植物栽培ナビトケイソウの育て方
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収穫期 | |
植えつけから収穫までの期間 | |
開花から収穫までの期間 |
アメリカ大陸の熱帯地域原産のつる性植物。
花の巻きひげを絡ませてよじ登る性質を持っており、緑のカーテンに向いています。
学名のパッシフローラ(Passiflora)は、受難を意味する単語パッション(passion)に由来します。花の雄しべと雌しべの形から、十字架にかけられたイエス・キリストの姿を想像し、「受難の花」と呼ばれるようになったともいわれています。
多くの種は耐寒性が弱いため、日本では沖縄や九州の一部の地方を除き、庭植えで冬越しできませんが、カエルレア種(Passiflora caerulea)やその園芸品種など、なかには耐寒性の強い種もあります。耐寒性の弱い種類の場合は、秋になったら掘り上げ、室内に取り込みましょう。
1年目は生育が遅く、葉も少ないので、やや寂しいカーテンになりますが、2年目以降は大きなカーテンに育ちます。
赤紫色した卵形の果実をつけるクダモノトケイソウ(パッションフルーツ)は、甘味と酸味がほどよく、香りも優れたトロピカルフルーツです。ほかにも、小さな赤い実をつける品種「レッドアップル」など、個性的な種類が流通しています。
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準備
使用するもの
・さし木苗(つるの長さが2mぐらいあるもの)2株
・深型プランター
・市販の「草花培養土」
・鉢底石
・鉢底ネット(プランターに付属の鉢底ネットがない場合)
・土入れ、または移植ゴテ
・つるもの用ネット(目の大きさが10cm角ぐらいのもの)
・支柱(2m以上)
・麻ひもやビニールタイ
・肥料(粒状肥料「マイガーデン粒状肥料」、「マイガーデン花・野菜用」、「マイガーデン植物全般用」、「マイガーデン元肥用」、液体肥料「マイガーデン液体肥料」、「花工場原液」)
ネットは倒れないように、設置場所にふさわしい取りつけ方を工夫しよう。
さし木苗を選ぶと、早ければその年に花が咲き、果実がつきます。
植えつけ方
植えつけ
水はけのよい、よく肥えた用土を使って鉢植えにするのが基本です。温暖な地域では庭植えにしても、簡単な防寒で冬越しができるケースもありますが、苗が小さいうちは、鉢植えにして、晩秋に室内へ取り込んだ方が安全でしょう。
植えつけ適期: 5〜6月
①鉢底が隠れる程度の量の鉢底石を敷いて、元肥として粒状肥料を混ぜた用土を入れます。
②ポリポットや鉢を外した苗の根鉢を軽くほぐしたら、プランターあたり2株を目安に、土入れや移植ゴテを使って植えつけます。根を傷めないように、深さを合わせて植えましょう。
③つるもの用ネットを張った場所にプランターを置き、つるをネットに配り、麻ひもなどで結び留めておきます。
④ジョウロで十分に水を与えたら植えつけ完了です。
植えつけと同時に、支柱とネットをセットしておきましょう。
管理
使用するもの
・ジョウロ
・園芸用ハサミ
・肥料(粒状肥料「マイガーデン粒状肥料」、「マイガーデン花・野菜用」、「マイガーデン植物全般用」、「マイガーデン元肥用」、液体肥料「マイガーデン液体肥料」、「花工場原液」などの追肥)
乾燥には比較的強いのですが、肥料切れさせないように注意します。
置き場所
日当たりと風通しがよい場所に置きましょう。水はけのよい土壌で育てます。
水やり
表土が乾いたらジョウロでたっぷりと水やりをします。ただし、プランターの底に水が停滞しないように注意しましょう。
肥料
植えつけ後、定期的に粒状肥料を株元に施します。翌年からは、3月と6月に施します。葉色が薄くなってきたら肥料切れのサインです。定期的に液体肥料を施すのも効果的です。
間引き・土寄せ
支柱立て
成長が早いので、植えつけ時に支柱とネットをセットしておきましょう。
わき芽摘み
整枝と誘引
新たに伸びてきたつるは、四方に広がるように誘引していきます。手が届く低いうちは、できるだけ横方向に誘引すると、わき芽の発生が促されます。
摘心と剪定
摘心
つるが伸びてネットに絡んできたら、1回、つるの先端を摘み取っておきましょう。
剪定
ネットからはみ出したつるは、カットしても構いません。
ふやし方
使用するもの
ハサミ
さし木用用土(バーミキュライト)
鉢
さし木の方法
適期:5〜6月、9月
耐寒性の弱い品種は、室内で冬越しさせるために、9月にさし木をして、予備の小苗を準備しておくとよいでしょう。
①茎の先端から2~3節をつけて切り、葉を2枚残して下葉を取ります。蒸散を抑えるため、大きな葉は半分ほどに切ります。
②鉢にバーミキュライトなど清潔な用土を入れて、さし穂をさします。
③2週間ほどで発根します。
防寒・冬越し
日よけが不要になる秋になったら、1mくらいの高さで切り戻します。耐寒性の弱い種類は、10月中旬ごろ、プランターを暖かい部屋に移動させます。耐寒性の普通~強い種類は、強い霜が降りるような日に、軽く不職布などをか
ぶせる程度で構いません。
人工授粉の方法
①晴れた日の午前10時以降、指に花粉をつけたら、雌しべの先端の下側にしっかりとこすりつける。
②受粉が成功すると、8月ぐらいから果実が色づき、自然に落下する。果実の表面は堅いので、落ちても傷はほとんどかないが、ベランダなどで落下の危険を及ぼす心配がある場合は、ネット袋を果実の柄に取りつけておくとよい。
クダモノトケイソウ以外の多くのトケイソウは自家受精しにくいので、別の株を用意して人工授粉すると、確実に果実をつけることができます。トケイソウの花は、1日でしおれる「1日花」なので、受粉のタイミングを逸しないようにしましょう。
収穫
赤紫色に完熟した果実はすぐに食べることもできますが、酸味が抜けて最もおいしいとされるのは、常温で3〜7日置いたときです。
果実の表面にしわが寄りはじめたころが食べごろです。
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