植物栽培ナビアオキの育て方

監修  園芸研究家 倉重祐二
基本情報
基本情報
科名属名
原産地
分類
栽培のスタート
日照条件
生育適温
水やり
特徴
樹高
種まき期
植えつけ期
開花期
収穫期
植えつけから収穫までの期間
開花から収穫までの期間
豆知識

品種紹介

アオキは、大型の品種でも、樹高3mほどにしかならないので、狭いスペースも有効に利用できます。一部の斑入りの成長が遅い品種を除いて、暑さ寒さに強く、日陰でもよく生育します。

また、乾燥や大気汚染、潮風にも強いなど、優れた性質を有します。日本に自生する植物なので、いずれも栽培は容易です。葉形や斑などから好みの品種を選びましょう。

ダルマ

性で葉が丸い系統

細葉

葉が細い系統

‘名月’

小型で、クリーム色の中斑が入る。鉢植えでも栽培できる

‘流れ星’、‘天の川’

クリーム色の散り斑が入る。

育て方のコツ

果実を観賞する場合は、雌木を選びますが、結実させるためには雄木を近くに植えておきます。斑入り品種は、雌木でもあまり実つきがよくないものが多いので、主に葉を観賞対象とします。

栽培カレンダー

カレンダーは拡大してご覧ください。

準備と植えつけ

植えつけ方

植えつけ

土質は特に選びませんが、乾燥しすぎない、腐植質を含む肥沃な土壌で、日陰、および午前中だけ日が当たるような場所が適しています。強い日ざしが当たる日なたでも生育しますが、特に乾燥地では葉色が悪くなったり、葉焼けを起こすことがあります。冬の冷乾風で葉が傷むので、北風の当たらない場所を選びます。

小型の品種は鉢植えにすることもできます。日本に自生する植物なので、戸外に置くのが基本的ですが、室内で長期間観賞する場合は、夏は暑く冬は寒い、戸外に準じた環境で育てることが必要です。

植えつけは、まず、根鉢の大きさの2倍の深さ、直径の植え穴を掘り、元肥として粒状肥料「マイガーデン粒状肥料」、「マイガーデン元肥用」を1m²当たり240g施します。根鉢を据え、周りに十分に水を注ぎ、棒などでつついて根と植え土をなじませます。ぐらつく場合は支柱をします。

鉢植えの用土は赤玉土小粒と腐葉土を2:1に混合したものを使います。2年に1回程度を目安に植え替えますが、水やりしてもなかなかしみ込まないようになれば、植え替えましょう。

植えつけ、植え替えともに、3〜4月の新芽が伸びる前、もしくは涼しくなる9〜11月に行ないます。これ以外の時期でも作業できますが、新芽の伸びている時期は避けるようにします。

 

栽培管理

管理

水やり 庭植えでは、真夏に高温乾燥が続くとき以外、水やりは必要ありません。水やりする場合は朝か夕方に、水が土にしみ込むまで、十分に与えます。鉢植えは、夏の高温期には水切れさせないように、充分に与えます。
肥料

寒肥として2〜3月に、粒状肥料「マイガーデン植物全般用」を1m²当たり150g施します。

剪定 基本的には枯れ枝を切り除く以外に、剪定は不要ですが、剪定してもよく萌芽します。スペースに合わせて株を小さくする場合は、好みの樹形、大きさに仕立て、3〜4月に剪定します。また、下葉が落ちた古くなった株を更新する場合は、地面から20〜30cmの高さで切り戻します。
ふやし方

タネまき、またはさし木でふやします。タネは春先に赤く熟した果実を採取し、果肉を取り除いてまき、タネの大きさの2倍ほどの厚さに覆土をします。秋に発芽するので、その時期まで乾かし過ぎないように管理します。

さし木は、まず、9月に成熟して硬くなった枝を長さ10cmほどで、鋭利な刃物をつかって切ります。葉が大きいので、過度の蒸散を避けるために、半分ぐらいの大きさに切ります。30分ほど水揚げをし、植物成長調整剤「ルートン」を切り口にまぶしてから、赤玉土小粒やさし木用土を満たした鉢や箱にさします。たっぷりと水やりして、日陰に置き、春に鉢上げします。

 

監修  園芸研究家 倉重祐二
園芸研究家。千葉大学大学院園芸学研究科修了。赤城自然園(群馬県)を経て、現在は新潟県立植物園に勤務する。日本植物園協会 植物多様性保全委員、新潟県野生生物保護対策委員、魚沼市自然環境保全調査委員会副委員、NHK趣味の園芸講師などをつとめ、園芸の普及に幅広く活躍する。専門はツツジ属の栽培保全や系統進化、花卉園芸文化史。
「日本の植物園における生物多様性保全」(日本植物園協会)、「よくわかる栽培12か月 シャクナゲ」(NHK出版)、「原色日本産ツツジ・シャクナゲ大図譜」(誠文堂新光社)等、論文や執筆も数多くある。

害虫・病気対策

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害虫

病気

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使用に際しては必ず商品の説明をよく読んで、記載内容に従ってお使いください。
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