植物栽培ナビムクゲの育て方

監修  園芸研究家 倉重祐二
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基本情報

基本情報
科名属名
原産地
分類
栽培のスタート
日照条件
生育適温
水やり
特徴
樹高
種まき期
植えつけ期
開花期
収穫期
植えつけから収穫までの期間
開花から収穫までの期間
豆知識

品種紹介

ムクゲ‘大徳寺白'

 涼しげな一重で白の花が咲く。

ムクゲ‘日の丸'

 白地に中心が赤の花が咲く。

ムクゲ‘鳥取花笠'

 赤紫色の半八重咲き。花笠の名がつく品種はどれも半八重咲き。

ラバテラ‘バーンズレイ'

 宇樹高2mほどになる。花は咲き始めは白で中心が赤く、だんだんとピンクに変化する。

ラバテラ‘ブラッシング・ホワイト'

 バーンズレイの枝変り品種で、花が白のままで、ピンクには変化しない。

栽培カレンダー

カレンダーは拡大してご覧ください。

準備と植えつけ

植えつけ方

植えつけ

 花を咲かせるためには、日当たりのよい場所に植えつけます。水はけがよければ特に土壌を選びませんが、夏の高温期の極端な乾燥を嫌うので、腐植質に富んだ保水力のある場所が適しています。

 ラバテラは多少寒さに弱いので、土壌が凍結するような寒冷地での栽培には適しません。暖地でも、日当りがよく、冬に寒風が当たらない場所を選びます。

 ムクゲは落葉中の12~3月に植えつけます。また、ラバテラは3月下旬~5月が植えつけ適期です。根鉢より1回り大きな植え穴を掘り、腐葉土あるいはピートモスに、元肥として粒状肥料「マイガーデン植物全般用」1m²当たり150gを、土と混合して植えつけます。根鉢のまわりに十分に水を注ぎ、棒などでつついて根と植え土をなじませます。花芽はその年に伸びた枝につくので、植えつけ時に短く刈り込んでもかまいません。

 

栽培管理

管理

水やり

 特別必要ありません。夏に土壌が極端に乾燥すれば、水やりします。

肥料

 一般の花木には夏に肥料は施しませんが、ムクゲやラバテラには、開花する7~9月に緩効性の粒状肥料「マイガーデン植物全般用」1m²当たり50gを、土の表面にばらまいて追肥すると、花つきがよくなります。

 また、12~1月にも寒肥として、緩効性の粒状肥料「マイガーデン植物全般用」1m²当たり150gを、土の表面にばらまいて施します。

剪定

 ムクゲの仲間は、春に枝が伸びた後に花芽をつくります。そのため、剪定は落葉中に、樹形を見ながら行ないます。この時に込みすぎた枝(A)は基部から切り除き、株の内側にも日が当たるようにすると、株全体に花を咲かせることができます。

 あわせて下部の枝(B)も基部から切り除きます。よく萌芽するので、刈り込む(C)こともできます。また、枝が伸びてきた後でも5月までに剪定すれば、夏に花を咲かせます。

 ラバテラは冬に茎の上部が枯れこむことが多いので、剪定の必要はありませんが、枝が伸びすぎる場合は、枝が伸び始めてから5月までの間に樹形を整える程度の剪定を行ないます。

ふやし方

 さし木で簡単にふやすことができます。葉の出る前の3~4月に、前年に伸びた枝を使えば最も容易に発根します。あるいは、その年に伸びた新梢が堅くなりかける5~6月、または完全に堅くなった9月下旬~10月にも、さし木ができます。

 枝を長さ15cmほどで切り取り、先端の葉2~3対を残して、切り口に植物成長調整剤「ルートン」を薄くまぶしてから、赤玉土小粒やさし木用土に、葉が触れる程度の間隔でさします。たっぷりと水やりし、風の当たらない日陰で乾かさないように管理すれば、1カ月ほどで発根します。

 

監修  園芸研究家 倉重祐二
園芸研究家。千葉大学大学院園芸学研究科修了。赤城自然園(群馬県)を経て、現在は新潟県立植物園に勤務する。日本植物園協会 植物多様性保全委員、新潟県野生生物保護対策委員、魚沼市自然環境保全調査委員会副委員、NHK趣味の園芸講師などをつとめ、園芸の普及に幅広く活躍する。専門はツツジ属の栽培保全や系統進化、花卉園芸文化史。
「日本の植物園における生物多様性保全」(日本植物園協会)、「よくわかる栽培12か月 シャクナゲ」(NHK出版)、「原色日本産ツツジ・シャクナゲ大図譜」(誠文堂新光社)等、論文や執筆も数多くある。

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