植物栽培ナビコトネアスターの育て方
基本情報
科名属名 | |
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生育適温 | |
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特徴 | |
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収穫期 | |
植えつけから収穫までの期間 | |
開花から収穫までの期間 |
品種紹介
ベニシタン
Cotoneaster horizontalis
昭和初期に導入され、最も広く栽培されるコトネアスターの代表種。半常緑から落葉の低木で、樹高は50cm~1m。株は横に広がる。9月から赤い果実をつける。寒さにも強く、生育旺盛で育てやすい。
コトネアスター・ウォーテリ
C. x watereri
サリシフォリウス(C. salicifolius)など数種の交配種群。非常に生育旺盛で、実つきもとてもよい。樹高は2m以上になる。半常緑。
コーラル・ビューティ'
C.‘Coral Beauty'
葉は非常に小さく、枝も密に出るため、グラウンドカバーに適する。実つきも非常によく、美しい。常緑。
栽培カレンダー
カレンダーは拡大してご覧ください。
準備と植えつけ
植えつけ方
植えつけ
日なたから半日陰の、粘土質の水はけの悪い土地以外であれば、土壌を選ばずに生育します。最も適しているのは、水はけがよく、極端に乾燥しない土壌です。
グラウンドカバーに使用される品種は、1m以上横に枝を伸ばすので、植え場所には、ある程度のスペースが必要です。コトネアスター・ウォーテリを生け垣に使う場合は60cmほどの間隔をあけましょう。
植えつけは、成長の止まった10~11月、または厳冬期を除いた2月下旬から3月に行ないます。斜面や石組みの上などに植えると、枝が枝垂れて、みごとな樹形になります。
根鉢の大きさの2倍の深さ、幅の植え穴を掘り、掘り上げた土に元肥として腐葉土や完熟堆肥などを混合したもので植えつけます。根鉢の周りに十分に水を注ぎ、棒などで突いて、根と植え土をなじませます。枝は長さ2/3程度まで切り戻し、新しい枝をたくさん出させるようにします。
栽培管理
管理
水やり
特に必要ありませんが、極端に乾燥する夏の高温期には、朝か夕方に水やりします。
肥料
2~3月には寒肥として、さらに開花後の6月に粒状肥料「マイガーデン植物全般用」を1m²当たり150g、株元にばらまきます。
剪定
這性の種類は、地面を覆うように枝が横に伸び、まるで仕立てたような樹形になるので、剪定は不要です。徒長枝などが出た場合は、枝の基部から切り除きましょう。
また、芽吹きのよさを利用して、庭木や生垣として栽培する場合は、落葉期に不要な枝を抜くように切ったり、株全体を切り戻したりして、好みの樹形に仕立てます。
ふやし方
さし木、またはタネでふやします。
さし木は6~7月に、枝先を長さ5cmで切り、1時間ほど水揚げをしてから切り口に植物成長調整剤「ルートン」を薄くまぶして、さし木用土や赤玉土の小粒などにさします。たっぷりと水やりして、日陰に置いて管理します。
タネまきは、10~11月に熟した果実を採取し、水で洗って果肉を完全に洗い流してタネだけにします。野生種でも数種を植えていると交雑し、また園芸品種では、親と同じものは出ないので注意が必要です。
なお、タネは乾燥させると発芽能力がなくなるので、果肉を取り除いたらすぐに赤玉土の小粒などにまいて1cm程度覆土します。タネをまいた鉢や箱は屋外に置き、乾かさないように水やりして管理すれば、春に発芽します。ただし、1年で発芽しないタネもあるので、十分な数が発芽しない場合は、翌年まで管理してみましょう。

「日本の植物園における生物多様性保全」(日本植物園協会)、「よくわかる栽培12か月 シャクナゲ」(NHK出版)、「原色日本産ツツジ・シャクナゲ大図譜」(誠文堂新光社)等、論文や執筆も数多くある。
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