植物栽培ナビテイカカズラの育て方

監修  園芸研究家 倉重祐二
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基本情報

基本情報
科名属名
原産地
分類
栽培のスタート
日照条件
生育適温
水やり
特徴
樹高
種まき期
植えつけ期
開花期
収穫期
植えつけから収穫までの期間
開花から収穫までの期間
豆知識

品種紹介

‘ハツユキカズラ'

Trachelospermum asiaticum ‘Hatsuyukikazura'

 芽出しは紅色や白の不定形の斑が入る。比較的ゆっくりと成長するので、寄せ植えやハンギングの材料として利用される。真夏の高温期を除いた春から秋までの期間は肥料を施し、適宜切り戻して生育させると斑の出もよく、大きくなりすぎない。

栽培カレンダー

カレンダーは拡大してご覧ください。

準備と植えつけ

植えつけ方

植えつけ

 半日陰や午前中に日の当たる場所で育てれば、特別の管理なしでも旺盛に生育します。しかし、夏の直射日光や乾燥で葉が傷んだり、枯れたりすることが多いので、注意が必要です。肥沃で水はけがよく、適度に湿り気を保つ土壌を好みます。なお、つる性なので、誘引させるフェンスや樹木、パーゴラなどの近くに植えましょう。また、つるは日がさしてくる方向へ伸びていくので、あらかじめ伸びている方向を考慮して植え場所を決めます。

 植えつけは、生育が旺盛になる4~7月上旬、また酷暑が終わる9月に行ないます。水はけと水もちのバランスがよい、赤玉土の小粒、腐葉土、バーミキュライトを6:2:2に混合した用土などを使います。市販されている園芸用の用土を使う場合は、3~4割程度、赤玉土の細粒を混ぜるとよいでしょう。

 根鉢の2~3倍の大きさの植え穴を掘り、植え戻す土量の1/3程度の腐葉土を混合して植えつけます。つるは短く切っておくと作業がラクでしょう。

 

栽培管理

管理

水やり

 庭植えの場合、夏の高温乾燥期には、朝か夕方にたっぷりと水やりしますが、そのほかの時期は水は不要です。

 鉢植えは、通年乾かしすぎないように水やりします。特に、春の生育期と夏の高温乾燥期には、乾かしすぎないよう注意が必要です。

肥料

 庭植えでは特に必要ありませんが、鉢植えでは夏を除く春から秋の成長期の間に、粒状肥料「マイガーデン植物全般用」を用土1ℓ当たり5gを株元にばらまきます。

剪定

 樹木のように整姿・剪定の必要はありませんが、長く伸ばしてフェンスなどに絡ませる場合は、植えつけ時に太い枝を2、3本を残して、ほかは地際で切りとっておきます。その後は伸びすぎた枝を剪定する程度に止めます。

 前年の夏に花芽ができるので、刈り込む場合は、開花後、なるべく早い時期に作業します。鉢植えにして行灯づくりでも楽しむことができます。つるが伸びだす前の3月下旬~4月に太い枝を2本ほど、10~15cmの長さまで切って残し、ほかは地際で切り詰め、行灯支柱を立てておきましょう。春になると新芽が伸びてつるとなるので、一定方向に下から上へ新しく伸びてきたつるを巻きつけていきます。

ふやし方

 さし木でふやします。6~8月、その年にのびた枝に葉を2、3枚つけて長さ10cmほどで切り、30分ほど水揚げをしてから切り口に植物成長調整剤「<ルートン」を薄くまぶし、赤玉土の小粒や鹿沼土、さし木用用土などにさします。秋には発根するので、鉢上げします。

 

監修  園芸研究家 倉重祐二
園芸研究家。千葉大学大学院園芸学研究科修了。赤城自然園(群馬県)を経て、現在は新潟県立植物園に勤務する。日本植物園協会 植物多様性保全委員、新潟県野生生物保護対策委員、魚沼市自然環境保全調査委員会副委員、NHK趣味の園芸講師などをつとめ、園芸の普及に幅広く活躍する。専門はツツジ属の栽培保全や系統進化、花卉園芸文化史。
「日本の植物園における生物多様性保全」(日本植物園協会)、「よくわかる栽培12か月 シャクナゲ」(NHK出版)、「原色日本産ツツジ・シャクナゲ大図譜」(誠文堂新光社)等、論文や執筆も数多くある。

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害虫

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