植物栽培ナビにしきぎの育て方

監修  園芸研究家 倉重祐二
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基本情報

基本情報
科名属名
原産地
分類
栽培のスタート
日照条件
生育適温
水やり
特徴
樹高
種まき期
植えつけ期
開花期
収穫期
植えつけから収穫までの期間
開花から収穫までの期間
豆知識

品種紹介

ニシキギ

 落葉性で、樹高は1~2m。狭い場所でも栽培できる。紅葉時期は早く、当たり外れすることなく毎年紅葉が楽しめる。

ツリバナ

 落葉性の低木で、樹高は3m程度になり、紅葉は紅オレンジがかる。垂れ下がる赤い果実も美しい。

ツルマサキ‘エメラルドゥン・ゴールド'

 常緑つる性のツルマサキの園芸品種。黄色の斑が入る。

ツルマサキ‘シルバー・クイーン'

 葉に白色の斑が入る、ツルマサキの園芸品種。グラウンドカバーとして利用したり、壁や高木に這い登らせてもよい。

ヒメマサキ‘ミクロフィラス・オーレオヴァリガタス'

 樹高30cm程と小型のヒメマサキの斑入り品種。花壇のアクセントや、コンテナ植えとしても栽培できる。

栽培カレンダー

カレンダーは拡大してご覧ください。

準備と植えつけ

植えつけ方

植えつけ

 落葉種は、紅葉や実つきをよくするために日なたに植えましょう。また、常緑種は日なたから半日陰まで植えつけることができますが、寒風が直接当たらない場所がよいでしょう。いずれの種類も土質はあまり選びませんが、水はけのよい場所が適しています。

 落葉種の植えつけは、厳寒期を除く落葉中の11~12月、または3月に行ないます。常緑種は10~11月、または3~4月が適期です。

 根鉢の大きさの2倍の深さ、幅の植え穴を掘り、元肥として粒状肥料「マイガーデン植物全般用」1m²当たり150gと、腐葉土を混合したものに植えつけます。根鉢のまわりに十分に水を注ぎ、棒などでつついて根と植え土をなじませます。ぐらつく場合は、支柱を立てます。

 鉢の植え替えは、赤玉土小粒と腐葉土を3:1で混合した用土で1回り大きな鉢を用います。適期は庭植えに準じます。元肥として粒状肥料「マイガーデン植物全般用」を用土1ℓ当たり5g土に混ぜて植えつけます。

 いずれも栽培容易ですが、常緑種は、寒冷地では凍害を受けることがあるので注意しましょう。

 

栽培管理

管理

水やり

 庭植えでは、根づいてしまえば、夏の高温期で極端に乾燥する時期以外には、特に水やりは必要ありません。

 鉢植えは、夏には乾かしすぎないように朝か夕方に1回、春と秋は1~2日に1回程度水やりし、冬は鉢土が乾燥したら水を与えます。

置き場所

 鉢植えは、通年屋外で管理します。夏は半日陰、そのほかの時期は十分に日が当たる場所に置きます。特に常緑種は、冬の乾寒風が当たらない場所に置き、極端に乾燥させないように管理します。

肥料

 新梢が伸びる5月、さらに寒肥として12~1月に緩効性肥料を施します。庭植えの場合は、粒状肥料「マイガーデン植物全般用」1m²当たり150gを土の上にばらまいて施します。鉢植えの場合は、粒状肥料「マイガーデン植物全般用」を用土1ℓ当たり5gを、鉢土の上にばらまいて施します。

剪定

 ニシキギは落葉後に剪定して樹形を整えます。この時期にはすでに花芽ができているので、強く剪定すると花が咲きません。開花後にも剪定できますが、秋に果実を楽しむためには、若い果実がついた部分を残して剪定しましょう。ツリバナは剪定せずに、自然樹形で栽培します。

 マサキは刈り込み剪定できます。斑入りなど果実を観賞しない品種であれば、春に新梢が伸びたころに1回刈り込み、秋には徒長枝を剪定します。

 なお、マサキの生け垣に枯れ枝(A)ができて垣根に穴が開いた時は、まず枯れ枝(A)を切除し、枯れ枝の上下の枝の内側の枝(B)を先端からから1/3程度切ります。次に枯れ枝側に伸びた新梢(C)のみを残して、2本の枝を縄で縛って互いに引き寄せ、枝を成長させて穴を埋めます。

ふやし方

 常緑種はさし木でふやすことができます。今年伸びた枝が堅くなる6~7月に、今年伸びた枝を長さ15cmほどで切り取り、切り口に植物成長調整剤「ルートン」を薄くまぶします。先端の葉2~3対を残して摘み取り、赤玉土小粒やさし木用土に、葉が触れる程度の間隔でさします。

 落葉種はさし木が難しいので、タネでふやします。10月に熟したタネを採取し、オレンジ色の皮(仮種皮)を丁寧にむいて、水洗いし、鉢に入れた赤玉土小粒にまきます。戸外で極端に乾燥しないように管理すれば、春に発芽します。

 

監修  園芸研究家 倉重祐二
園芸研究家。千葉大学大学院園芸学研究科修了。赤城自然園(群馬県)を経て、現在は新潟県立植物園に勤務する。日本植物園協会 植物多様性保全委員、新潟県野生生物保護対策委員、魚沼市自然環境保全調査委員会副委員、NHK趣味の園芸講師などをつとめ、園芸の普及に幅広く活躍する。専門はツツジ属の栽培保全や系統進化、花卉園芸文化史。
「日本の植物園における生物多様性保全」(日本植物園協会)、「よくわかる栽培12か月 シャクナゲ」(NHK出版)、「原色日本産ツツジ・シャクナゲ大図譜」(誠文堂新光社)等、論文や執筆も数多くある。

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