植物栽培ナビモチノキの育て方

監修  園芸研究家 倉重祐二
基本情報
基本情報
科名属名
原産地
分類
栽培のスタート
日照条件
生育適温
水やり
特徴
樹高
種まき期
植えつけ期
開花期
収穫期
植えつけから収穫までの期間
開花から収穫までの期間
豆知識

品種紹介

オウゴンモチ
Ilex integra ‘Ougon’
モチノキの園芸品種で、新芽が黄色く、夏には薄緑色に変化する。強い夏の日ざしが当たらない場所で栽培する。

タラヨウ
Ilex latifolia
雌雄異株の常緑樹。葉は光沢のある濃い緑色で、傷をつけると黒変するので、爪や棒でひっかいて文字を書くことができる。果実は赤く、濃い緑色の葉との対比が美しい。多少寒さに弱いので、暖地での栽培が適する。

クロガネモチ
Ilex rotunda
葉が暗緑、葉柄や若い枝が緑紫色なので、株全体が黒っぽく見える。高さ10m以上になる常緑高木で、街路樹や公園樹などとして植えられる。秋に多数の赤色の果実をつける。暖地での栽培に適する。

栽培カレンダー

カレンダーは拡大してご覧ください。

準備と植えつけ

植えつけ方

植えつけ

 栽培容易で、ある程度の日陰にも耐えますが、本来は西日を避けられる日なたで育てるのに向きます。極端に乾きすぎない肥沃な土壌であれば、特別な管理をしなくても旺盛に生育します。
 植えつけは、4〜5月、または9月中旬〜10月が適期です。根鉢の2〜3倍の大きさの植え穴を掘り、植え戻す土量の1/3量程度の腐葉土と、粒状肥料「マイガーデン植物全般用」や「マイガーデン花・野菜用」を1㎡当たり150g混合して植えつけます。植えつけ時に枝を間引いて、風通しをよくしておくとよいでしょう。根鉢のまわりに十分に水を注ぎ、棒などでつついて根鉢と植え土をなじませ、ぐらつかないように支柱を立てて、しっかりと固定します。

 

栽培管理

管理

水やり

 特に必要ありませんが、極端に乾きすぎる夏の高温期には、朝か夕方にたっぷりと水やりをします。

肥料

 2〜3月に寒肥として、粒状肥料「マイガーデン植物全般用」や「マイガーデン花・野菜用」を1㎡当たり150g、あるいは油かすを施します。

剪定

 大きくなるにしたがって樹形が整うので、自然樹形で楽しむ場合は、伸びすぎた枝を切る程度に止めるとよいでしょう。
 強い剪定にも耐えるので、好みの樹形に仕立てることもできます。剪定の適期は、開花後の6〜7月です。遅い時期の剪定は、花と実がつかなくなる原因になります。樹形が乱れた場合は、12月にもう一回剪定を行ないます。極端に樹形が乱れたり、仕立て直しをする場合は、寒さがゆるんで成長を始める前の3月に行ないますが、このとき強く刈り込むと、数年間は実つきが悪くなります。「枝の切り方」のイラストを参考にしてください。

ふやし方

 さし木でふやすことができます。6〜8月、その年に伸びた枝に葉を2〜3枚つけて長さ10cmほどで切り、30分ほど水揚げをし、植物成長調整剤「ルートン」を切り口にまぶしたあと、箱や平鉢に入れた赤玉土小粒、鹿沼土、さし木用用土などにさします。ただし、発根率はあまりよくありません。
 タネまきでふやす場合は、10〜11月に赤く熟した果実を採取し、果肉をきれいに洗い落として、赤玉土小粒などにまきます。発芽には2〜3年かかることがありますが、戸外で乾かしすぎないように管理しましょう。本葉が2〜3枚出たら鉢上げします。

 

監修  園芸研究家 倉重祐二
園芸研究家。千葉大学大学院園芸学研究科修了。赤城自然園(群馬県)を経て、現在は新潟県立植物園に勤務する。日本植物園協会 植物多様性保全委員、新潟県野生生物保護対策委員、魚沼市自然環境保全調査委員会副委員、NHK趣味の園芸講師などをつとめ、園芸の普及に幅広く活躍する。専門はツツジ属の栽培保全や系統進化、花卉園芸文化史。
「日本の植物園における生物多様性保全」(日本植物園協会)、「よくわかる栽培12か月 シャクナゲ」(NHK出版)、「原色日本産ツツジ・シャクナゲ大図譜」(誠文堂新光社)等、論文や執筆も数多くある。

害虫・病気対策

写真を選んで対処薬剤へGO!

モチノキで適用のある害虫・病気と対処薬剤

害虫

病気

対象の「害虫」と「病気」を防除する薬剤は・・・

使用に際しては必ず商品の説明をよく読んで、記載内容に従ってお使いください。
モチノキの育て方のページです。
住友化学園芸では、家庭園芸用殺虫剤・殺菌剤・除草剤・肥料のほか、くらしに関連するさまざまな商品を扱っています。
商品の使用に際しては必ず商品の説明をよく読んで、記載内容に従ってお使いください。