植物栽培ナビユッカの育て方

監修  園芸研究家 尾崎 忠
基本情報
基本情報
科名属名
原産地
分類
栽培のスタート
日照条件
生育適温
水やり
特徴
樹高
種まき期
植えつけ期
開花期
収穫期
植えつけから収穫までの期間
開花から収穫までの期間
豆知識

品種紹介

アツバキミガヨラン
Yucca gloriosa
 日本で最も多く植栽されている種類。潮風に強く、乾燥にも強い。厚い葉の先は鋭い。

キミガヨラン
Y. recurvifolia
耐寒性が強く、庭園樹として利用される。アツバキミガヨラン(Yucca gloriosa)に似るが、葉がやや細長い。

イトラン
Y. filamentosa
耐寒性があり、庭園樹として利用される。小形で幹はほとんど立ち上がらない。葉の縁に糸状の繊維を出す。

エレファンティペス
Y. elephantipes
この仲間のなかでは耐寒性が劣るため、室内観葉植物として利用される。

ロストラタ
Y. rostrata
近年導入された新しい種類。耐寒性があり、庭木としても有望。立ち上がった幹の上に、密につけたシルバーリーフを球状に広げる姿が美しい。

栽培カレンダー

カレンダーは拡大してご覧ください。

準備と植えつけ

準備

栽培方法

植えつけ・植え替え

 用土はあまり選びませんが、水はけのよいものを用います。用土1ℓ当たり3gの粒状肥料「マイガーデン植物全般用」を混ぜて植えつけましょう。丈夫な種類なので、植え替えは春から秋であればいつでも行なえます。

 

栽培管理

管理

置き場所

 耐陰性はありますが、本来は強光線下で育つ植物なので、できるだけ直射日光の当たる場所に置きます。春から秋の高温期は、屋外に置いても問題ありません。

水やり

 乾燥した環境を好むので、1年を通じて乾かし気味に管理します。特に冬は、水やりを控えめにすることで、耐寒性が増します。
葉のホコリ対策には葉面洗浄剤「リーフクリン」が利用できます。葉のホコリや汚れを落とし、みずみずしい自然な光沢がよみがえります。

肥料

春と秋の暖かい時期に各1回ずつ、用土1ℓ当たり3gの粒状肥料「マイガーデン植物全般用」を、土の表面にばらまく程度とします。

冬越し

 ユッカのなかでは寒さに弱いとはいえ、観葉植物としては、かなり寒さに強い部類です。水やりを控えて、直接霜に当てなければ、まったく問題ありません。

ふやし方

 さし木や取り木でふやせます。5~8月の適期に行なえば、容易に発根するので、さし木の方が手軽でおすすめです。
 さし木の穂木には、のびた側枝を利用します。切り取った側枝を10~20cmほどで切りそろえ、切り口に植物成長調整剤「ルートン」を薄くまぶしてから、さし木用土、あるいは赤玉土小粒と日向土を1:1で混合した用土を入れた5号(口径15cm)平鉢にさします。3〜5週間ほどで発根するので、3号(口径9cm)のポリポットに観葉植物用土を入れて植え替えます。

 

栽培のポイント

日当たりが悪い室内では間伸びして軟弱に育ち、病害虫が発生しやすくなります。できるだけ直射日光に当てて、健全な株作りに努めます。
 大きく育ち過ぎた株は5〜8月に、側枝を3〜5cmほど残して切り取ります。明るい日陰で乾かし気味に管理すれば、1〜2カ月後には新芽が出てきます。
 切り戻した枝は、さし木の穂木に利用できます。葉の部分も10~20cmほどに切りそろえ、切り口に植物成長調整剤「ルートン」を薄くまぶしてからさすと、2〜3カ月で発根します。なお、さし木の詳しい方法は、本稿「ふやし方」を参照してください。

 

監修  園芸研究家 尾崎 忠
1973年8月生まれ。(有)エクゾティックプランツ代表取締役として熱帯植物の生産を行う。 帝京大学経済学部経済学科卒業後、公園緑地の樹木名板やサインに関する営業職を経て、2000年に家業である同社に入社する。 約2500~3000種の植物生産管理に携わる傍ら、アブチロンの育種を行う。現在は、トケイソウやハイビスカスの苗をメインに生産中。サンセベリアや、ビカクシダ、ホヤなどのコレクションも豊富。「熱帯植物には、まだまだ魅力的な植物がたくさんあります。一つでも多く家庭園芸に普及するよう努力していきたいです。」

害虫・病気対策

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ユッカで適用のある害虫・病気と対処薬剤

害虫

病気

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