植物栽培ナビブッドレアの育て方

監修  園芸研究家 倉重祐二
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基本情報

基本情報
科名属名
原産地
分類
栽培のスタート
日照条件
生育適温
水やり
特徴
樹高
種まき期
植えつけ期
開花期
収穫期
植えつけから収穫までの期間
開花から収穫までの期間
豆知識

品種紹介

‘ホワイト・クラウド'

 花は白で中心はオレンジ色。生育旺盛で、育てやすい品種。

‘ハーレクイン'

 花は濃紅紫色で、葉の縁にクリーム色の斑が入る。成長はゆっくりで、比較的小型である。

‘アドニス・ブルー'

 ブッドレアの中で最も濃い青紫色の花を咲かせる、イギリスで作出された新品種。花序は長さ25~30cmの円錐形で、1カ月以上開花し続ける。樹高は1.2~1.5mと小型で、狭い場所でも栽培することができる。

‘ブルー・チップ'

 アメリカで作出された、樹高60cmほどの超小型品種。花は濃青紫色。株は横に広がるので、宿根草花壇のアクセントや縁取りとして効果的である。

栽培カレンダー

カレンダーは拡大してご覧ください。

準備と植えつけ

植えつけ方

植えつけ

 花を咲かせるためには日なたで育てることが必要です。水はけがよく、乾燥しすぎない肥沃な土地が最適です。大きく育つため、鉢植えでは栽培しません。 植えつけは、3~4月上旬の新芽が伸び始める前に行ないます。根鉢の大きさの2倍の深さ、幅の植え穴を掘り、元肥として緩効性の粒状肥料「マイガーデン植物全般用」1m²当たり150gを土に混ぜて植えつけます。根鉢のまわりに十分に水を注ぎ、棒などでつついて根と植え土をなじませます。

 根が粗く、細根が少ないので、移植は難しいですが、移植する場合は半年以上前に根切りをしておきましょう。適期は植えつけと同時期です。

 

栽培管理

管理

水やり

 植えつけからまもなくは、土が乾いたら水を与えますが、その後は夏、極端に土壌が乾燥する時期以外、水やりの必要はありません。

肥料

 肥料はほとんど必要ありません。苗を植えて、早く大きくしたい場合は、成長が始まる前の3月に、緩効性の粒状肥料「マイガーデン植物全般用」1m²当たり150gを土の上にばらまいて施します。

剪定

 
成長が早く、枝が暴れて樹姿が乱れやすいので、毎年剪定が必要です。剪定しないと、枝が細くなって花が咲きにくくなったり、株に風が通りにくくなるため、「アブラムシ」などが発生しやすくなります。

 花芽は春に伸びた枝にできるので、3月に前の年に伸びた枝を切り戻します。

 まず、樹形を考えて、地面に対して垂直に伸びて樹形を乱すような枝、枯れた枝、混みすぎた枝(A)を株元から切ります。次に、木の内側に向いて伸び、重なった枝(B)を整理します。また、樹形を小さく保つためには、枝の適当な位置で、節のすぐ上(C)から切ります。

 樹形が乱れてしまったときには、樹高の1/3程度のところで切り詰めましょう。

ふやし方

 さし木でふやすことができます。6~7月、その年に伸びて多少柔らかい枝を長さ10cmほどで鋭利な刃物を使って切ります。30分ほど水あげをし、切り口に植物成長調整剤「ルートン」を薄くまぶしてから、鉢か箱に赤玉土小粒やさし木用土を敷いて、さし木します。たっぷりと水やりして日陰に置き、秋に鉢上げします。

 

監修  園芸研究家 倉重祐二
園芸研究家。千葉大学大学院園芸学研究科修了。赤城自然園(群馬県)を経て、現在は新潟県立植物園に勤務する。日本植物園協会 植物多様性保全委員、新潟県野生生物保護対策委員、魚沼市自然環境保全調査委員会副委員、NHK趣味の園芸講師などをつとめ、園芸の普及に幅広く活躍する。専門はツツジ属の栽培保全や系統進化、花卉園芸文化史。
「日本の植物園における生物多様性保全」(日本植物園協会)、「よくわかる栽培12か月 シャクナゲ」(NHK出版)、「原色日本産ツツジ・シャクナゲ大図譜」(誠文堂新光社)等、論文や執筆も数多くある。

害虫・病気対策

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害虫

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