植物栽培ナビひいらぎなんてんの育て方

監修  園芸研究家 倉重祐二
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基本情報

基本情報
科名属名
原産地
分類
栽培のスタート
日照条件
生育適温
水やり
特徴
樹高
種まき期
植えつけ期
開花期
収穫期
植えつけから収穫までの期間
開花から収穫までの期間
豆知識

品種紹介

‘チァリティー'

Berberis x media ‘Charity'

 ヒイラギナンテン(Mahonia japonica)と中国原産のロマリィフォリア(M. lomariifolia)の交配種で、30cm以上に伸びる長い花穂に濃黄色の花を多数つける、非常に美しい人気品種。開花期はヒイラギナンテンよりも早く、11~1月。

ホソバヒイラギナンテン

Berberis fortunei

 明治時代から栽培されており、和名のとおり葉が細いのが特徴。成長が遅いため、最大樹高の2mに達するのには年数がかかる。9月に開花。

栽培カレンダー

カレンダーは拡大してご覧ください。

準備と植えつけ

植えつけ方

植えつけ

 日なたから半日陰で、冬の乾いた寒風が当たらない場所を選びます。日陰では徒長して節間が伸びてひょろひょろとした姿となり、花つきも悪くなってしまいます。土質は特に選びませんが、乾燥しすぎない、腐植質を含む肥沃な土壌が適しています。暑さ、寒さに強く育てやすい花木ですが、東北以南の地域での栽培に適しています。

 植えつけは、開花が終わり、新芽が伸びる前の3~4月、または本格的な冬に入る前の10~11月が適期です。根鉢の大きさの2倍の深さ、幅の植え穴を掘り、掘り上げた土に腐葉土や完熟堆肥などを混合したもので植えつけます。根鉢の周りに十分に水を注ぎ、棒などで突いて根と植え土をなじませましょう。ぐらつく場合は支柱を立てます。

 

栽培管理

管理

水やり

 特に必要ありませんが、極端に乾燥する夏の高温期には、朝か夕方に水やりをします。

肥料

 寒肥として1~2月に、粒状肥料「マイガーデン植物全般用」を1m²当たり150g、株元にばらまきます。

剪定

 ヒイラギナンテンは分枝しにくいため、時間がたつに連れてだんだんと樹高ばかりが高くなり、花数も少なくなってしまうので、開花が終わった3~4月に剪定します。枝先から1節下で切ると、そこから複数の新梢が伸びて来ます。毎年これを繰り返すと、こんもりとした樹形をつくることができます。また、この時に、込みすぎた枝や枯れ枝も切り除いておきましょう。

 萌芽がよいので、大きくなりすぎた株の場合は、好みの樹高まで切り戻し剪定することもできます。

ふやし方

 実生またはさし木でふやします。

 春から夏に熟した果実を採取し、果肉を洗い流してからタネまきします。

 さし木は6~7月に、成熟した枝を10cmほどの長さで切ります。複葉で葉数が多いので、基部の小葉を数枚残して取り除きます。30分ほど水揚げをして、切り口に植物成長調整剤「ルートン」を薄くまぶしてから、赤玉土の小粒やさし木用土を満たした鉢か箱にさします。たっぷりと水やりして日陰に置き、秋に鉢上げします。

 

監修  園芸研究家 倉重祐二
園芸研究家。千葉大学大学院園芸学研究科修了。赤城自然園(群馬県)を経て、現在は新潟県立植物園に勤務する。日本植物園協会 植物多様性保全委員、新潟県野生生物保護対策委員、魚沼市自然環境保全調査委員会副委員、NHK趣味の園芸講師などをつとめ、園芸の普及に幅広く活躍する。専門はツツジ属の栽培保全や系統進化、花卉園芸文化史。
「日本の植物園における生物多様性保全」(日本植物園協会)、「よくわかる栽培12か月 シャクナゲ」(NHK出版)、「原色日本産ツツジ・シャクナゲ大図譜」(誠文堂新光社)等、論文や執筆も数多くある。

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