植物栽培ナビゆきやなぎの育て方

監修  園芸研究家 倉重祐二
基本情報
基本情報
科名属名
原産地
分類
栽培のスタート
日照条件
生育適温
水やり
特徴
樹高
種まき期
植えつけ期
開花期
収穫期
植えつけから収穫までの期間
開花から収穫までの期間
豆知識

品種紹介

‘フジノピンク'

Spiraea thunbergii ‘Fujino Pink'

 花弁の外側がピンク、内側が白色であるため、蕾のときに最も濃く、開花すると白とピンクが混じり、全体に薄いピンクに見える品種。なお、近年では本品種よりも、ピンクの濃い未命名品種も販売されている。

‘オウゴン'

Spiraea thunbergii ‘Ougon'

 新葉が黄色く、だんだんと緑色に変化する。生育はユキヤナギに比べて遅い。

栽培カレンダー

カレンダーは拡大してご覧ください。

準備と植えつけ

植えつけ方

植えつけ

 強健で生育旺盛な花木で、どんな土壌でもよく生育しますが、開花させるためには日なたに植えることが必要です。また、枝が密生すると病害虫が発生しやすくなるので、風通しのよい場所を選びましょう。

 2月中旬~3月、または10~11月までが植えつけの適期です。根鉢の周囲の土をくずして根を出し、根鉢より一回り大きな植え穴を掘り、掘り上げた土に腐葉土や少量の完熟堆肥などを混合して植えつけます。根鉢の周りに十分水を注ぎ、棒などで突いて根と植え土をなじませます。秋に植えつけるときは、地際で枝を切ってもかまいません。

 

栽培管理

管理

水やり

 極端に乾燥する夏の高温期以外は、水やりは不要です。

肥料

 1~2月に寒肥、5月に花後のお礼肥として粒状肥料「マイガーデン植物全般用」を1m²当たり150g、株元にばらまきます。

剪定

 秋に、翌春に咲く花芽を分化するので、花後のなるべく早い時期に剪定します。また、枝が多数出て風通しが悪くなると、病害虫が発生しやすくなり、細い枝には花がつきにくくなるので、枯れ枝や細い枝も基部から切り除きます。なお、地際から刈り込んでも、夏までに枝が伸びて、翌年も花を咲かせるので、2~3年に一回切り詰めて、株を更新させるとよいでしょう。

ふやし方

 落葉している3月に、前の年に伸びた枝を長さ10cmほどで切り取り、1時間ほど水揚げをしてから切り口に植物成長調整剤「ルートン」を薄くまぶして、赤玉土の小粒やさし木用土にさします。たっぷりと水やりして、日陰の風が当たらない場所に置いて、乾かさないように管理すれば、4~5月に新芽が出て、発根します。

 また、株分けでふやすこともできます。植えつけ適期に株を掘り上げ、剣型スコップやはさみで、枝を4~5本ずつつけて根を切り分けます。

 

監修  園芸研究家 倉重祐二
園芸研究家。千葉大学大学院園芸学研究科修了。赤城自然園(群馬県)を経て、現在は新潟県立植物園に勤務する。日本植物園協会 植物多様性保全委員、新潟県野生生物保護対策委員、魚沼市自然環境保全調査委員会副委員、NHK趣味の園芸講師などをつとめ、園芸の普及に幅広く活躍する。専門はツツジ属の栽培保全や系統進化、花卉園芸文化史。
「日本の植物園における生物多様性保全」(日本植物園協会)、「よくわかる栽培12か月 シャクナゲ」(NHK出版)、「原色日本産ツツジ・シャクナゲ大図譜」(誠文堂新光社)等、論文や執筆も数多くある。

害虫・病気対策

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害虫

病気

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