。

 

監修  園芸研究家 矢澤秀成
種苗会社にて16年間、野菜と花の研究をしたのち独立。植物園や肥料会社、造園会社などの顧問を歴任。またNHKテレビ「趣味の園芸」、「あさイチ(グリーンスタイル)」などの講師をつとめ、家庭園芸の普及に幅広く活躍する。

「趣味の園芸」(NHK出版)、「園芸入門」(同)、「プリムラの育て方」(同)、農業技術大系等、執筆も数多くある。

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