植物栽培ナビベンジャミンの育て方

監修  園芸研究家 尾崎 忠
基本情報
基本情報
科名属名
原産地
分類
栽培のスタート
日照条件
生育適温
水やり
特徴
樹高
種まき期
植えつけ期
開花期
収穫期
植えつけから収穫までの期間
開花から収穫までの期間
豆知識

品種紹介

 

 ‘スターライト'

 F. benjamina ‘Starlight'

 葉に大きく乳白色の斑が入る代表的品種。緑色の葉の基本種と比べ、成長はやや遅く、寒さにも少し弱い。

栽培カレンダー

カレンダーは拡大してご覧ください。

準備と植えつけ

準備

栽培方法

植えつけ・植え替え

 植えつけ、植え替えともに暖かい時期に行ないましょう。水はけと保水力のある肥沃な用土を使い、用土1ℓ当たり2gの粒状肥料「マイガーデン植物全般用」を混ぜて植えつけます。なお、鉢増ししたくない場合は、5月~6月に行います。根鉢を1/3程度崩し、枝葉も同程度剪定します。

 

栽培管理

管理

置き場所

 耐陰性はありますが、健全で美しい状態を保つためには、できるだけ明るい場所に置きます。

水やり

 春から秋の生育期は、鉢土の表面が乾いたらたっぷりと水やりします。特に夏はよく土が乾くので、水切れに注意します。春から秋の高温期には、時々戸外に出して株全体にシャワーをかけて、葉の表面に積もったホコリなどを洗い流すとよいでしょう。なお、葉のホコリ対策には葉面洗浄剤「リーフクリン」も利用できます。葉のホコリや汚れを落とし、みずみずしい自然な光沢がよみがえります。

 また、根詰まり気味になってくると非常に土が乾きやすく、水をやってもすぐに抜けるようになります。鉢土の表面に根が見えてきたら根詰まりしている証拠なので、植え替えましょう。

 冬は、乾かし気味に管理することによって耐寒性が高まります。

肥料

 春から秋の生育期の間は、2~3カ月に1回程度、用土1ℓ当たり2gの粒状肥料「マイガーデン植物全般用」を株元にばらまきます。さらに夏は2週間に1回程度、液体肥料「マイガーデン液体肥料」、「花工場原液」の1000倍液かまたは「そのまま使える花工場観葉植物用」を併用して与えるのも効果的です。

冬越し

 室内の明るい場所に置き、乾かし気味に管理します。

ふやし方

 さし木で容易にふやせます。枝の切り口から乳白色の樹液が出るので、よく洗い流しておき、植物成長調整剤「ルートン」を薄くまぶしてからさしましょう。最適期は5月~7月で、1カ月半~2カ月で鉢上げできます。

 

栽培のポイント

 引き締まった姿のよい株にするには、日光によくに当てることが大切です。できれば春から秋の間は戸外に出し、直射日光に当てて育てるとよいでしょう。戸外に出すタイミングは、新芽が動き出す5月の連休ごろが最適です。ただし、急に直射日光に当てると葉焼けするので、徐々に慣らしていくことが大切です。

 スタンダード仕立てなどに仕立てられた株は、伸びてきた枝を定期的に刈り込んで、樹形を維持します。刈り込む際に切り口から樹液が垂れるので、戸外で行なうか、床に新聞紙などを敷いてから作業しましょう。

 

監修  園芸研究家 尾崎 忠
1973年8月生まれ。(有)エクゾティックプランツ代表取締役として熱帯植物の生産を行う。 帝京大学経済学部経済学科卒業後、公園緑地の樹木名板やサインに関する営業職を経て、2000年に家業である同社に入社する。 約2500~3000種の植物生産管理に携わる傍ら、アブチロンの育種を行う。現在は、トケイソウやハイビスカスの苗をメインに生産中。サンセベリアや、ビカクシダ、ホヤなどのコレクションも豊富。「熱帯植物には、まだまだ魅力的な植物がたくさんあります。一つでも多く家庭園芸に普及するよう努力していきたいです。」

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