植物栽培ナビジューンベリーの育て方

監修  園芸研究家 倉重祐二
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基本情報

基本情報
科名属名
原産地
分類
栽培のスタート
日照条件
生育適温
水やり
特徴
樹高
種まき期
植えつけ期
開花期
収穫期
植えつけから収穫までの期間
開花から収穫までの期間
豆知識

品種紹介

カナデンシス

 北アメリカ原産で、株元から多数の枝を出して叢生します。乾燥しすぎない土壌で育てましょう。花は白く、葉が出る前に開花します。種名が混乱していますが、開花時に新葉が赤ピンク色になるのは、同じく北アメリカ原産のラエヴィス(Amelanchier laevis)の可能性があります。

グランディフロラ‘オータム・ブリリアンス’ 

 北アメリカ原産のアルボレア(A.arborea)とラエヴィス(A.laevis)の交配種で、株は横に広がります。花つきが非常によく、大きな花が咲きます。若葉は赤味を帯び、後に緑色に戻り、秋にはオレンジ紅色に美しく紅葉します。

栽培カレンダー

カレンダーは拡大してご覧ください。

準備と植えつけ

植えつけ方

植えつけ

 栽培は容易で、ゆっくりと成長しますが、最終的には樹高が5m以上と大きくなるので、庭植えで楽しみます。

 極端に乾燥しない、ある程度湿り気を保つことのできる、水はけのよい土壌で育てます。花を咲かせ、果実を楽しむためには、少なくとも午前中は日が当たる場所で栽培しましょう。適期は落葉期の11月~3月上旬にです。元肥として腐葉土や完熟堆肥、粒状肥料「マイガーデン植物全般用」を150g/m²を掘り起こした土に混合したもので植えつけ、充分に水をやって、根株と土を密着させます。株がぐらつかないように支柱を添えます。

 

栽培管理

管理

水やり

 植えつけ後は活着すれば、真夏の高温乾燥が続くとき以外には、水やりは必要ありません。

肥料

 寒肥として、12~2月の間に、粒状肥料「マイガーデン植物全般用」150g/m²を株のまわりにばらまいて施します。

置き場所

 大きく育つので、鉢植えでは栽培しません。

剪定

 樹形は自然に整うので、刈り込み剪定は必要ありませんが、徒長枝が出て枝が混みすぎた場合は、落葉期に枝を基部から切り除きます。また、種類によっては、株元から多数の吸枝が出ます。そのままにすると複数の幹からなる株立ちになりますが、不要な場合は、早めに地際から切り除きます。枝の枯れ込みを防ぐために、切り口に殺菌剤「トップジンMペースト」を塗ります。

ふやし方

 さし木でふやすことができます。6月下旬~7月の梅雨時期に、その年に伸びた枝を10cmほどの長さで切り、30~60分ほど水揚げし、葉がふれ合わない程度の間隔で、赤玉土小粒やさし木用土にさします。日陰に置き、乾燥させないように管理すれば、秋には発根しますので、その後、鉢上げします。

 タネまきでふやす場合は、6月に黒熟した果実を収穫し、中にある小さなタネを取り出します。流れないように、果実をざるなどに入れて、流水で果肉を洗い流すとよいでしょう。タネはビニール袋に入れ、乾燥させないように冷蔵庫(3~5℃程度の部屋)で保存して秋から冬にまくか、保存せずにすぐにまきます。どちらの時期にまいても、翌年の春に発芽します。タネをまいて育てた苗床は、用土の水分を保つために、深さの半分ほどを土に埋めてもよいでしょう。

 

監修  園芸研究家 倉重祐二
園芸研究家。千葉大学大学院園芸学研究科修了。赤城自然園(群馬県)を経て、現在は新潟県立植物園に勤務する。日本植物園協会 植物多様性保全委員、新潟県野生生物保護対策委員、魚沼市自然環境保全調査委員会副委員、NHK趣味の園芸講師などをつとめ、園芸の普及に幅広く活躍する。専門はツツジ属の栽培保全や系統進化、花卉園芸文化史。
「日本の植物園における生物多様性保全」(日本植物園協会)、「よくわかる栽培12か月 シャクナゲ」(NHK出版)、「原色日本産ツツジ・シャクナゲ大図譜」(誠文堂新光社)等、論文や執筆も数多くある。

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