植物栽培ナビアベリアの育て方

監修  園芸研究家 倉重祐二
基本情報
基本情報
科名属名
原産地
分類
栽培のスタート
日照条件
生育適温
水やり
特徴
樹高
種まき期
植えつけ期
開花期
収穫期
植えつけから収穫までの期間
開花から収穫までの期間
豆知識

品種紹介

ハナゾノツクバネウツギ(アベリア)

 開花期が長く、真夏や真冬の枝の成長が止まる時期を除いて咲き続ける。大きく育てると、枝が枝垂れてアーチ状になり、観賞価値が一層高まる。花は、薄いピンクがかった白色。丈夫で育てやすい。

 

‘フランシス・メイソン'

 ハナゾノツクバネウツギの斑入り品種。株は小型で、花は白色。葉は最初オレンジ色で、後に中心が緑で縁が黄色となり、初夏には全体が黄色に変化する。

 

‘ホープレイズ'

 ハナゾノツクバネウツギの斑入り品種。新葉は明るい黄色の外斑が美しく、後に白に変化する。成長が遅く、株はあまり大きくならない。

 

‘コンフェッティ'

 白の斑が入り、秋には赤く紅葉する。葉が小さく、コンパクトな樹形なので、グラウンドカバーとしても利用できる。

 

‘エドワード・ガウチャー'

 紅桃色の花を咲かせる、生育旺盛な品種。

栽培カレンダー

カレンダーは拡大してご覧ください。

準備と植えつけ

植えつけ方

植えつけ

 ハナゾノツクバネウツギの園芸品種は多少寒さに弱いので、北海道以南など、地面が凍結しない場所での栽培が適します。

 土質は特に選びませんが、水はけがよい土壌が適しています。水はけが悪い土壌では、生育が悪くなります。花を咲かせるためには、日なたから半日陰で栽培します。日陰でも生育しますが、枝が徒長して、花が咲きにくくなります。葉が傷むので、冬の寒風が当たらない場所を選びましょう。

 植えつけは夏(7月~9月中旬)と冬(12月~2月)を除けば、いつでも行なうことができます。根鉢の倍の深さと幅の植え穴を掘り、穴の底に元肥として、粒状肥料「マイガーデン植物全般用」を1m²当たり150g土に混ぜ入れ、さらに、植え土の1/3程度の量の腐葉土を混ぜて植えつけます。根鉢の周りに十分に水を注ぎ、棒などでつついて根と植え土をなじませます。

 

栽培管理

管理

水やり

 特に必要ありませんが、極端に乾燥する夏の高温期には、朝か夕方に水やりをします。

肥料

 開花前の3~4月と、秋の開花が始まる9月中旬に、緩効性の粒状肥料「マイガーデン植物全般用」1m²当たり150gを株のまわりの土の上にばらまいて施します。

剪定

 多くの花木が前年の夏ごろに花芽をつくり、冬を越して翌春に開花するのとは異なり、アベリアは、環境がよければ枝を伸ばし、次々と花芽をつくります。このため、特に時期を選ばず剪定できます。枝もよく出るので、樹形を整えたり、好みの大きさにすることもできます。整枝・剪定は、花が少なくなる10~12月に行ない、春以降は4月中旬~7月に、伸びすぎた枝(C)を切ればよいでしょう。開花中に剪定することもできますが、強く切ると、その年の花数は少なくなります。

10~12月の剪定は、地面に対して垂直に伸びる徒長枝(A)や、樹の内側に向かって伸びる枝(B)を剪定し、最後に樹形を整えるように剪定します。


ふやし方

 さし木で簡単にふやすことができます。6~7月に堅くなりかけた、または完全に堅くなった枝を長さ10cmほどで切ります。30分ほど水あげし、切り口に植物成長調整剤「ルートン」を薄くまぶしてから、鉢や育苗箱を敷き詰めた赤玉土小粒やさし木用土にさします。たっぷりと水やりし、日陰で乾かさないように管理するか、ビニール袋などで密封すれば1カ月ほどで発根します。

 

監修  園芸研究家 倉重祐二
園芸研究家。千葉大学大学院園芸学研究科修了。赤城自然園(群馬県)を経て、現在は新潟県立植物園に勤務する。日本植物園協会 植物多様性保全委員、新潟県野生生物保護対策委員、魚沼市自然環境保全調査委員会副委員、NHK趣味の園芸講師などをつとめ、園芸の普及に幅広く活躍する。専門はツツジ属の栽培保全や系統進化、花卉園芸文化史。
「日本の植物園における生物多様性保全」(日本植物園協会)、「よくわかる栽培12か月 シャクナゲ」(NHK出版)、「原色日本産ツツジ・シャクナゲ大図譜」(誠文堂新光社)等、論文や執筆も数多くある。

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