植物栽培ナビハギの育て方

監修  園芸研究家 倉重祐二
基本情報
基本情報
科名属名
原産地
分類
栽培のスタート
日照条件
生育適温
水やり
特徴
樹高
種まき期
植えつけ期
開花期
収穫期
植えつけから収穫までの期間
開花から収穫までの期間
豆知識

品種紹介

ヤマハギ
Lespedeza bicolor
日本全土に自生する。ミヤギノハギに比べて全体に繊細で、花の時期にも枝はほとんど枝垂れない。野趣に富んだ姿が魅力。

ニシキハギ
Lespedeza nipponica
ミヤギノハギに似るが、紅や白色の花を咲き分ける。

シラハギ 
Lespedeza japonica
ニシキハギの白花品種。

‘江戸絞り’
Lespedeza ‘Edoshibori’
鉢植えで流通するが、地植えにすると樹高1.5m以上になる。枝は枝垂れず、ほかのハギに先がけて白地に紅絞りの入る花を7〜9月まで咲かせる。

栽培カレンダー

カレンダーは拡大してご覧ください。

準備と植えつけ

植えつけ方

植えつけ

ハギは根に根粒菌が共生するため、やせ地でもよく育ちます。水はけのよい日なたであれば、土質を選ばず生育し、よく開花します。
庭への植えつけは、厳冬期を避けた落葉期の11~12月、2月下旬〜3月中旬に行ないます。株を地際から15cmほどの高さで切り戻し、植え穴を掘り上げた土の1/3量程度の腐葉土や完熟堆肥などを、元肥として混合し植えつけます。充分に水を与えて、根株と土を密着させましょう。株が大きくなるので、ほかの植物とは1m以上の間隔を取るようにします。
鉢植えは、夏に乾きすぎない程度の水はけのよい用土が適しています。赤玉土細粒と中粒を同量で混合したもの、鹿沼土細粒、腐葉土を5:2:3で混合した用土などが適しています。作業適期は庭植えに準じます。

 

栽培管理

管理

水やり

庭植えでは、真夏の高温乾燥が続くとき以外、水やりは不要です。水やりをするなら朝か夕方にし、土に水がしみ込むまで、十分に与えます。

鉢植えは、夏の高温期には水切れしないように、充分に与えます

肥料

特に必要ありませんが、庭植えで株を大きく育てたいときには、寒肥として1~3月の間に緩効性の粒状肥料「マイガーデン植物全般用」1㎡当たり150g株元にばらまきます。鉢植えでは肥料は不要です。

剪定

 ミヤギノハギは、毎年花が終わった後から11月ぐらいまでの間に、株元まで刈り込みます。春には新しい芽が出て叢生し、秋には開花します。
そのほかの種類も大きくなりすぎたら、同じ時期に刈り込めばよいでしょう。

ふやし方

ミヤギノハギは結実しにくく、また、ほかの種類も短期間に株が大きくなるので、株分けでふやします。寒さによる傷みを避けるため、休眠期の2月下旬〜3月中旬に株を掘り起こし、スコップやはさみで根を切り分けて植えつけます。

 

監修  園芸研究家 倉重祐二
園芸研究家。千葉大学大学院園芸学研究科修了。赤城自然園(群馬県)を経て、現在は新潟県立植物園に勤務する。日本植物園協会 植物多様性保全委員、新潟県野生生物保護対策委員、魚沼市自然環境保全調査委員会副委員、NHK趣味の園芸講師などをつとめ、園芸の普及に幅広く活躍する。専門はツツジ属の栽培保全や系統進化、花卉園芸文化史。
「日本の植物園における生物多様性保全」(日本植物園協会)、「よくわかる栽培12か月 シャクナゲ」(NHK出版)、「原色日本産ツツジ・シャクナゲ大図譜」(誠文堂新光社)等、論文や執筆も数多くある。

害虫・病気対策

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害虫

病気

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使用に際しては必ず商品の説明をよく読んで、記載内容に従ってお使いください。
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