植物栽培ナビモミジバアサガオの育て方

監修  広島市植物公園 島田有紀子
基本情報
基本情報
科名属名
原産地
分類
栽培のスタート
日照条件
生育適温
水やり
特徴
樹高
種まき期
植えつけ期
開花期
収穫期
植えつけから収穫までの期間
開花から収穫までの期間
栽培カレンダー

カレンダーは拡大してご覧ください。

準備と植えつけ

準備

育て方

植えつけ

 ポット苗が流通します。成長が早いので、急いで植えつける必要はありませんが、苗を入手したらポット内で根詰まりしないうちに、速やかに植えつけます。

 生育が旺盛であるため、庭植えが望ましいですが、できない場合は土が少なくとも15ℓ以上入り、深さ25cm以上の大型のプランターを選びます。

 庭植えの場合は、植え付け2週間ほど前に苦土石灰を1m²当たり100g混ぜ込んでおき、植えつけ時に腐葉土を1m²当たり2kg、緩効性肥料の粒状肥料「マイガーデン花・野菜用」、 「マイガーデン植物全般用」を1m²当たり150g加えます。

 プランターなどで市販の草花培養土などを利用するときは、さらに完熟牛ふん堆肥と川砂を、各用土の1割ほど加え、用土1ℓ当たり5gの粒状肥料「マイガーデン花・野菜用」、 「マイガーデン植物全般用」を混ぜ込みます。

 株間は40~60cm、幅60cmのプランターであれば1株で十分です。

 

仕立て方

<カーテン例>

 植えつけ時に、つるもの用ネットと支柱を準備します。つるは5~8m以上に伸びるので、2階建ての家であれば、2階のベランダまで伸ばしてみましょう。ネット以外では、麻紐などが便利で、つるをまっすぐにのぼらせたいときに有効です。

 

栽培管理

管理

置き場所

 日当たりのよい場所で育てます。短日植物であるため、夜間に照明が当たらないように注意してください。

水やり

 梅雨明け後は乾きすぎないように、しっかり水やりをします。特に生育旺盛になる真夏は、庭植えであっても、土の中に十分しみ込むまで時間をかけて水やりをします。

肥料

 元肥として粒状肥料「マイガーデン花・野菜用」、 「マイガーデン植物全般用」を1m²当たり150gを土に混ぜておくほか、植えつけ2カ月後から2カ月に1回、粒状肥料「マイガーデン花・野菜用」、 「マイガーデン植物全般用」を1m²当たり150g、株のまわりにばらまいて、肥料切れさせないようにします。

 なお、真夏には水やりを毎日行なうようになるので、液体肥料では微量要素が流亡しやすくなり、ばらまく粒状肥料がおすすめです。肥料切れすると、下葉が黄色くなり、花つきも悪くなります。

 

管理のポイント

 つるは元気に上へ上へと伸びていき、あっという間に2階まで上ってしまいます。手が届く低い位置にある間は、つるがネット全体に行き渡るように、こまめに横方向にも誘引します。

 また、カーテンの内側は黄色くなった枯れ葉が目立つので、適宜取り除きましょう。

 来年も咲かせたい場合は、プランター植えであれば、地上部を切って、軒下や玄関など霜の降りない場所に置いておきます。庭植えの場合は、マルチングや盛り土、不織布などをべたがけして防寒すれば、春からまた芽が吹いてきます。

 

ふやし方

 さし芽でふやすことができます。5~6月と8月下旬~9月に、1~2節つけたつるを切り、茎の切り口に植物成長調整剤「ルートン」を薄くまぶしてから水はけのよい土にさすと、容易に発根します。(イラストの赤線でカットします。大きな葉は少し切ってから挿します。)また、寒さで地上部が枯れる前に、つるを切り、室内で水ざしすることもできます。

 

監修  広島市植物公園 島田有紀子
広島市植物公園にて、ベゴニアやゼラニウムをはじめ、種々の草花と鉢花を扱う。大阪府立大学大学院農学生命科学研究科修了。農学博士。科学的な根拠をもとに植物の魅力を最大限に発揮させることを心がける。著書に、「よくわかる栽培12か月木立ち性ベゴニア」(NHK出版)、「ナチュラルガーデンをつくる~宿根草~」(共著・NHK出版)、「園芸入門」(共著・NHK出版)、「球根の開花調節」(共著・農文協)、「農業技術体系」(共著・農文協)など多数。

害虫・病気対策

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