植物栽培ナビフジの育て方
基本情報
科名属名 | |
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原産地 | |
分類 | |
栽培のスタート | |
日照条件 | |
生育適温 | |
水やり | |
特徴 | |
樹高 | |
種まき期 | |
植えつけ期 | |
開花期 | |
収穫期 | |
植えつけから収穫までの期間 | |
開花から収穫までの期間 |
品種紹介
いずれも栽培は容易です。フジは棚作りに適し、ヤマフジは棚作り以外にも鉢植えで楽しむこともできます。品種を選ぶ時には、花色や花形だけではなく、花房の長さも考慮しましょう。フジの多くの品種が1房に約100花をつけます。ヤマフジの1房につける花は30ほどです。
‘口紅'
つぼみは紅色で、開くと旗弁は白く翼弁は紅色となる。早生品種。
‘九尺'(くしゃく)
古い品種で、花房が最長で2mに達する。
‘黒龍'
濃紫色の花で40cm程度の長さの房をつける。
‘白野田'
古い品種で白花。45cmほどの房をつける。晩生品種。
‘カピタン'
白色で、強く香る花を咲かせる。
‘昭和紅'
澄んだ桃紅色の花を咲かせる。
栽培カレンダー
カレンダーは拡大してご覧ください。
準備と植えつけ
植えつけ方
植えつけ
土質は特に選びませんが、水はけと水保ちがともによく、充分に日が当たる場所を選びます。一般的には棚で栽培するので、ある程度の広さが必要です。日陰に植えると、花は咲きません。
植えつけは、落葉休眠期の11~3月に行ないます。フジの根は粗く、鉢植えや地掘り苗の土はすぐに落ちてしまいます。根が切れると、花が咲きにくくなるので、丁寧に植えつけましょう。根鉢の倍の深さと幅の植え穴を掘り、掘り上げた土に腐葉土を1/3量ほど混ぜて植えつけます。
移植の適期も、植えつけと同じです。フジの根は、地表近くに張りますので、切らないように掘り取りましょう。根鉢をつくって掘り上げる必要はありません。
鉢植えの用土は、水はけと水保ちがよい、赤玉土細粒7に腐葉土3を混合したものを使います。
栽培管理
管理
水やり
庭植えは、基本的に水やりは不要ですが、夏の高温期に土壌が極端に乾燥するような場合は、朝か夕方に十分に水を与えます。
鉢植えでは、夏は朝か夕方、春と秋は1~2日に1回程度水やりし、冬は乾燥したら水を与えます。
置き場所
鉢植えは、通年屋外で管理します。夏は半日陰、そのほかの時期は十分に日が当たる場所に置きます。
肥料
12~2月の落葉期に、粒状肥料「マイガーデン植物全般用」を1m²当り150g、株の周りの土の上にばらまいて施します。フジはマメ科の植物で、根についた根粒菌がチッ素を固定するので、生育期の施肥は不要です。
剪定
フジは放置したままだと、つるが伸びすぎて葉が茂り、株の内側まで日が当たらなくなり、花が咲かなくなります。
剪定は花後、5月下旬~6月下旬までに行ないます。まず、混みすぎたり、重なった不要なつる(A)を基部から剪定します。こうすることで、株の内側まで日が当たるようになり、花芽がつきやすくなります。次に、春に伸びた枝で伸びすぎたもの(B)を適当な長さに切り詰めます。
フジの花芽は丸みを帯びており、8月には確認できます。花芽は、その年に伸びた短いつるの基部につくので、11月以降、つるの基部につく3~4個の花芽を残して、つるを切り詰めます。
春から秋まで、ひこばえや幹からつるが直接出ることがあるので、見つけ次第、切り除きます。
ふやし方
園芸品種は普通、接ぎ木でふやしますが、台木の準備や特別な技術が必要なので、ここでは省略します。しかしながら、園芸品種をタネでふやせば、新しい品種を作ることができます。タネは9~10月に採種後、乾燥しないうちに赤玉土細粒を入れた平鉢にすぐまきます。春に発芽するので、本葉が3~4枚になったら2.5~3号鉢に1本ずつ鉢上げします。

「日本の植物園における生物多様性保全」(日本植物園協会)、「よくわかる栽培12か月 シャクナゲ」(NHK出版)、「原色日本産ツツジ・シャクナゲ大図譜」(誠文堂新光社)等、論文や執筆も数多くある。
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