植物栽培ナビかなめもちの育て方

監修  園芸研究家 倉重祐二
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基本情報

基本情報
科名属名
原産地
分類
栽培のスタート
日照条件
生育適温
水やり
特徴
樹高
種まき期
植えつけ期
開花期
収穫期
植えつけから収穫までの期間
開花から収穫までの期間
豆知識

品種紹介

セイヨウカナメ‘レッド・ロビン

 カナメモチよりも葉が大きく、新芽の赤色が濃い。寒さにも比較的強く、生育おう盛です。

カナメモチ

 日本にも自生する常緑低木。芽出しは茶色がかった赤色で、枝は密生します。

栽培カレンダー

カレンダーは拡大してご覧ください。

準備と植えつけ

植えつけ方

植えつけ

 日当たりのよい場所で、土壌が乾燥しすぎない場所を選びます。日陰では枝がまばらになり、美しい生け垣にはなりません。また、花つき悪くなります。土質を選ばずにおう盛に生育しますが、砂壌土などよりも、粘土質の方がよく生育します。

 根鉢の2~3倍の大きさ、深さの穴を掘り、元肥として腐葉土や堆肥、粒状肥料「マイガーデン植物全般用」を150g/m²を、堀り上げた土に混ぜて植えつけます。根を切らないように注意しながら根鉢を軽く崩して植えつけます。根鉢の周りに十分に水を注ぎ、根と植え土をなじませ、ぐらつかないように支柱で固定します。

 なお、成木は根が荒いので、移植時には根回しをしておき、根を切らないようにしましょう。植えつけ、植え替えともに、適期は寒さと暑さの厳しい時期を除いた3月、6月、9月です。

 

栽培管理

管理

水やり

 庭植えでは、根づいてしまえば、夏の高温期で極端に乾燥する時期以外、水やりは特に必要ありません。

置き場所

 大きく育つので、鉢植えでは栽培しません。

肥料

 12~2月に寒肥として、粒状肥料「マイガーデン植物全般用」150g/m²を、株の周りの土の上にばらまいて施します。秋口の施肥は、冬に芽がのび始め、寒さで枯れこむことがあるので、注意が必要です。また、剪定後の6月に粒状肥料「マイガーデン植物全般用」150g/m²を株のまわりの土の上にばらまいて施します。

剪定

 剪定せずにそのまま育てると、樹高が5m以上となり、下枝も枯れてしまいます。また、よく萌芽するので、生け垣として育てるためには、刈り込んで管理することが前提となります。

 赤い新芽を観賞するので、春にのびた新芽が緑色に変わる5~6月に1回、春にのびた枝を切り戻す要領で刈り込みます。

 また、9月にもう1回刈り込むことで、冬も赤い葉を楽しむことができます。時期が遅れると、寒さに来る前に新芽が固くならず、寒さで葉が傷んでしまうために注意が必要です。花芽は前年の夏にできるので、秋に剪定した場合は、翌年春には花が咲きません。

 なお、枯れ枝(A)ができて垣根に穴が開いた時は、まず枯れ枝(A)を切除し、枯れ枝の上下の枝の内側の枝(B)を、先端からから1/3程度切り、枯れ枝側に伸びた新梢(C)のみを残して、2本の枝(B)を縄で縛って互いに引き寄せ、枝を成長させて穴を埋めます。

ふやし方

 

 さし木でふやすことができます。その年に出て、固くなった枝を5~7月に10~15㎝の長さで切り取ります。剪定した枝を使うとよいでしょう。先端から2~3枚の葉を残し、下部の葉を取り除きます。残した葉が大きい場合は、先端から1/3ほどの長さで切り詰めます。30~60分ほど水揚げをし、切り口に植物成長調整剤「ルートン」を薄くまぶして、赤玉土小粒や鹿沼土、またさし木用土に、葉がふれない程度の間隔でさします。水をたっぷり与え、日陰で管理します。9月には発根するので、鉢上げします。

 

監修  園芸研究家 倉重祐二
園芸研究家。千葉大学大学院園芸学研究科修了。赤城自然園(群馬県)を経て、現在は新潟県立植物園に勤務する。日本植物園協会 植物多様性保全委員、新潟県野生生物保護対策委員、魚沼市自然環境保全調査委員会副委員、NHK趣味の園芸講師などをつとめ、園芸の普及に幅広く活躍する。専門はツツジ属の栽培保全や系統進化、花卉園芸文化史。
「日本の植物園における生物多様性保全」(日本植物園協会)、「よくわかる栽培12か月 シャクナゲ」(NHK出版)、「原色日本産ツツジ・シャクナゲ大図譜」(誠文堂新光社)等、論文や執筆も数多くある。

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