植物栽培ナビサンチュ【地植え】の育て方

監修  恵泉女学園大学教授 藤田智
基本情報
基本情報
科名属名
原産地
分類
栽培のスタート
日照条件
生育適温
水やり
特徴
樹高
種まき期
植えつけ期
開花期
収穫期
植えつけから収穫までの期間
開花から収穫までの期間
豆知識

コンテナで育てるときは

 コンテナは標準サイズ(65㎝×20㎝×20㎝)で十分です。

 苗を購入するときには、双葉がしっかりついていること、本葉が4~5枚程度でがっしりしていること、葉色が濃く、病害虫がついていないこと、根鉢がしっかりできていることなどをポイントに選びましょう。

 植えつけは、春なら4~5月、秋は9~10月中旬に行ないます。コンテナの底に、底が見えなくなるぐらいの鉢底石を敷きます。次いで、培養土をウォータースペース2cmぐらいとってコンテナに入れます。その際、粒状肥料「マイガーデンベジフル」を用土1ℓ当たり7g(標準サイズ65cmプランターで90g)を培養土に混ぜておきます。

 苗をポリポットから取り出し、株間20~25cm間隔で植え穴を掘り、苗を植えつけ、その後たっぷりと水やりします。

 日なたに置いて育て、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりします。

 なお、コンテナ栽培では、菜園での栽培と異なり、水やりと同時に土の肥料分がコンテナの外に流れ出てしまいます。したがって、追肥が欠かせません。

 植えつけ2週間後から週1回、液体肥料「マイガーデン液体肥料」や「花工場原液」や「ベジフル液肥」の500倍を、水やりを兼ねて施します。

 植えつけ後30日、株の直径が25cmぐらいに成長したら収穫します。収穫の方法は、菜園の場合と同じです。

栽培カレンダー

カレンダーは拡大してご覧ください。

準備と植えつけ

準備

作型や品種の特徴

 栽培の適期は春と秋です。

 サンチュは、食味もよく、焼き肉、サラダ用として人気があります。

 近縁のリーフレタスは、苗を植えつけると約30日で収穫でき、暑さや寒さにも比較的強いので作りやすい種類です。

育て方のコツ

 25℃以上の高温になると、発芽不良や生育不良、また日の長い条件が重なるととう立ちし、花が咲いてしまうので、栽培の適期は春と秋ということになります。

 夜間、外灯などの照明が当たる場所では、日が長いと勘違いして花を咲かせてしまうことがあります。植え場所、置き場所は、そうした場所を避けるようにしましょう。

タネまきと植えつけ

 春まきは、2月下旬~4月上旬、秋まきは8月中旬~9月中旬に作業します。タネは、シードバンにまき、双葉が開いた時点で9cmのポリポットなどに移植し、本葉4~5枚になるまで育てます。あるいは、ポリポットなどにタネをまいて育苗し、同様の大きさになるまで育てます。

 植えつけ2週間前に苦土石灰を1m²当たり150g植え場所の全面にまき、よく耕します。1週間前に堆肥を1m²当たり2kg、粒状肥料「マイガーデンベジフル」1m²当たり200gをまき,土とよく混ぜておきます。

 幅60cmの畝をつくり、育苗した苗や購入した苗を、株間30cmあけて植えつけます。

 

栽培管理

管理

水やり

 発芽までは、乾燥させないように水やりしましょう。植えつけ後は、乾燥が激しい場合のみ、たっぷりと水やりします。

追肥・土寄せ

 植えつけ2週間後から週1回、液体肥料「マイガーデン液体肥料」か「花工場原液」か「ベジフル液肥」の500倍を週1回施します。

 

収穫

収穫

 サンチュの直径が約30cmほどになったら、根元を切って収穫できます。

 あるいは、長さ20cmほどになった外葉から順に、つけ根で切って収穫することもできます。

監修  恵泉女学園大学教授 藤田智
1959年、秋田県生まれ。岩手大学農学部、岩手大学大学院終了。恵泉女学園短期大学助教授を経て、現在、恵泉女学園大学人間社会学部人間環境学科教授(専門は、野菜園芸学、農業教育学)。
女子栄養大学、横浜国立大学非常勤講師。
NHK趣味の園芸・やさいの時間講師、NHKラジオ夏休み子供科学電話相談回答者(植物)、日本テレビ世界一受けたい授業講師(野菜)。
著書は、「野菜づくり大図鑑」(講談社)、「キュウリのとげはなぜ消えたのか」(学研新書)、「ベランダ畑」(家の光協会)  など多数あり。

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