植物栽培ナビまんさくの育て方

監修  園芸研究家 倉重祐二
基本情報
基本情報
科名属名
原産地
分類
栽培のスタート
日照条件
生育適温
水やり
特徴
樹高
種まき期
植えつけ期
開花期
収穫期
植えつけから収穫までの期間
開花から収穫までの期間
豆知識

品種紹介

 一般に販売されるのは、マンサクが多いのですが、花の観賞価値の高い園芸品種がおすすめです。いずれの品種も寒さに強く、丈夫で、栽培は容易です。

シナマンサク‘パリダ'

 花によい香りがあり、濃黄色の花が枝に密について咲く。秋に美しく黄葉する。

シナマンサク‘ブレヴィペタラ'

 やや大型で立ち性。葉は青味のある緑色で、花は黄色で早咲き。秋に黄葉する。

マンサク属(ハマメリス)インテルメディア‘アーノルド・プロミス'

 マンサクとシナマンサクの交配種群であるインテルメディアの園芸品種。濃黄色で花つきがよい。

マンサク属(ハマメリス)インテルメディア‘ディアヌ'

 濃赤銅色の花で、赤と黄が混じった紅葉が美しい。

マンサク属(ハマメリス)インテルメディア‘エレナ'

 「コッパー・ビューティー」の品種名で販売されることもある。オレンジ色がかる赤色花で、紅葉が美しい。

栽培カレンダー

カレンダーは拡大してご覧ください。

準備と植えつけ

植えつけ方

栽培方法

植えつけ

 日当たりがよく、夏に極端に乾燥せず、また冬に乾燥した寒風の当たらないような場所が適しています。腐植質に富み、水はけと水もちのよい土壌が適しています。

 植えつけは、厳冬期を除く落葉期の11月、または3月に行ないます。根鉢の大きさの2倍の深さ、幅の植え穴を掘り、腐葉土や元肥を混合して植えつけます。根鉢の周りに十分に水を注ぎ、棒などでつついて根と植え土をなじませます。ぐらつく場合は支柱をします。

 

栽培管理

管理

水やり

 活着すれば、夏の高温で乾燥が続く場合を除いて必要ありません。夏の水やりは、朝か夕方にたっぷりと与えます。

肥料

枝が伸びて盛んに成長する5月、また12月に寒肥として緩効性化成肥料の粒状肥料「マイガーデン植物全般用」を1m²当たり150g、株の周りの土の上にばらまいて施します。

剪定

 枝数がそう多くなく、枝振りも観賞の対象になるため、極度な剪定は控えます。樹形を整える場合は、花後の1~2月に樹形を見ながら、伸びすぎた枝を剪定します。この時に、枯れ枝や重なった枝、地面に対して垂直に伸びる強い枝も切り除きます。作業が遅れると花が咲きにくくなります。また、園芸品種は接ぎ木でふやされている株が多いため、台木からひこばえが出ることがあります。見つけしだい、つけ根から切り除きます。

ふやし方

 

一般に接ぎ木苗が販売されていますが、台木を準備するのが難しいため、一般家庭では取り木でふやすのが簡単で確実な方法です。

 3月に直径1cm程の新しい枝を選んで、表皮をはぎ取り、湿らせた水ゴケを巻き、乾燥しないようにビニールシートで包みます。9月に根が出た部分から枝を切り取り、鉢上げします。当分の間は直射日光が当たらない半日陰で管理します。

 

監修  園芸研究家 倉重祐二
園芸研究家。千葉大学大学院園芸学研究科修了。赤城自然園(群馬県)を経て、現在は新潟県立植物園に勤務する。日本植物園協会 植物多様性保全委員、新潟県野生生物保護対策委員、魚沼市自然環境保全調査委員会副委員、NHK趣味の園芸講師などをつとめ、園芸の普及に幅広く活躍する。専門はツツジ属の栽培保全や系統進化、花卉園芸文化史。
「日本の植物園における生物多様性保全」(日本植物園協会)、「よくわかる栽培12か月 シャクナゲ」(NHK出版)、「原色日本産ツツジ・シャクナゲ大図譜」(誠文堂新光社)等、論文や執筆も数多くある。

害虫・病気対策

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まんさくで適用のある害虫・病気と対処薬剤

害虫

病気

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