植物栽培ナビヤマブキの育て方

監修  園芸研究家 倉重祐二
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基本情報

基本情報
科名属名
原産地
分類
栽培のスタート
日照条件
生育適温
水やり
特徴
樹高
種まき期
植えつけ期
開花期
収穫期
植えつけから収穫までの期間
開花から収穫までの期間
豆知識

品種紹介

‘シロバナヤマブキ’

Kerria japonica ‘Albescens'

 ヤマブキの白花品種。

‘ヤエヤマブキ’

Kerria japonica ‘Pleniflora'

 ヤマブキの八重咲き品種で、ヤマブキよりも生育旺盛、樹高も高く、株は直立する。雄しべは花弁に変化し、雌しべも退化しているので、結実しない。

‘フイリヤマブキ’

Kerria japonica ‘Variegata'

 葉にクリーム色の斑が入る。成長は遅く、樹高も低い。花は一重咲き。

栽培カレンダー

カレンダーは拡大してご覧ください。

準備と植えつけ

植えつけ方

植えつけ

 少なくとも午前中は日が当たる場所で、夏に極端に乾燥せず、また水はけがよく、腐植質に富んだ場所で育てます。朝日が当たる落葉樹の下などが適しています。ひと枝の寿命は3~4年といわれ、新しい枝が次々と伸びて株が広がるので、植え場所は広めにとりましょう。

 植えつけは、成長が止まった10~11月、または厳冬期を除いた2月下旬~3月に行ないます。根が粗いので、根鉢は丁寧に扱いましょう。茶色くなった古い枝は切り戻しておきます。根鉢の大きさの2倍の深さ、幅の植え穴を掘り、掘り上げた土に腐葉土や完熟堆肥などを混合したもので植えつけます。根鉢の周りに十分水を注ぎ、棒などで突いて根と植え土をなじませます。ぐらつく場合は、支柱を立ててくくりつけるように、数カ所をひもなどでしばります。

 

栽培管理

管理

水やり

 特に必要ありませんが、乾燥には弱いので、夏の高温期には朝か夕方に水やりをします。

肥料

 2~3月に寒肥、開花後の6月にお礼肥として粒状肥料「マイガーデン植物全般用」を1m²当たり150g、株元にばらまきます。

剪定

 ヤマブキの枝の寿命は短く、地際から次々と新しい枝を伸ばして株を大きくしていきます。花は、その年に伸びた枝にしかつかず、古い枝からは新しい枝が出にくくなるので、落葉期には枯れ枝や古枝を基部から切り除きます。枝の途中で刈ると、枯れ込むことがあります。

ふやし方

 株を掘り上げて、一株につき枝を5本程度つけて、ハサミなどで根を切り分けるのが、最も簡単な方法です。植え替えと同時に株分けするとよいでしょう。

 さし木は6~7月に、枝先を長さ5cmほどで切り、1時間ほど水揚げをしてから切り口に植物成長調整剤「ルートン」を薄くまぶして、さし木用土や赤玉土等にさし木をします。たっぷりと水やりして、日陰に置いて管理します。秋には発根するので、鉢上げをして管理し、翌春に定植します。

 

監修  園芸研究家 倉重祐二
園芸研究家。千葉大学大学院園芸学研究科修了。赤城自然園(群馬県)を経て、現在は新潟県立植物園に勤務する。日本植物園協会 植物多様性保全委員、新潟県野生生物保護対策委員、魚沼市自然環境保全調査委員会副委員、NHK趣味の園芸講師などをつとめ、園芸の普及に幅広く活躍する。専門はツツジ属の栽培保全や系統進化、花卉園芸文化史。
「日本の植物園における生物多様性保全」(日本植物園協会)、「よくわかる栽培12か月 シャクナゲ」(NHK出版)、「原色日本産ツツジ・シャクナゲ大図譜」(誠文堂新光社)等、論文や執筆も数多くある。

害虫・病気対策

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