植物栽培ナビトサミズキ・ヒュウガミズキの育て方

監修  園芸研究家 倉重祐二
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基本情報

基本情報
科名属名
原産地
分類
栽培のスタート
日照条件
生育適温
水やり
特徴
樹高
種まき期
植えつけ期
開花期
収穫期
植えつけから収穫までの期間
開花から収穫までの期間
豆知識

品種紹介

トサミズキ‘スプリングゴールド’(Corylopsis spicata ‘Golden Spring’)

出葉時の葉は赤みを帯びた黄緑色で、すぐに鮮やかな黄色に変化する。葉焼けを起こしやすいので、朝日がさす程度の半日陰で、直射日光の当たらない場所で栽培する。

栽培カレンダー

カレンダーは拡大してご覧ください。

準備と植えつけ

準備

育て方のコツ

株立ちで、多くの枝を出して横に広がっていくので、植え場所を吟味しましょう。広い場所にて単木で育てる場合はトサミズキ、狭い場所やヘッジなどで列植する場合には、ヒュウガミズキが適しています。

 

植えつけ方

植えつけ

花を咲かせるためには、日なたから、少なくとも午前中に日が当たる場所に植えつけます。土壌は特に選ばずに、よく生育しますが、乾き過ぎに弱いため、保湿力があり、有機質に富んだ土壌が適しています。ただし、粘土質など極端に水はけの悪い場合は、土壌改良が必要です。

植えつけは、10月下旬〜3月の落葉期に行ないます。伸び過ぎている根を整理し、枝も30〜40cmの長さで切り詰めます。根鉢の大きさの2倍の深さと幅の植え穴を掘り、元肥として粒状肥料「マイガーデン粒状肥料」、「マイガーデン元肥用」を1m²当たり240g施し、腐葉土を1/3ほど混ぜて植えつけます。根鉢の周りに十分に水を注ぎ、棒などでつついて、根と植え土をなじませます。

 

栽培管理

管理

水やり 極端に土壌が乾き過ぎないように注意が必要です。夏や冬に乾燥が続くときには、朝か夕方に土に水がしみ込むまで、十分に与えます。
肥料

花後のお礼肥として、開花が終わった5月に、粒状肥料「マイガーデン植物全般用」を1m²当たり150g施します。

剪定

株立ちで、樹高が高くなることはないので、剪定は、基本的に混みすぎた枝や枯れ枝を株元から切り抜く程度です。枝数が多く、剪定後に旺盛に枝を伸ばすので、切り詰めて樹高を低く保つことは困難です。

剪定は、花後の5〜6月に行ないます。春に咲く花の芽は前年の夏にできるので、遅い時期の剪定は花が咲かない原因となります。夏に枝が伸び過ぎたときには、伸びた部分を10月に剪定します。開花前の春に剪定すると樹液が出て、樹勢が衰えるので、控えましょう。

ふやし方

さし木でふやすことができます。花後に伸びはじめた新梢は、6~7月には充実して硬くなります。この枝を長さ10cmほどで切り取ります。先端の葉2~3枚を残して、1時間ほど水揚げをし、植物成長調整剤「ルートン」を切り口に薄くまぶしてから、鹿沼土やさし木用土に葉が触れる程度の間隔でさします。風が当たらない日陰に置き、さし床を乾かさないように管理すれば、秋には発根します。

 

監修  園芸研究家 倉重祐二
園芸研究家。千葉大学大学院園芸学研究科修了。赤城自然園(群馬県)を経て、現在は新潟県立植物園に勤務する。日本植物園協会 植物多様性保全委員、新潟県野生生物保護対策委員、魚沼市自然環境保全調査委員会副委員、NHK趣味の園芸講師などをつとめ、園芸の普及に幅広く活躍する。専門はツツジ属の栽培保全や系統進化、花卉園芸文化史。
「日本の植物園における生物多様性保全」(日本植物園協会)、「よくわかる栽培12か月 シャクナゲ」(NHK出版)、「原色日本産ツツジ・シャクナゲ大図譜」(誠文堂新光社)等、論文や執筆も数多くある。

害虫・病気対策

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害虫

病気

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